△2七歩の垂らしの歩は意外ときつい

上図は、先後逆で横歩取り△8四飛型からの進展で▲7七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-86で互角。

自分は後手番だと横歩取りが好きですが、最新のソフトの評価値では横歩取りは振り飛車と同様に早い段階で少し評価値が互角の範囲でも不利になりやすいです。

しかし、自分が使っているソフトは少し古いタイプなので、横歩取りの後手番でもそれほど評価値に差が出ないようです。

横歩取りは見慣れない局面になることが多く、相手が少しおかしな手をさせばすぐに形勢が入れ替わりやすい戦型なので、そのあたりが面白いです。

実戦は▲7三桂に△9三桂と跳ねたのですが、以下▲8六飛△8五歩▲2六飛で、ソフトの評価値+196で互角。

この手順の△9三桂は疑問手だったようで、指す手が分からなくて指しました。

部分的には▲8六飛に△8五歩を用意したのですが、この△8五歩も疑問手だったようです。

序盤で続けて2手疑問手を指せば互角の範囲でも形勢が悪くなります。

まず△8五歩と打つ手では△8六同飛がありました。

△8五歩で△8六同飛▲同歩△2七歩で、ソフトの評価値-466で後手有利。

この手順は飛車交換をしてから△2七歩と垂らす手です。

飛車交換をすれば早く敵陣に打ちたいということで相手の陣形を見るのですが、先手の陣形は金駒が低い構えなので有効な飛車の打ち込み場所がありません。

特に▲3八銀型は飛車の打ち込みに強いです。

しかし後手の2筋の歩が切れている場合は少し勝手が違うようで、△2七歩と垂らすだけで手になるようです。

対局中はこの△2七歩が見えなかったので△8五歩と打って飛車交換を避けました。

△2七歩に▲同銀なら△2八歩▲1七桂△2九歩成▲7四歩△2八と▲7三歩成△同銀▲7四歩△6二銀▲8二飛△2七と▲7三歩成△2八飛▲6九玉△8九角で、ソフトの評価値-1122で後手優勢。

この手順は、後手は持ち駒に歩が2枚あるので△2七歩に▲同銀だと△2八歩からと金を作って攻めるのが意外と早く、先手も攻め合いにきますが後手の△2七と~△2八飛~△8九角の攻め筋が厳しく後手優勢です。

後手は飛車を1段目に打つのでなく。2段目に王手で打つ筋がやや盲点です。

一般的に▲3八銀は飛車の打ち込みに強いので▲8六飛と飛車交換狙いで指してきたのですが、この場合は少し無理だったようです。

それと最初の局面の△9三桂では△9五歩がありました。ソフトの評価値-92で互角。

この手順は△9五歩と端から攻める手ですが、▲同歩なら△9八歩▲同香△8九角がありますので先手は▲9五同歩とはできません。

△9五歩以下▲7四歩△4四角▲7六飛△2七歩▲2四歩△同銀▲4六角△7四飛▲同飛△同歩▲3六歩△9六歩▲9一角成△7三桂で、ソフトの評価値-109で互角。

この手順は△9五歩に▲7四歩とする手で、後手の飛車の利きを止めるので意外とうるさい手です。

▲7四歩に△同歩なら▲2四歩の叩きがうるさいです。

また▲7四歩に△同飛は▲8三角のような狙いです。

よって△4四角と飛車取りに角を打って、先手の2筋からの攻めを消してから△2七歩の垂らしの歩を打ちます。

このあたりのお互いの指し方は結構難易度が高く。以下の指し方もこの戦型特有の指し回しのようです。

△2七歩の垂らしの歩は意外ときついのが参考になった1局でした。