上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6九角と打った変化手順で、ソフトの評価値-1060で後手優勢。
実戦は△6九角で△6七角だったので少しもつれました。
この局面は角銀と飛桂の交換で大きな駒の損得はないのですが、先手の守りより後手の守りの方が固く後手が攻めているので後手優勢のようです。
△6九角というのは将来△5八銀や△4七角成や△3五歩などの含みの多い手で、先手としても受け方が難しいようです。
先手は後手を上回るような攻め筋があればいいのですが、あまり歩を使う筋もなく1筋の端攻めもできないので難しいです。
よって先手は受けに回って粘る形で勝負します。
△6九角に▲5八桂なら△6七馬▲8八龍△8六歩で、ソフトの評価値-1207で後手優勢。

この手順は▲5八桂と後手の6九の角の利きを止めながら馬取りにする手です。
本来は持ち駒の桂馬は攻めに使いたいのですが、使う場所があまりなく後手からの攻めが早いので受けに回りました。
▲5八馬に△9九馬と香車を取る手もありそうですが▲8二飛と打たれると、ソフトの評価値-946で後手優勢。
この手の△9九馬は駒得になっても馬がそっぽにいき、先手は▲8二飛として2枚飛車で後手陣を攻める形になれば少しうるさいです。
▲5八桂には△6七馬として次に△5八角成を狙う方が分かりやすいようです。
先手は▲8八龍と自陣に龍を引いて粘ります。
本来、龍は敵陣に入って攻めるのが理想的ですが、自陣の龍も結構受けが強く侮れません。
自陣に馬を引いて守りを固めるというのはよくありますが、龍を引いても同様に守りは固くなります。
▲8八龍に△8六歩と垂らすのがうまい手で、▲同龍なら△5八角成があります。
また次に△8七歩成もありますので先手はさらに受ける必要があります。
△8六歩以下▲8二飛△8七歩成▲同飛成△同角成▲同龍△6八飛で、ソフトの評価値-1299で後手優勢。

この手順の△8六歩に▲8二飛と打ちましたが、この手もしぶとく攻める手でなく自陣の受けに利かす手です。
後手は△8七歩成から清算して飛車と角の交換になりましたが、歩切れなのが少し気になります。
飛車と馬と銀の3枚の攻めでうまく手を繋げることができるかという局面ですが、△6八飛が継続手です。
△6八飛というのは自分にとって少し見えにくい手で、自分の最初に見えた手は△6九飛でした。
△6八飛も△6九飛も6七の馬にひもをつける手ですが、△6八飛だと次に△5八馬の狙いがあります。
△6八飛に▲4八金引なら△3五歩▲同歩△5六馬で、ソフトの評価値-1856で後手優勢。
この手順の▲4八金引は粘りに出て後手も手を作るのが大変なようですが、3筋の歩を突き捨ててから△5六馬と歩を補充するのがうまいです。
歩切れでも△3五歩と突き捨てて3六の地点に空間をあけることで、将来△3六歩や△3六桂のような手が生じます。
慌てて攻めないでこういう歩を使った細かい攻めが攻める手を繋げるのに効果的なようです。
角と歩を使って攻めを継続するのが参考になった1局でした。