玉と飛車が近い場合の攻め方


上図は、先後逆で先手が陽動振り飛車からの進展で▲6四歩と突いた局面。ソフトの評価値-1106で後手有利。

銀交換をしてお互いに銀を持ち駒にしている展開で、先手は玉と飛車が近い位置にいます。

この局面をぱっと見た時に何か手がありそうかと思うかどうかで全く違う展開になる可能性が高いのですが、対局中は何気なく平凡な手を指してチャンスを逃がしました。

実戦は△4六角▲5七銀△6四角で、ソフトの評価値-821で後手優勢。

この手順は△4六角と飛車取りに出て▲5七銀に△6四角と引き返す手で、特別いい手がなければこれは自然なのですが、ちょっともったいな指し方です。

将棋で手を繋いて形勢を有利にするというのは結構大変なのですが、相手の陣形に隙があってちょっといい手を指せば優勢になるチャンスがあれば何とかものにしたいです。

相手の陣形の玉と飛車の位置をみたときに、持ち駒に桂馬あれば王手飛車で△5六桂と打つことができます。

それが考える第一歩で、持ち駒に桂馬がなければ桂馬を取る筋はないかと考えます。

盤面をよく見ると桂馬を取る筋がありました。

△4六角では△7七角成がありました。

△7七角成▲同金△5六桂▲3九玉△6八桂成▲3六角△5四歩で、ソフトの評価値-1363で後手優勢。

この手順は△7七角成とすれば桂馬が取れますので、桂馬は質駒と分かればそんなに難しくはありません。

▲同金に△5六桂と打てば王手飛車取りなのでこれで後手必勝と言っていいくらいです。

▲3九玉に△6八桂成とすれば飛桂と角の交換で後手駒得でいいのですが、そこからの指し方も大事です。

▲3六角は後手の7二の金を狙った手で、受け方がまずいとちょっと差がつまりやすくなるのですが。そこで△5四歩がありました。

△5四歩は大駒は近づけて受けよの手ですが、▲同角なら△5九飛が王手角取りです。

こういうところの何気ない受け方も結構大事で、△5四歩が見えないと受け方の正解が分かりにくいです。

△5四歩以下▲2八玉△6四飛▲6六角△4四銀で、ソフトの評価値-1408で後手優勢。

この手順は▲2八玉と早逃げして次に▲5四角を狙ったのですが△6四飛がぴったりです。

以下▲6六角に△4四銀ち自陣に銀を打って盤石な態勢になります。

今回の内容は王手飛車だったのですが、玉と飛車が接近しているときは何か手がないかを見た方がいいようです。

玉と飛車が接近しているとどうしても技がかかりやすくなり、指しこなすのは大変です。

やはり飛車を守りで使う場合は、遠くから利かす方がしっかりしているようです。

玉と飛車が近い場合の攻め方が参考になった1局でした。