横歩取りの攻めに対抗する受け方

上図は、後手横歩取り△3三角型からの進展で△7六飛と歩を取った局面。ソフトの評価値+102で互角。

先手が1歩得していますが、△7六飛とした形は次に△8八角成▲同銀△7八飛成の筋がありますので先手は受けることになります。

どのように受けるかですが、先手から角交換をすると△同桂が飛車取りになりますので指しにくいです。

またいつでも△6五桂と跳ねる筋がありますので、先手としても受け方が慎重になります。

実戦は▲7七歩と打ったのですが、あまりいい手ではないと思って指しました。

だいぶ前に全く違う局面で▲7七歩と打って受ける指し方をみたのですが、対局者はあまりいい感触ではなかったという感想を言っていた記憶があります。

▲7七歩は手堅いのですが、先手の角道を自分から止める手なので消極的な意味もあり、あまり指したくないという感覚だと思います。

▲7七歩ではそれ以外の手を考えましたが、受ける手が浮かばなかったので仕方なく指しました。

実戦は▲7七歩△7五飛▲2八飛で、ソフトの評価値-83で互角。

この手順は▲7七歩に△7五飛と飛車交換を目指してきましたが、▲2八飛と飛車交換を避けて辛抱する形です。

先手は8筋に歩がいなので少し傷ですが、後手からも直ぐに決め手がある状態ではありません。

▲7七歩はソフトの候補手の1つでしたが、評価値は互角ながらもやや後手持ちになったようです。

やはり先手の受け方としてはあまりいい形ではないようです。

▲7七歩では▲7七角がありました。ソフトの評価値+66で互角。

この手順の▲7七角は受けの形の1つで最初はこの手を指すつもりだったのですが、△6五桂と跳ねられるのを気にしていました。

▲7七角△6五桂▲3三角成△同桂が飛車取りになるので、先手が悪いという感覚です。

しかし盤面をよく見ると△6五桂には▲同飛がありました。

▲7七角以下△6五桂▲同飛△2六飛▲3三角成△同桂▲7三歩△同飛▲3五角△2九飛成▲6三飛成△6二銀▲5四桂で、ソフトの評価値+892で先手優勢。

この手順は△6五桂に▲同飛として△2六飛から飛車を成りこむ形で、桂馬を取り返さば駒の損得がなくなります。

先手は▲7三歩と叩いてから▲3五角がうまく、△2九飛成に▲6三飛成が次に▲5三角成が厳しいです。

△6二銀はその受けですが、▲5四桂と取った桂馬を攻めに使って先手が指せているようです。

▲7七角に△2四歩なら▲2八飛△7五飛▲6八銀△6五桂▲3三角成△同桂▲7六歩△同飛▲7七歩△8六飛▲8七歩△8三飛▲6六歩△8六歩▲同歩△8七歩▲同金△7八角▲8八金△8六飛▲7八金△8九飛成▲7九金△9九龍▲6五歩で、ソフトの評価値+524で先手有利。

この手順は△2四歩に▲2八飛とする形で、後手は1歩を受けに使って先手は飛車が自陣に戻るのでやや局面が落ち着きます。

△7五飛は手待ちですが、次に▲6八銀が少し指しづらいです。

▲6八銀とすると7八の金が浮くので後手が△6五桂と跳ねるといつでも△7八飛成の筋が生じます。

変化手順も△6五桂と跳ねましたが、▲3三角成が王手となりますので△同桂に先手がどのように受けるかになります。

次の▲7六歩~▲7七歩は先手を取っての受け方で、先手は後手の6五の桂馬をただで取りたいです。

後手は6五の桂馬が取られる前に△8六歩~△8七歩~△7八角と手を作りますが、▲8八金からの受けで先手が少し指せているようです。

後手の飛車が成れるので結構嫌な形ですが、先手は駒得なのでそれに対抗する指し方のようです。

横歩取りの攻めに対抗する受け方が参考になった1局でした。