上図は、先後逆で相掛かりから▲3六銀と出た局面。ソフトの評価値+28で互角。
以前の原始棒銀に関する投稿で、▲3六銀に対して△3三桂や△8六歩や△9四歩という指し方を調べました。
https://shogiamateur.com/?p=52798&preview=true
https://shogiamateur.com/?p=52808&preview=true
これらの受け方は桂馬を使った受けや飛車の横利きなどを使った受けですが、今回は数には数の受けを紹介します。
▲3六銀△4二銀▲2五銀△3三銀で、ソフトの評価値+24で互角。

この手順は銀の攻めには銀で受ける形で、手堅く指すならこれが自然です。
この受け方だと銀交換になりそうで、それがどちらが得をしているのかというのが気になります。
△3三銀以下▲2四歩△同歩▲同銀△同銀▲同飛△2三歩▲2八飛△6四歩▲1五歩△同歩▲1三歩△2四銀で、ソフトの評価値-204で互角。

この手順は少し長いですが、先手が▲2四歩と合わせて銀交換して1筋から動いてきた展開です。
昔の将棋の本では、攻めの銀と守りの銀を交換すると攻める方が得をしているというのを見てきました。
盤上の攻め駒の銀が捌けて持ち駒になると、どこにでも使いたいときに使えるというメリットです。
それで先手に手が広がるという意味ですが、後手の立場からすると手得をしています。
銀を交換するまでに先手は銀を3八→2七→3六→2五から2四の地点に4手動かしているのに対して、後手は銀を4二→3三で2手で2四の地点で交換しており、自分の感覚では後手が2手得している感じです。
駒を交換するということは、それまでに指した手が盤上から消えます。
銀を交換するまでに後手は先手より他の手を指せたということで、それが価値が高いということです。
特に序盤においての手得は大きいです。
そのような意味で、銀の交換と手得が相殺されてほとんど互角ということのようです。
銀交換の後に△6四歩と突いた手に。先手は▲1五歩~▲1三歩として動いてきます。
これも先手の狙い筋で、後手が受け損なうと結構うるさいです。
例えば▲1三歩に△同香なら▲1二銀△3三桂▲2三銀成△2七歩▲同飛△2六歩▲同飛△2五歩▲2二成銀△2六歩▲3二成銀で、ソフトの評価値+285で互角。
この手順は△1三同香に▲1二銀とする手で、これが銀交換した先手のメリットです。
部分的には△3三桂から歩の連打で受け切っているようでも、▲2二成銀~▲3二成銀と進むと角金と飛車の交換で先手が駒得しています。
先手は居玉で飛車を渡す形なので簡単ではありませんが、一応手になっているようです。
▲1三歩に対しては△2四銀と打って受けるのが手堅いようです。
△2四銀と打って受けるのは、持ち駒の銀をまた守りに使うということで一見冴えないようにも見えますが、実際に打たれると先手も大変です。
△2四銀に▲1二銀なら△1三桂で、ソフトの評価値-201で互角。
この手順は▲1二銀に△同香なら▲同歩成△3三角▲2一とで先手がいいですが、△1三桂とされると先手の銀が重たいです。
将棋はまだ大変ですが、後手としては満足です。
原始棒銀に銀で受けるのが参考になった1局でした。