歩を使って細かい攻めを繋げる


上図、角換わり腰掛銀からの進展で▲2二成香と寄った局面。ソフトの評価値+386で先手有利。

駒割りは先手の桂得で、敵陣に2枚の成り駒が攻めていますので先手が少し指せているようです。

ただし、先手の飛車と角が敵陣に成り込んでいないので攻めのスピードが遅く、局面のポイントが分かりにくいです。

実戦は△7六歩だったのですが、△2二同金なら▲同と△同飛▲2五桂で、ソフトの評価値+786で先手有利。

この手順の△2二同金は変化手順ですが、清算するのは最後の▲2五桂と跳ねるのが味がいいようです。

対極中はどうして△2二同金と取らないのかと思っていましたが、▲2五桂と盤上の桂馬を活用して▲3三桂成が厳しいので先手がいいようです。

自分は▲2五桂が見えていませんでした。

そのような意味では△2二同金は冴えなく、受けてもきりがないということで△7六歩としたと思います。

実戦は▲2二成香以下△7六歩▲3二成香△同玉に▲2五桂だったのですが、そこで▲3五歩で、ソフトの評価値+326で先手有利。

この手順は▲3二成香として金を取る形で、駒割りは金桂と香車の交換なので先手が大きく駒得しています。

実戦は△3二同玉に▲2五桂だったのですが、3三の地点は玉が守っているのであまり効果がなく、ソフトの候補手にも上がっていませんでした。

▲2五桂では▲3五歩と叩く手があり、こちらが方が厳しかったようです。

▲3五歩には△同銀と△4三銀と△同馬と△2七香が気になります。

▲3五歩に△同銀なら▲3一と△同玉▲2三飛成で、ソフトの評価値+1200で先手優勢。

この手順は△3五同銀には▲3一とでと金を捨てて飛車が成る展開で先手優勢です。

なお▲3一とで▲2二金も見えますが△4三玉で金の働きが悪く互角になります。

▲3五歩に△4三銀なら▲4四桂△同銀▲同歩△2七香▲5一銀で、ソフトの評価値+2067で先手勝勢。

この手順は△4三銀には▲4四桂と打つのが意外と厳しく△同銀▲同歩に△4二香と受けるのは▲3一金で詰みです。

よって▲4四同歩に△2七香と飛車の利きを止めますが、▲5一銀が詰めろ飛車取りで先手勝勢です。。

▲3五歩に△同馬なら▲2四歩があり△同歩なら▲3六歩△1七馬▲2四飛で、ソフトの評価値+1086で先手優勢。

この手順は△3五同馬と馬を活用されて少し嫌な形ですが▲2四歩がうまい手で、△同歩に▲3六歩が盲点で△1七馬に▲2四飛が理想的な展開です。

▲2四飛に△2三歩は▲1四飛があります。

また▲2四飛に△2三銀は▲4四桂で収拾がつきませんた。

▲3五歩に△2七香なら▲4四桂△4二玉▲1九飛△1八歩▲3四歩△1九歩成▲7三銀で、ソフトの評価値+1308で先手優勢。

この手順は△2七香と飛車の利きを止める手で、実戦的にはこれが一番嫌に見えます。

△2七香には平凡に▲4四桂と打つのがいいようで、△4二玉に▲1九飛とぎりぎり飛車を活用して△1八歩に▲3四歩と銀を取って飛車を取らせます。

△1九歩成に▲7三銀と打てば先手優勢です。

なお△2七香に▲6九飛と横に逃げるのは△3五馬で、ソフトの評価値+38で互角となりますので要注意です。

歩を使って細かい攻めを繋げるのが参考になった1局でした。