対石田流の駒組み


上図は、先後逆で先手石田流からの進展で▲9六歩と突いた局面。ソフトの評価値-4で互角。

対振り飛車だと序盤でうまくいけば評価値が100~200くらいになることがありますが、居飛車側が後手番なのと石田流は理想の駒組みの1つなのでほとんど差がない互角のようです。

先手の石田流に後手の考えどころは、▲7四歩の交換を許す形か許さない形のどちらを選択するかです。

最近の印象として先手の三間飛車は7筋、後手の三間飛車は3筋の歩の交換をすることが多いです。

振り飛車側は位を確保するというより、1歩を持ち駒にして駒組みをする方が自由度が高いようです。

本局では△8四飛と上がって7筋の歩の交換を拒否する形にしました。

実戦は△8四飛▲3九玉△6四歩▲9七角△6三銀▲6八銀△3三角▲9八香△5二金右▲5八金左△2二玉▲1六歩△1四歩▲2八玉△4四歩▲4六歩△2四歩▲4七金で、ソフトの評価値-20で互角。

この手順で後手は△8四飛型から△6四歩~△6三銀と組んで、7四の地点を飛車と銀の2枚で守る形です。

△6四歩~△6三銀で守るのであれば△8四飛は余計な手だったかもしれません。

以下の展開は、先手は高美濃に組んで後手は美濃囲いから高美濃~銀冠に組めるかどうかという駒組みです。

▲4七金に実戦は△4二金寄としたのですが、ここでは△4三金が成立していたようで、以下▲8六歩には△同歩▲同角△8二飛で、ソフトの評価値-243で互角。

この手順は△8四飛型なので▲8六歩から歩を交換して、将来▲8五歩とすれば飛車取りで8筋が安定するという狙いですが、▲8六同角に△8二飛と先に引くのがうまい手でこれは気がつきませんでした。

△8二飛に▲8五歩なら△8八歩で次の△8九歩成が間に合ってきます。

そのような意味で、△8四飛からの実戦の進行はそれほど悪くはなかったです。

ちなみに最初の局面図で△8四飛はソフトの4つある候補手に上がっていませんでした。

ソフトの候補手は△3三角△5二金右△1四歩△6四歩で、すべてソフトの評価値-4で互角でした。

△3三角に▲7四歩なら△同歩▲同飛△7三銀で、ソフトの評価値-302で後手有利。

この手順は△3三角に▲7四歩から動いてきた形で、このようにこられたら少し受けづらいと思って△8四飛としたのも理由の1つです。

▲7四歩には△同歩~△7三銀と金駒で受けるのは気がつきませんでした。

少し驚いたのはこの局面が後手有利となっていることです。

有利といってもほぼ互角ですが、それでも後手がポイントを上げているようです。

△7三銀に▲7五飛なら△8六歩▲同歩△6四銀▲7六飛△7五歩▲3六飛△3五歩▲4六飛△4四歩▲3九玉△5二金右で、ソフトの評価値-179で互角。

この手順は、△7三銀に▲7五飛なら△8六歩と突き捨ててから△6四銀として飛車を圧迫する指し方です。

よくある浮き飛車に金駒を使って圧迫して飛車の活用を封じ込めるような指し方で、後手は力がいる指し方です。

よくあるような形でなく力戦型になりやすいですが、後手は抑え込みから有利にもっていけるかという展開です。

対石田流の駒組みが参考になった1局でした。