銀を取られても喰いつく形

上図は、令和元年以前の対局から、先後逆で相穴熊からの進展で先手が▲5九桂と打った局面。ソフトの評価値-1454で後手優勢。

先手はどう指すのかと思っていたら、▲5九桂はうまい手を指されたという感じだったです。

本譜は以下、△5八銀成▲7八飛△7七金▲5八飛△同馬▲3二飛成△同金▲4一銀で、ソフトの評価値-892で後手優勢。

▲5九桂には△5八銀で問題ないと思っていたのですが、▲7八飛をうっかりして歩が打てれば7七に歩を打つのですが、二歩になります。

ただ△7七金で問題ないと思っていたら、▲5八飛をうっかりして△同馬に▲3二飛成が見えてなかったです。

以下▲4一銀となりましたが、逆転されたのではと思っていました。

評価値を見るとまだ後手優勢ですが、△5八馬と△7七金の働きが悪いです。

△5八銀成では△3七歩成がありました。

△3七歩成▲同桂△3八歩▲2九金△3九金で、ソフトの評価値-1603で後手優勢。

△3七歩成は筋ですが、ここでも対局中は見えてなかったです。

▲同桂に△3八歩が厳しいです。

△3八歩に▲同金なら△同銀成▲同飛△4九馬で、ソフトの評価値-2243で後手勝勢。

この手順は、△4九馬とやや遊んでいた馬が飛車取りとするのは理想的な展開です。

よって△3八歩に▲2九金と辛抱しますが、そこで4七の銀取りに構わず△3九金が鋭いです。

△3九金▲4七桂△2九金▲同玉△4九馬で、ソフトの評価値-1660で後手優勢。

後手は銀を渡しますが、駒割りは後手の桂損です。

しかし後手玉が固く、後手が喰いつている形なので後手優勢です。

△3八歩の拠点が大きく、先手は駒をたくさん渡すことができません。

銀を取られても喰いつく形にするのが参考になった1局でした。