上図は、先後逆で後手横歩取り△8四飛型からの進展で▲7七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+55で互角。
横歩取りは普通、後手が1歩損をしていることが多いのですが、本局に関しては後手が1歩得をしています。
後手が3筋と7筋の歩をもらったことで歩の枚数が多くなりました。
先手は▲7七桂と跳ねたのですが、後手にとっては嫌な手です。
いつでも▲6五桂と跳ねる筋があり、5三の地点を狙われやすいです。
また▲6五桂と跳ねることで角がにらみ合う形になり、一触即発のような局面になります。
本来5三の地点は7一の銀が△6二銀として補強できればいいのですが、本局では少し立ち遅れています。
また▲8六飛と8筋に回るのが後手にとって嫌で、それに対してどのように受けるかがポイントになります。
実戦は▲7七桂以下△7四飛▲8六飛△8五歩▲同飛△8四歩▲8六飛△9四歩で、ソフトの評価値+227で互角。

この△7四飛は▲8六飛に備えて受けたつもりだったのですが、△8五歩~△8四歩と歩を連打して使うので歩の損得はなくなりました。
最後の△9四歩は将来△9三桂と跳ねて桂馬を活用するつもりですが、この手順はいまひとつだったようです。
後手は飛車を引いて△8四歩と低い位置で歩を受けたので、やや駒が後退した感じです。
評価値227というのは予想勝率でいうと59%くらいになります。
59%対41%で先手が少し指しやすいという感じです。
評価値300になれば予想勝率が62%になるので、62%対38%というイメージです。
評価値300になれば予想勝率が62%というのがネットにのっていたので、自分のソフトにあてはめると227は59%くらいになります。
59%対41%だと意外と差がついているなという感じで、互角の範囲とはいいながらもソフトから見ると差が開いています。
差が開いた理由は後手の飛車と8四の歩が後退した形と、歩の損得がなくなって7一の銀が立ち遅れて使いづらいのが考えられます。
あとから調べて悪かった原因を調べるのは大事ですが、将棋は対局時にできるだけ精度のいい手を指さないといけないので、盤上のどこに目がいくかがかなり重要になってきます。
△7四飛では△7四歩がありました。
△7四歩▲8六飛△8五歩▲5六飛△7三桂▲8四歩△7二銀▲3六銀△3五歩▲2五銀△6一金で、ソフトの評価値+42で互角。

この手順の△7四歩は少し指しにくい手で、自分はこのような手がなかなか浮かびません。
浮かばない理由は、△7四歩と突くと7五の飛車が狭くなって狙われやすいので指しにくいということです。
ただし、先を読んで指しにくいというのでなく、何となく指しにくいという感覚なので全く読みが入っていません。
先入観だけでなく後を考える必要がありそうです。
△7四歩は▲8六飛に△8五歩と5段目に歩を打って受けることが可能で、歩を節約して受けることが可能です。
△8五歩に▲同飛は△同飛▲同桂△2五飛があります。
よって△8五歩に▲5六飛として、将来▲6五桂から5三の地点を狙います。
後手は△7四歩と突いた効果で△7三桂と跳ねて、先手の桂馬に対抗して受ける形にできるのが大きいです。
先手は▲8四歩と垂れ歩を打って嫌な手ですが、と金を作らせてはまずいので△7二銀と受けます。
以下先手は▲3六銀~▲2五銀と動いてきますが、後手は△6一金がなかなかの手です。
最初はあまり意味が分からなかったのですが、7二の銀にひもをつけることで△7二銀と△6一金の形で自玉を固めます。
後手の陣形もまずまずまとまった感じで、対局の手順よりはるかによさそうです。
飛車が狭くなるが△7四歩と受けるのが参考になった1局でした。