上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△8四歩と突いた局面。ソフトの評価値+1010で先手優勢。
後手の△8四歩がやや甘い手だったようで、ここでは先手がだいぶ指しやすいようです。
ただ△8四歩と突いたことで▲6六角と打ってみたくなりました。
▲6六角は▲1一角成と▲8四角の狙いです。
実戦は▲6六角△1二香で、ソフトの評価値+1290で先手優勢。

この手順の▲6六角ですが、ソフトの推奨手だったので自分の棋力としては珍しく目のつけどころはよかったです。
ただしその後の方向性がいまひとつでした。
後手は△1二香と上がったのですが、そこで▲8四角といったのがやや方向違いでここでは▲1一角成がありました。
自分は▲8四角として8四の歩を取るのが大きいと思っていたのですが、ソフトはそれほど評価はしていないようです。
8四の歩は後手の玉の近くの歩なので価値が高いのかと思っていましたが、そちらより▲1一角成と馬を作って▲2一馬を狙う方が駒得になってよかったです。
▲1一角成以下△6五桂なら▲同桂△同銀▲8三桂△8二玉▲9一桂成△同玉▲4四香△4三桂▲同香成△同金▲5五桂で、ソフトの評価値+2052で先手勝勢。
この手順は▲1一角成に後手がゆっくりした手だと▲2一馬から駒損になるので△6五桂と動いてきましたが、桂馬を交換してから▲8三桂が厳しいです。
数手前に△8四歩と突いたことで▲8三桂が生じています。
▲8三桂~▲9一桂成と香車を取ってから▲4四香が狙い筋で、後手は△4三歩は2歩で打てません。
よって△4三桂と受けたのですが、▲4三同香成~▲5五桂の両取りで先手勝勢です。
このような展開は、相手に動いてもらった反動を利用して形勢を広げていく指し方で、自分も気持ち的にはこれくらいの指し手に余裕を持ちたいです。
またソフトの推奨手ではありませんが、最初の局面では▲2四歩も候補手の1つでした。ソフトの評価値+998で先手優勢。

この手順の▲2四歩ですが、一目少し指しにくい手です。
本来は角交換をする前に▲2四歩△同歩をいれておけば、角交換した後に▲2四飛とできるのですが、角交換をした後に▲2四歩と突くので手が少し遅れています。
▲2四歩が少し指しにくいのは▲2四歩の瞬間に後手の手番なので、ここで後手が動いてきたときに▲2四歩が1手パスになる可能性があるからです。
▲2四歩に△4六歩なら▲同歩△7五歩▲2三歩成△7六歩▲3二と△7七歩成▲同銀で、ソフトの評価値+1051で先手優勢。
この手順は▲2四歩に△4六歩~△7五歩と暴れてくる手で、先手は後手玉に遠いところで動くのに対して、後手は先手玉の近いところで動いてくるので先手玉の危険度は高くなります。
しかし7七の桂馬を取らせても▲3二とという展開になれば、▲2一飛成から桂馬を回収できて飛車が成りこむことができるので先手優勢のようです。
こういうところが自分もうっかりしやすいところで、玉の守りの桂馬を歩で取られるから失敗かと思いがちです。
しかしそれ以上に、先手はと金ができて飛車が成りこむことができるのが、価値が高いと判断ができるかどうかが大事だと思っています。
▲2四歩に△同歩なら▲同飛△2二歩▲3四飛△4三飛▲6四歩△同銀▲6五歩△同桂▲同桂△6六歩▲6八金引△6五銀直▲7三角で、ソフトの評価値+1687で先手優勢。
この手順は後手は△2四同歩~△2二歩と辛抱したのですが、▲3四飛で次の飛車成が受けにくいです。
後手は△4三飛とひねった受け方ですが、先手は6筋から戦いを起こして後手玉が薄いので先手優勢です。
飛車を活用する▲2四歩が参考になった1局でした。