桂頭をどのように守るか


上図は、後手石田流からの進展で△7五角成と歩を取った局面。ソフトの評価値+201で互角。

駒割りは飛桂と角銀の交換でいい勝負のようです。

後手は馬を作って手厚い陣形で、次に△7六歩~△7七銀の打ち込みの狙いがあります。

ただしこの局面は先手の手番なので、その狙いにどのように対抗するかという場面です。

対局中は適当な受けも浮かばず攻めるしかないと思って▲7三歩と叩きました。

実戦は▲7三歩△同銀▲6五桂△7六歩で、ソフトの評価値+251で互角と進みましたが、△7六歩で△7四銀直▲7三歩△7一金▲2一飛△5二銀で、ソフトの評価値-538で後手有利。

この手順の▲7三歩△同銀に▲6五桂は、守りの桂馬を攻めに使って△7六歩の攻めを少し緩和する指し方ですが、△7四銀直と逃げる手があったようです。

先手は▲7三歩とくさびの歩を打ちますが、△7一金と引くのが辛抱強いです。

攻めの拠点の歩は残さない方がいいのが一般的なのですが、まだ7二から打つ込む駒がなので引いて辛抱します。

以下▲2一飛に△5二銀と打って後手の狙いは、△6五銀から桂馬を取って△7六桂のような感じです。

先手が駒不足で模様が悪いです。

攻め合いにいくのは少し先手が無理みたいなので受けに回るのですが、▲7三歩では▲7六歩がありました。ソフトの評価値+83で互角。

この▲7六歩は敵の打ちたいところに打ての格言に沿った手です。

この歩に対して後手は△同馬でも馬が逃げても先手は粘りがききそうです。

▲7六歩に△同馬なら▲6五銀△7五馬▲7六歩△3一馬▲7五桂△9二銀▲2四歩△同歩▲3四飛△3二馬▲8四飛△8三歩▲2四飛で、ソフトの評価値+284で互角。

この手順は▲7六歩に△同馬とすれば▲6五銀が馬取りで、以下△7五馬に▲7六歩と桂馬を守りながら馬取りで気持ちのいい受け方です。

以下△3一馬に▲7五桂と逆に先手は7筋から攻める展開です。

後手は△9二銀と形の悪い受け方をしますが、先手は2筋の歩を突き捨ててから▲3四飛と手を作る展開です。

敵陣に打つ飛車ではないのでかなり指しづらいですが、このような指し方もあるみたいです。

▲7六歩に△3九馬なら▲2一飛△5一金▲5四歩△5二歩▲5三歩成△同歩▲5二歩△同金▲6四桂で、ソフトの評価値+133で互角。

この手順の△3九馬は△2九馬からの攻め合いにいく手ですが、先手も▲2一飛と敵陣に飛車が打てるのが大きく、以下5筋の歩を伸ばして歩を使った攻めでいい勝負のようです。

このような展開は一見先手がだいぶいいようなイメージがあっても、実際は後手も粘りがきく形なのでそんなに簡単ではないようです。

▲7六歩に△3一馬なら▲5四歩△7四銀打▲5八飛△5二歩▲5九飛△5一金▲6五銀△同銀▲同桂△6四銀▲6六銀で、ソフトの評価値+160で互角。

この手順は△3一馬と馬は自陣に引けの格言に沿った手ですが、先手は5筋の歩を伸ばして遊んでいる飛車を▲5八飛と活用します。

後手は受けに回っていますが、歩が入れば△7五歩からの桂頭を狙う手があります。

先手は▲6五銀から動いて桂馬を活用しますが、△6四銀と打たれると簡単ではなく▲6六銀と打って辛抱するような展開です。

やはり後手の馬は守リが固くいい勝負のようです。

桂頭をどのように守るかが参考になった1局でした。