上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△8四角とでた局面。ソフトの評価値+2664で先手勝勢。
6二の角が△8四角とした局面です。
後手からは△6六角の狙いですが、△6六角とすると後手玉の守りが薄くなるので直ぐには指しにくいです。
対局中は相手の狙いを消すことで▲6七金右とした方が手堅いかと思い、攻めの手は考えませんでした。
実戦は▲6七金右△7五桂▲6一銀で、ソフトの評価値+2354で先手勝勢。
この手順は▲6七金右として△6六角を受ける手で、△7五桂に▲6一銀と詰めろをかけました。
▲6七金右はソフトの候補手の1つだったのでそこまで悪い手ではなかったようですが、評価値的にみると300くらい下がっているので手の精度としてはあまりよくなかったようです。
▲6七金右では▲6一銀がありました。
▲6一銀△6二銀▲7二銀成△同玉▲5二金で、ソフトの評価値+2618で先手勝勢。

この手順は▲6一銀と詰めろをかける手で、△6六角とすれば▲7九玉と引きます。
後手玉は後手の角の利きがなくなり弱体化したので、▲7九玉に△7一銀と受けても▲7二銀成△同銀▲7一角△同玉▲6二金以下詰みです。
後手の△6六角は一時的に攻めに駒が働くだけでたいしたことがないので、▲6一銀には△6二銀と打って辛抱します。
以下▲7二銀成△同玉に▲5二金が少し見えにくいです。
▲5二金は次に▲6二金△同角▲5一銀の狙いですが、△5一銀打と打って粘られる手も消しています。
▲5二金以下△7一銀▲2四歩△8二玉▲6一金△6二銀打▲7一金△同玉▲5二金でソフトの評価値+3400で先手勝勢。

この手順は▲5二金に軽く△7一銀と引いて受けるのですが、そこで▲2四歩と金を取る手がありました。
▲2四歩と金を取る手は対局中の途中まで全く見えておらず、盤面全体を見なければいけないと思いました。
△8二玉は早逃げには▲6一金と開き王手をして△6二銀打と受けますが、▲7一金が継続手で△同玉に▲5二金と張り付きます。
▲7一金は少しでも相手の玉を攻めの龍の近くに移動させる意味です。
△同玉に▲5二金も相手の6二の銀の守り駒を狙う手で、相手の守りの金駒を攻めることで相手玉を仕留める狙いです。
▲5二金以下△7二金▲6一銀△7三銀引▲7二銀成△同玉▲6一角△8二玉▲6二金△同銀▲7一銀△同玉▲7二金まで詰みです。
この手順の▲5二金△7二金に▲6一銀が急所で、銀で守りの金を攻めて後手は受けがなくなります。
△7三銀引は少しでも金駒を増やして守りに徹したのですが、▲7二銀成以下は寄り筋です。
これらを見ると最初の局面図で▲6七金右とせずに寄せきれた形だったので、▲6七金右は必要なかったということになります。
よくある優勢の局面で、相手の攻めを事前に受けて安全に局面を進めたいというのは評価値が下がることがあるので、寄せがある場合は踏み込んで指すというのは大事なようです。
そこらへんのバランスをできるだけ短い時間で判断する必要があるので、直感は結構大事だと思っています。
次の一手や詰将棋を解いて少しでも精度のいい手を指せるようになりたいです。
受ける必要がない場合は攻めに徹するのが参考になった1局でした。