歩成りを受けずに強く攻め合う

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4六歩と歩を取った局面。ソフトの評価値+213で互角。

駒割りは飛車と角の交換で先手が少し得をしている感じがしますが、後手の4六の歩が次に△4七歩成とするのがうるさいのと、3三の角がいつでも△8八角成とできて先手玉が薄くなるので結構大変です。

また後手の穴熊の方が先手より固いのでそれも後手のポイントです。

評価値的には先手に少し傾いていますが、ほとんど互角の範囲です。

対局中は△4七歩成とされるのはうるさいと思って▲4六同銀としましたが、この手はあまりいい手ではなかったようです。

実戦は▲4六同銀△6九角▲6八金引△4七角成だったのですが、△4七角成で△2五角成ならソフトの評価値-257で互角。

この手順は▲4六同銀としたのですが、△6九角が7八の金が浮いているので指したくなる手です。

▲6八金引で△4七角成が実戦の進行でこの手も有力だったのですが、△2五角成として飛車を取りに行く方が厳しかったようです。

穴熊を攻略するときに飛車があると攻めのスピードと違ってきます。

△2五角成以下▲3三飛成上△同桂▲5一角△4九飛で、ソフトの評価値-94で互角。

この手順は▲3三飛成上から飛車と角の交換でまだ難しいですが、後手の2五の馬は自陣に利いているのと△4九飛で駒得が図れそうなので後手もまずまずです。

これらの手順は、後手に△6九角と打たれることで生じた展開で、先手は△6九角と打たせないような指し方もあったようです。

▲4六同銀では▲2一飛成がありました。

▲2一飛成△8八角成▲同金△4七歩成▲7五桂△5七とで、ソフトの評価値+208で互角。

この手順は▲2一飛成と桂馬を取ってそれが角取りになります。

後手は△8八角成として△4七歩成としますが、そこで先手は▲7五桂と打つのが興味深いです。

▲7五桂では▲6八銀と逃げるのが普通ですが、△6六歩▲同金△5八と▲7七銀△6一歩で、ソフトの評価値-139で互角。

この手順は、後手は△6六歩と突き捨ててから△5八とでと金を活用するのがうまい手で、後手は6筋の歩を切ったので△6一歩と底歩を打てば先手の横からの攻めに強いです。

そのような展開になると先手は飛車の攻めが難しくなるので、△4七歩成には▲7五桂と打ちます。

以下△5七とで銀を取ってどうかという局面です。

この瞬間の駒割りは、飛桂と角銀銀の交換で先手が金駒1枚損をしています。

また玉の固さは先手玉の方が薄いです。

そのような意味でぱっと見先手が悪いようですが、7五の桂馬が攻めの拠点になっているのと後手はやや攻めが細いのでいい勝負のようです。

△5七とに対して先手は▲5七同金とするか▲7一龍とするかが有力です。

なお△5七とに▲8三桂不成△同銀▲7一龍は△7二金で後手玉に寄せがありません。

△5七とに▲同金に△7九銀なら▲7八金△6八銀打▲3一飛成で、ソフトの評価値+427で先手有利。

この手順は△7九銀には▲7八金で後手も次の攻めが難しく、△6八銀打と駒を繋ぎますが▲3一飛成で先手が少し指せているようです。

△5七とに▲同金に△7四銀なら▲同飛△同歩▲5五角で、ソフトの評価値+12で互角。

この手順は△7四銀には強く▲同飛として△同歩に▲5五角と打って次に▲8三桂不成の詰めろを狙う手で、これも厳しい狙いですがいい勝負のようです。

△5七とに▲7一龍なら△同銀▲8三桂不成△8二玉▲7一桂成△7九銀で、ソフトの評価値+78で互角。

この手順は▲7一龍~▲8三桂不成でこれも厳しいのですが、▲7一桂成とした瞬間が後手玉が詰めろでないので、後手が△7九銀と先手玉に詰めろをかけてこれもいい勝負のようです。

歩成りを受けずに強く攻め合うのが参考になった1局でした。