数手先の寄せをイメージして指す

上図は、先後逆で後手横歩取り青野流からの進展で▲3八金と上がった局面。ソフトの評価値-4539で後手勝勢。

将棋は大差になっているようで、ここから後手がどのようにまとめるかという局面のようです。

自分がソフトの評価値をみるときに興味があるのは、形勢が勝勢になっている場合にどのような指し方をして局面をまとめるかということです。

勝勢からの指し方も色々あるようで最短コースを目指すか、やや評価値が下がっても負けにくい形を選ぶかなどあります。

自分が指すとできるだけ安全な形にして負けにくい形を選ぶことがあり、それにより評価値が下がることが多くあります。

そのようなときにこそソフトはどのように指しているかを確認するのが面白いです。

▲3八金は4九の金が上がったのですが、この手は特別な狙いはなくどちらかというと形づくりみたいなところがあります。

▲3八金に対して△1九角成とすると▲8六銀とされ、取れる金を取り損なってしまうという感覚でいました。

▲8六銀には△2九馬とさらに駒得して問題なかったのですが、桂馬で金駒を取るのが魅力的にうつっていました。

金は取りたいけど、▲7八同銀引とされると龍が取られるのは嫌なのでどうしたらいいかという感じです。

実戦は▲3八金以下△7八桂成▲同銀引△8八龍▲同銀△1九角成▲3七桂△8七歩でで、ソフトの評価値-3487で後手勝勢。

この手順は△7八桂成とすると▲同銀引で8九の龍が取られる形です。

対局中は龍が取られるのはあまり好きではありませんが、どこかで踏み込んで指さないといけないと思い指した感じです。

最後の△8七歩はソフトの候補手になかった手で、少し甘かったかもしれません。

こういうところから少しずつ形勢を損なうことがあるので、最初の局面からどのように指すかを調べてみたいです。

後手は駒得しているので龍を渡してもいいのですが、少しでもいい条件で龍を渡す形にして自陣を安全にしたいです。

△7八桂成では△1九角成がありました。

△1九角成▲3七桂△1八飛▲4八玉△7八桂成▲同銀引△8八龍▲同銀で、ソフトの評価値-99975で後手勝勢。

この手順は△1九角成として▲3七桂と進む形ですが、これは実戦の進行によく似ています。

少し手順が入れ替わっただけですが、大筋の指し方は実戦もソフトも同じようでした。

ただし、△1八飛と飛車を横から打つのが先手玉を寄せるのにうまい手だったようで、次に△3七馬がありますので▲4八玉とおびき寄せます。

そこで△7八桂成と金を取って以下△8八龍と龍を切る形になります。

▲8八同銀とした局面でソフトの評価値が99975になっており、もう少しで先手玉を寄せきれそうです。

3487から99975と評価値が大きく伸びているので、寄せの形がうまくできているようです。

▲8八同銀以下△3七馬▲同玉△5九角▲4八桂△2五桂打で、ソフトの評価値-99994で後手勝勢。

ここからの手順もうまくできており、△3七馬と馬を切り飛ばします。

最初は少し無理っぽいのかなと思っても、その後の△5九角と下から角を打つのが厳しいです。

△5九角と打つことで、玉を下段に落とさせないようにするのが大きいです。

△5九角では△2五桂とか△4五桂で王手をしたくなるのですが、角を下から打つのが盲点です。

以下▲4八桂の合駒には△2五桂打が決め手で、以下▲2六玉△1七飛成▲3五玉△4四金▲4六玉△4五金まで詰みです。

これらの手順を見るとやはり自分の指し方とは精度の差が歴然で、このような何気ないところでも決めるときはスパッと決めている感じです。

数手先の寄せの形をイメージして指しており、このような感覚を少しでも身につけたいです。

数手先の寄せをイメージして指すのが参考になった1局でした。