上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7六角成とした局面。ソフトの評価値+1226で先手優勢。
この局面は先手は龍を作ったのに対して後手は馬を作った展開ですが、ここでは先手が優勢だったようです。
対局中は少し指しやすいとは思っていましたが、ソフトの評価値ではかなりの差がついていたようです。
評価値が800なら予想勝率が79%で、1500なら92%というのがネットにのっていました。
それにあてはめると評価値が1191は予想勝率が86%くらいになります。
まだ寄せの段階ではないので手数はだいぶかかりますが、将棋としては後はどのように先手がまとめるかという形勢のようです。
このあたりは評価値の感覚と対局時の感覚は全く離れていますが、できればその差をいかしたような指し方をしたいです。
実戦は△7六角成以下▲3二と△6二飛▲3三と△5七桂成で、ソフトの評価値+805で先手優勢。

この手順は▲3二と~▲3三とで桂得になりますが、後手も△5七桂成と技をかけてきました。
対局中は△5七桂成をうっかり見落としていたのですが、これでも先手優勢だったようです。
ただし、だいぶ形勢が接近したようでこの数手のやりとりは先手はあまりよくなかったようです。
先手は2三の龍と3三のと金の形がやや重たいです。
この展開は後手の食いつきに先手が対抗できるかになりますが、後手玉があまり全く見えていない形なので先手は見た目以上に大変な気がします。
受け間違えたら後手の攻めが繋がって、勝負所もないまま終わってしまう可能性があります。
このような展開になるのなら、先手は先受けして少し受けやすい形を選んだ方がよかったようです。
▲3二とでは▲7七歩がありました。ソフトの評価値+1258で先手優勢。

この▲7七歩は歩切れになりますが、後手の馬を先手で受ける形で後手の馬の位置を聞いています。
馬の位置を変えることで後手の攻めを緩和する狙いです。
▲7七歩に△4九馬なら▲2四角△4六歩▲3三角成△6二飛▲4六歩△5七桂成▲6六馬で、ソフトの評価値+1314で先手優勢。
この手順は興味深いのですが、△4九馬は将来△5七桂成▲同銀△6七歩成のような狙いです。
それに対して▲2四角と打つのがうまく、5七の地点を利かせると同時に▲3三角成の狙いもあります。
▲2四角に△4六歩は先手の角の利きを止める手ですが、▲3三角成が飛車取りの先手になります。
△6二飛と逃げた手に▲4六歩と手を戻して△5七桂成に▲6六馬とできるのが大きいです。
守りの馬で6六の歩が取れたのが大きく、後手の攻めが細くなりました。
▲2四角~▲3三角成~▲6六馬と角を活用する手順がうまく、持ち駒の角を使って受けに回るというのが少し見えづらいです。
▲7七歩に△7五馬なら▲3二と△6二飛▲3三と△5五歩▲3四と△5六歩▲5八歩で、ソフトの評価値+1258で先手優勢。
この手順は△7五馬なら▲3二と~▲3三とが間に合う展開で、後手は△5五歩とあやを求めますが▲3四とで歩を補充して、△5六歩に▲5八歩と低く歩を打てれば先手優勢です。
これら2つの手順を見てみると、先手は先受けしたことで受けやすい形になったようです。
先受けすることで受けやすい形にするのが参考になった1局でした。