上図は、相掛かりからの進展で△3八金と打った局面。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。
△3八金は詰めろでないので、後手玉を詰ましにいくか詰めろをかければいい局面です。
ただし時間のない将棋で相手玉に即詰みがあるかを考えて、なければ詰めろを考えるというのは結構難しいです。
現実的には即詰みを考えてなくてもその筋で王手をすることが多いです。
そのため指し手の精度がだいぶ落ちてしまいます。
本局もそんな感じで△3八金に後手玉への即詰みは見えなかったのですが、うまくいけば詰むのではないかという甘い読みで指し手を進めました。
実戦は△3八金以下▲3二銀成△同玉で、ソフトの評価値-3208で後手勝勢。

この手順は、▲3二銀成として持ち駒に角と金と銀銀と歩が2枚あって詰むかどうかという展開です。
ぱっと見で詰んでもおかしくないのですが、△3二同玉以下▲4一銀△2二玉▲3一角△1二玉▲1三銀に△同桂でも△同馬でも後手玉に詰みはありません。
これは先手の持ち駒に金駒が足らない典型的な例で、ちょっと考えれば駒が不足していると分かるのですが、時間のない将棋だと持ち駒を正確に把握することすら難しくなります。
そのような意味で詰ますことを考えるのでなく、確実な寄せにいくことを考えるべきでした。
▲3二銀成では▲5三角がありました。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は▲5三角と王手をする手で、後手は持ち駒に歩しかないで合駒をすることができず△2二玉と逃げることになります。
▲5三角△2二玉▲3二銀成△同玉▲4二角成で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。
この手順の▲3二銀成は普通の手ですが、次の▲4二角成が結構難しいです。
4二に馬を作ることで△2二玉には▲3三馬が王手になるのが大きいです。
▲4二角成以下△2二玉▲3三馬△同玉▲4二銀△2二玉▲3三銀打△同桂▲同銀不成△同玉▲2五桂△2二玉▲3三銀△1二玉▲2二金まで詰みです。
この手順は△2二玉には▲3三馬がうまい手で、▲3三馬で▲3一銀は△1二玉で後手玉は詰みません。
▲3三馬△同玉に▲4二銀が継続手ですが、△2二玉に▲3三銀打が急所です。
この▲3三銀打で▲3一銀打も△1二玉で後手玉に詰みはありません。
▲3三銀打で金駒を1枚多く渡すようですが、3三の地点で清算して▲2五桂と跳ねるのが寄せの形になり以下即詰みです。
▲4二角成以下△同銀▲同桂成△2二玉▲3三銀で、ソフトの評価値+99991で先手勝勢。
この手順の▲4二角成に△同銀は以下▲同桂成~▲3三銀がうまいです。
この▲3三銀の捨て駒のなかなか読めない手で、ここでも▲3一銀は△1二玉で後手玉に詰みはありません。
▲3三銀に△同桂なら▲3二金△1二玉▲2一銀△1三玉▲2二銀△2四玉▲3三銀不成△1三玉▲2五桂まで詰みです。
この手順は△3三同桂に▲3二金と金から使うのが盲点で、▲2一銀~▲2二銀と斜めの駒を最大限に使って後手玉が詰みになります。
▲3三銀に△同玉なら▲3二金△2四玉▲2五歩△1三玉▲2二銀△1二玉▲1三銀△同桂▲2一銀不成まで詰みです。
この手順は△3三同玉に▲3二金が打ちにくく、△2四玉に▲2五歩が盲点です。
▲2五歩で▲2五銀としたくなりますが、それでは駒が足らなくなります。
▲2五歩~▲2二銀とすれば以下即詰みです。
結局はこの▲5三角以下の変化も決して簡単な手でなく、捨て駒がたくさんでており自分の棋力では実戦では指せない可能性も高いです。
ただし、終盤力がないと勝ちきれないのでなんとか少しでも手の流れを覚えたいです。
評価値50000でも結構難しいのが参考になった1局でした。