後から効果が出る飛成

上図は、令和元年以前の対局から、居飛車対振り飛車の対抗形の相穴熊からの進展で、後手が△5六歩と打った局面。ソフトの評価値+1383で先手優勢。

数手前に▲5四歩△同歩▲同馬としたばかりだったので、△5六歩を少し軽視していました。

△5六歩は居飛車から見ると結構いやな筋で、▲同銀でも▲6六銀でも少し味が悪いです。

本譜は▲5六同銀△1六歩▲2五歩△1五銀▲5二飛としたのですが、▲2五歩では▲2二飛が良かったようです。ソフトの評価値+1347で先手優勢。

対局中はこのあたりの局面は、後手からの△3三角の筋が結構危ないと思っていたのですが、なぜかこの時は後手の飛車の位置が2八でなく2九と勘違いしていました。

2九の位置なら△3三角と打っていると△7九飛成の筋がありますが、2八の位置なのでそれはありません。

変化手順の▲2二飛は次に▲7二馬を見ています。

▲2二飛△6二金寄▲8六桂△7三金▲2一飛成で、ソフトの評価値+1578で先手優勢。

手順の△6二金寄に▲8六桂は気持ちのいい手ですが、△7三金に▲2一飛成とじっと成るのが、なかなか指しにくい手ではあります。

▲2一飛成では、▲5五銀や▲7五歩や▲9四歩もありますが、後手の7一の金を目標にする指し方で、1一龍と香車を取る手も見ています。

▲2一飛成△1七歩成▲1一龍△3三角▲3一龍で、ソフトの評価値+1539で先手優勢。

手順の△3三角は先手玉をにらんでいるので少しいやな手ですが、▲3一龍と逃げて先手が指せそうです。

先手は余裕があれば▲5五歩と後手の角筋を止める手や、厳しく攻めるなら▲7四桂△同金▲7二香△6二金▲7一香成の詰めろのような手が狙いです。

ゆっくり攻めるなら▲9四歩△同歩▲9三歩もありそうです。

後から効果が出る▲2一飛成が参考になった1局でした。