▲3七桂と▲4六銀型で手厚く構える

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7四歩と突いた局面。ソフトの評価値+128で互角。

先手の9八の香車と7八の銀の駒組みに違和感がありますが、後手が三間飛車に先手が▲9八香とすると△2二飛と振り直してきました。

△2二飛に当初の予定通り穴熊を目指すのもあるかもしれませんが、後手は素早く動いてくるのが見えているのでちょっと危険です。

それで▲7八銀と上がって美濃囲いになりました。

局面図は△7四歩と突いてきたのですが、ここで先手がどのように指すかという局面です。

先手は数手前に▲8六歩と突いているのでどこかで▲8七銀と上がりたいのですが、この瞬間に6九の金が浮くので後手から動いてくる可能性があります。

銀冠を目指すのは危険と思い▲4六歩と突きました。

実戦は▲4六歩△6三金▲6六歩△8四歩▲6七金△7三桂▲3五歩△同歩▲3八飛△2四歩▲3五飛△2五歩▲3七桂で、ソフトの評価値-87で互角。

この展開は自分にとっては理想的な展開で、▲3七桂の局面はだいぶ先手が指しやすいと思っていたのですが、意外にも互角でうまくいけば後手の方が指しやすくなるような形勢でした。

先手は必要最小限に囲って飛車と桂馬を活用して軽く手を作るという形で、これで手になっていると思っていたのですがちょっと過大評価気味でした。

▲3七桂以下△2六歩▲2五飛に変化手順で、△2四角▲2六飛△2五歩▲2七飛△3六歩▲2五桂△3五角▲2六歩△6五歩で、ソフトの評価値-41で互角。

この手順は▲2五飛には△2四角がうっかりしやすく、▲2六飛に△2五歩もなかなかの手です。

▲2五同飛なら△3六歩がありますので▲2七飛と辛抱しましたが、△3六歩▲2五桂△3五角が軽い捌きです。

▲2六歩は桂馬を支える手ですがややつらい形で、△6五歩と戦線拡大していい勝負のようです。

この展開は後手の振り飛車に少し振り回されているという感じです。

▲4六歩では▲3七桂がありました。

▲3七桂△6三金▲4六銀△7三桂▲8七銀で、ソフトの評価値+58で互角。

この手順は自分の感覚では全く浮かびませんでした。

まず▲3七桂ですが、△4五歩と突けばいつでも▲同桂と取れる準備をします。

そのような意味で△4五歩は突きにくくなります。

△6三金に▲4六銀が継続手ですが、▲3七桂~▲4六銀で3筋と4筋を手厚くする意味があります。

▲4六銀は3七の桂頭を守る形で後手からの動きを封じています。

△7三桂に▲8七銀が待望の銀冠に組む手で、できれば高美濃から銀冠に組んだ方が上部が手厚いです。

ただし、この瞬間に6九の金が浮くので後手から動く手が気になります。

▲8七銀に△2四歩なら▲同歩△同飛▲2五歩△2二飛▲7八金で、ソフトの評価値+117で互角。

この手順は後手が△2四歩と動いて飛車交換を目指す展開ですが、▲2五歩~▲7八金でしっかりした囲いになります。

それからは▲3五歩~▲2六飛として▲3五銀を狙う形です。

▲8七銀に△4二飛なら▲7八金△8四歩▲2四歩△同歩▲3五歩△4五歩▲同桂△7七角成▲同桂△4四銀▲2四飛で、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は△4二飛は結構うるさい手で、いつでも△4五歩の決戦をみています。

▲7八金△8四歩に▲2四歩は少し早いようですが△同歩と取らせることで、△4五歩▲同桂△7七角成▲同桂△4四銀に▲2四飛と飛び出す狙いです。

▲2四歩には△同角とする手もあり結構大変ですが、少し早い▲2四歩に後手は手抜きできないので参考になります。

▲3七桂と▲4六銀型で手厚く構えるのが参考になった1局でした。