上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7二飛と打った局面。ソフトの評価値+655で先手有利。
先手が▲7一龍と銀を取って詰めろをかけた手に△7二飛と打って受けた展開です。
駒割りは金桂と銀の交換で先手が少し駒得をしていますが、相穴熊の将棋は相手玉を寄せるのは結構大変で、相手も取った駒を自陣に打って粘るような筋があるので神経を通過います。
本局も△7二飛と形にとらわれない受け方をしてきました。
対局中は寄せにいくのは危険かと思いましたが、踏み込むところは踏み込まないといけないと思い強く▲6二龍としました。
実戦は▲6二龍△同飛▲7一銀だったのですが、そこで△4八飛でソフトの評価値-762で後手有利。

この手順の▲6二龍~▲7一銀は狙い筋ではありますが、後手玉は詰めろになっていません。
この瞬間に△4八飛と打ちおろして後手が指せているようでした。
△4八飛に▲6二銀成なら△7八銀成▲同金△同飛成▲同玉△6八馬▲8八玉△7八金▲9七玉△8六金▲同歩△7九馬▲8七玉△8八馬まで詰みです。
この手順は△7八銀成に▲9七玉とすれば先手玉に即詰みはなく、後手玉は▲8二金△同玉▲7一角△9一玉▲8二金までの詰めろですが、▲9七玉に△8二金と詰めろを消されると先手が少し苦しいようです。
このような局面の△8二金と受ける手を少し軽視しやすく、この手に対して先手は後手玉に詰めろをかける手がありません。
△8二金に▲7一角としても△8九成銀で以下▲8二角成△同玉▲7二金△同銀▲同成銀△同玉▲4二飛△6二金▲8二金△6三玉で後手玉に即詰みはありません。
このような変化も短い時間で読むのは大変ですが、終盤力は大事になってきます。
これらより▲6二龍は少し無理だったので別の指し方がありました。
▲6二龍で▲4一龍がありました。
▲4一龍△7八銀成▲同金で、ソフトの評価値+672で先手有利。

この手順は▲4一龍と逃げる手ですが、これが馬取りになるのが大きいです。
後手は△7八銀成としますが▲同金で一時的に先手玉がさっぱりします。
▲7八同金に△5六馬なら▲6八歩△6六歩▲7九金打△6八銀成▲同金寄△6七歩成▲同金△同馬▲7八銀△6八金▲6七銀△同金▲6八歩で、ソフトの評価値+1705で先手優勢。
この手順は△5六馬としていつでも△7八馬の筋を残した手ですが、▲6八歩と先受けします。
△6六歩とすれば▲7九金打として6八の地点を補強します。
△6八銀成に▲同金寄が意表の手で、以下△6七歩成とされますが▲同金△同馬▲7八銀と受ければ先手優勢のようで、先手は受けに回って相手の狙いをつぶしていく感じです。。
▲7八同金に△5七馬なら▲7五桂△7四銀▲6三歩△6八銀成▲同金△同馬▲7八金△同馬▲同玉△6六歩▲5八銀△7五銀▲同歩△7六金▲6八銀で、ソフトの評価値+459で先手有利。
この手順の△5七馬は少しぼんやりした手ですが、△6八銀成を含みにしておりソフトの推奨手です。
先手は▲7五桂として▲8三桂不成を狙いますが△7四銀がしぶといです。
▲6三歩は後手に下駄をあずけたような手ですが、この瞬間に後手は△6八銀成から攻めてきます。
この攻めも結構うるさいのですが、清算して▲7八金と受けて以下いい勝負のようです。
これらの手順を見ると、やはり穴熊の将棋は結構粘りが効くので勝ち切るのは大変です。
相穴熊で攻め急がずに受けに回るのが参考になった1局でした。