上図は、令和元年以前の対局から、居飛車対振り飛車の対抗形の相穴熊からの進展で、後手が6一香と打った局面。ソフトの評価値+1888で先手優勢。
対局中は、先手が指しやすいとは思っていましたが、△6一香を打たれると後手玉が見えないためまだ大変です。
評価値的には圧倒的に先手が良くても、駒割りは銀と香車の交換なのでこのような局面からの逆転は何度もありそうです。
本譜は▲5四歩△5七歩で、ソフトの評価値+1761で互角。

実戦ではほとんど時間を使わずに▲5四歩としましたが、△5七歩が後手の勝負手です。
▲5七同金とすると△6八角がうるさいです。
実戦では、▲5三歩成△5八歩成▲7八金で、ソフトの評価値+1714で先手優勢と進み、終盤は1手違いで指すこの手順で指せればいいのですが、1手やりそこなうと逆転するような展開です。
▲5四歩では▲4一龍があったようです。ソフトの評価値+1781で先手優勢。

5二の龍を▲4一龍とするのはぱっと見狙いが分かりにくくのですが、▲5二銀を狙っています。
▲4一龍では▲5一龍でも同じ意味ですが、後手が角を持つと△3三角の筋が先手の穴熊を睨んだ少しいやな形なので、▲4一龍としています。
▲4一龍に後手の狙いの△5七歩なら、▲5九歩でやソフトの評価値+1750で先手優勢。
なお▲5九歩では▲5三歩の方が評価値的には先手が良く、これで後手の△5八歩成からの展開でも指せる自信があるなら、これが一番良さそうです。
一直線の流れで指すか、後手の攻めを少し受けに回って指すかの違いです。
▲4一龍に△4六歩なら、▲5三歩△2三角▲2一龍△5六角▲5二歩成で、ソフトの評価値+2378で先手勝勢。
この手順は後手に銀を取らせますが、△5六角があまり効いておらず▲5二歩成が厳しく先手十分です。
一直線でなく1手ためる▲4一龍が参考になった1局でした。

















