上図は、相雁木からの進展で△4五同歩と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+580で先手有利。
4五の地点で桂馬の交換となった展開で、ここから先手がどう指すかという局面です。
対局中は後手の8四の銀が立ち遅れているので、この銀が働かないうちに手を作りたいと思っていました。
先手の持ち駒に角と歩があって、後手の飛車が8二にいる形なので先手は3筋か4筋から手を作りたいです。
最初は▲4四歩が見えて△同銀なら▲7一角で調子がいいのですが、△5二銀と引かれた後の指し方が分からなかったので▲3五歩としました。
実戦は▲3五歩△7五歩▲4四歩△5二銀▲3四歩で、ソフトの評価値+700で先手有利。

この手順の▲3五歩に△同歩なら▲7一角△7二飛▲3五角成△3四歩▲4五馬△4四歩▲4六馬△3五角▲同馬△同歩▲1五歩で、ソフトの評価値+1067で先手優勢。
この手順は先手に馬が出来る展開で、後手は△3四歩~△4四歩~△3五角で先手の馬を消しますが▲1五歩と端に手をつけて先手優勢のようです。
こういう展開でも自分の棋力ではまだ実戦的には難しいと思いますが、ソフトの感覚ではかなり形勢に差が開いているようです。
よって後手は▲3五歩に△7五歩と攻め合いにきましたが、▲4四歩~▲3四歩と2枚の歩の圧力が大きく先手有利のようです。
なお、最初の局面で▲3五歩と指すのはソフトの候補手の1つでこれも有力だったのですが、ソフトは▲4四歩を推奨していました。
▲3五歩では▲4四歩がありました。
▲4四歩△5二銀▲3五歩△同歩▲1五歩△同歩▲5七桂で、ソフトの評価値+566で先手有利。

この手順はきめ細かくて、実戦ではかなり指しにくい手です。
持ち時間がたくさんあって攻めることに専念すれば浮かぶかもしれませんが、自分の場合は多分無理です。
対局中は▲4四歩に△5二銀で読みを打ち切りましたが、△5二銀の後に▲3五歩から攻めるのが盲点です。
おそらくソフトや強い人などは、ちょっと無理というところでもその先を考えて指せると思ったら踏み込むところがありそうです。
そういうところが棋力とか才能の違いということになります。
3筋の歩から1筋の歩を突き捨てて▲5七桂と自陣に桂馬を打つのが鋭いです。
先手の理想は▲4五桂と歩を取ってから▲3三歩と叩くイメージです。
▲5七桂以下△8五銀▲4五桂△2一桂▲5五歩△8六歩▲同歩△同銀▲5四歩△8八歩▲5三歩成△8九歩成▲6九玉で、ソフトの評価値+866で先手優勢。
この手順は▲5七桂に遊んでいる銀を活用する△8五銀で、この銀が働かないと勝負にならないという感覚です。
▲4五桂に△2一桂と受けて次の手が難しいのですが、▲5五歩と力をためます。
この▲5五歩も結構難しい手で、△同歩なら▲5四歩で先手の攻めが早くなります。
よって後手は手抜きで△8六歩から攻め合いにいきます。
▲同歩△同銀▲5四歩に△8八歩がうるさいのですが、手抜きで▲5三歩成が鋭く△8九歩成に▲6九玉と逃げて先手優勢です。
このあたりの指し方も結構難しく、桂馬を取られてと金を作られても▲6九玉逃げれば右側が広いという感覚です。
細い攻めで手を繋ぐのが参考になった1局でした。