上図は、角換わりから後手棒銀の進展で△7五銀と出た局面。ソフトの評価値+433で先手有利。
後手の銀は7二→8三→8四の棒銀から→7筋の歩を交換して7五→6四としてまた△7五銀と出た形です。
7筋の歩の交換に対して先手は2筋の継ぎ歩をして対抗する形で、部分的にはよくあります。
最後の△7五銀と出たのはぱっと見で意味が分かりにくいのですが、どこかで△2四銀とか△2四飛を含みにしているようです。
ただし、現状では△2四銀には▲5七角が銀の両取りになります。
また△2四飛は▲同飛△同銀で先手に手番が回るので選びにくいです。
ただし、ここで先手の手番でも方針を決めるのが難しいと思っていました。
なお、△7五銀に▲1四歩はありそうですが、△同歩▲1二歩△同香▲2三角△同歩▲同歩成△2四歩で、ソフトの評価値-378で後手有利。
この筋は部分的にはありそうですが、△2四歩と局面が落ち着くと後手有利のようです。
実戦は▲4六角だったのですが、△6二金ならソフトの評価値+30で互角。

この手順は▲4六角として将来の△2四銀や△2四飛を防ぎつつ▲7三角成を狙った手です。
4筋の位を取っているので▲4六角というのは攻防の角て打ってみたい形ですが、△6二金と寄られる後に手があるかどうかです。
△6二金以下▲2五桂△2四銀▲1三桂不成△同銀▲5七角△7四飛▲1四歩△同銀▲同香△同飛▲7五角△1八飛成で、ソフトの評価値-691で後手有利。
この手順は△6二金に▲2五桂と跳ねて端を狙ったのですが、先手が駒得でも飛車を成られる展開は少し無理みたいです。
なお、実戦は▲4六角に対して△7四飛だったので▲7二歩と打ってソフトの評価値+72で互角。
これは次の▲7一歩成が受けにくいです。
変化手順の△6二金は▲7二歩を防いでいる意味もあり、△6二金とすれば先手も方針を決めるのが難しかったようです。
最初の局面の▲4六角では▲7四歩がありました。
▲7四歩△同飛▲8二角で、ソフトの評価値+366で先手有利。

この手順の▲7四歩は後手に△同飛で飛車を8筋からずらして▲8二角と打つ手です。
横歩取りや相掛かりで▲8二角のような手はあり、▲9一角成から馬が活用できる展開になれば先手の理想です。
ただし、この瞬間に後手の手番なので暴れてくる可能性があります。
▲8二角以下△6五桂▲9一角成△7七歩成▲同桂△同桂成▲同銀△7六歩▲6八銀△8六歩▲5五馬で、ソフトの評価値+1121で先手優勢。
この手順の△6五桂は普通の手ですが、先手は▲9一角成と香得をして最後の▲5五馬と中央に引いて先手優勢のようです。
▲8二角以下△8六歩▲9一角成△8七歩成▲同銀△8六歩▲9六銀△7七歩成▲同桂△同桂成▲同金△6五桂▲9二馬△6四飛▲7八金で、ソフトの評価値+1005で先手優勢。
この手順の△8六歩は攻めに銀を参加させようとする手ですが、この場合も▲9一角成があります。
△8七歩成~△8六歩も厳しいのですが、▲9六銀が形にとらわれない受けのようで。桂馬を交換してから△6五桂には▲9二馬~▲7八金で先手優勢です。
▲8二角以下△7七歩成▲同銀△6五桂▲9一角成△7七桂成▲同金△8八歩▲9二馬△6四飛▲6五香△5四飛▲4六桂△2四飛▲同飛△同銀▲7四馬△2九飛▲7五馬で、ソフトの評価値+883で先手優勢。
この手順は△7七歩成▲同銀△6五桂とスピードアップする手で、この手に対しても▲9一角成とします。
後手も△7七桂成~△8八歩と厳しく攻めますが、▲9二馬から後手の飛車を狙って飛車交換の激しい展開も先手が指せているようです。
飛車をずらして▲8二角から駒得を目指すのが参考になった1局でした。