穴熊の近くでと金を作らせて指す

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6七馬とした局面。ソフトの評価値+743で先手有利。

先手が▲7七歩と打った手に7六の馬が△6七馬とした展開です。

駒割りは先手の桂得ですが歩切れで、後手の攻めにうまく受けれるかどうかという局面です。

後手玉はまだ固く、先手の龍やと金が遠くにいるので攻め合いまでは手数がかかります。

ただし、この局面は先手有利だったのは気がつきませんでした。

自分の場合はこのような局面で受け損なって、気がついたら敗勢ということが多いのでここからの指し手に興味があります。

実戦は▲7六桂△7八馬▲同金△6八成桂▲同金△6七金で、ソフトの評価値+741で先手有利。

この手順の▲7六桂は攻めにでる手で、後手玉は横からの攻めに強いので上から攻めることになります。

後手は金駒を取ってから△6七金と打つ展開ですが、この局面も先手がよかったみたいです。

△6七金からの変化手順として、▲6七同金△同歩成▲6四桂△7八銀▲4四角△8二玉▲7二桂成△同金▲7六銀で、ソフトの評価値+783で先手有利。

この手順は▲6七同金として△同歩成とする形は、後手のと金ができて戦力が増えるので先手が大変かと思いがちですが▲6四桂~▲4四角が後手玉を睨んでうるさいようです。

△8二玉は先手の攻めを遠ざける受けですが、▲7二桂成~▲7六銀で先手が少し指せているようです。

7六の銀と4四の角が受けに利いているので先手が指せているようですが、この指し方も自分にとっては難しいです。

後手の攻めをぎりぎり受けながら、後手玉に迫って▲4四角のような攻防の手を指すというのがハードルが高いです。

▲7六桂はソフトの候補手の1つでしたが、推奨手ではありませんでした。

最初の局面の△6七馬に、ソフトは▲3四とを推奨していました。

▲3四と△7八馬▲同金△6七金で、ソフトの評価値+940で先手優勢。

この手順の▲3四とは浮かびにくい手で、直接的な意味は歩を補充するですが、幅広い意味では2三の龍が後手の高美濃に直通ことにもなってます。

後手は△7八馬~△6七金と打ち込んで、数の攻めでは後手の方が勝っているので先手はどのように受けから攻めに転ずるかという形です。

△6七金以下▲同金△同歩成▲5七銀△7八金▲7六桂△5七と▲6四桂△6八と▲5七角△8八金▲同玉△7九銀▲9七玉△8四銀▲4四角△9五歩▲8四角△同歩▲8三桂△8二玉▲9一桂成で、ソフトの評価値+2209で先手勝勢。

この手順は▲6七同金~▲5七銀とするのがうまい受けで、△同とならと金がそっぽにいくということです。

よって△7八金とはりついてきて先手も嫌な形ですが、後手は攻め駒が不足しています。

先手は▲5七角が攻防の手のようで、△8八金~△7九銀と攻めを繋げますがやはり駒が足りません。

先手は2枚の角と龍の利きをうまく活用して少しずつ相手の駒を取っていく形で、▲9一桂成とすれば先手も上部も広くなり先手勝勢のようです。

先手は穴熊の近くにと金を作られてもまだ寄り形ではなく9筋から逃げる手もあるので、と金を怖れずに指すという感覚も大事なようです。

穴熊の近くでと金を作らせて指すのが参考になった1局でした。