対三間飛車には早い動きに注意する


上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲5八金左とした局面。ソフトの評価値-138で互角。

先手が三間飛車で早めに▲5六銀と上がったので後手が△4四歩と受ける形になりました。

最近の三間飛車では、居飛車側が持久戦模様の場合に振り飛車側が先手なら▲5六銀で後手なら△5四銀と早めに銀を上がり相手の駒組みをけん制することが多いです。

居飛車側に△4四歩とか▲6六歩と突かせて角道を止めることで、4五や6五の地点に争点ができます。

実戦はここで▲5八金右と上がったのですが、対局中はここからやや危険な指し方をしたようです。

実戦は▲5八金右以下△1二香だったのですが、以下変化手順で▲7五歩△1一玉▲5九角△2二銀▲7四歩△同歩▲同飛で△3一金▲7七桂で、ソフトの評価値+87で互角。

この手順の△1二香は穴熊を目指す手で、自分は対振り飛車には穴熊を目指すことが多いのですがやや危険だったかもしれません。

変化手順は先手が▲7五歩と早めに位を取って、以下▲5九角~▲7四歩と動いてきます。。

最近の三間飛車は早めに位を取ってから、歩を交換するか位を確保するかという指し方に分かれます。

変化手順は7筋の歩を交換して▲7七桂と跳ねる形ですが、このような展開になると後手は少しまとめにくくなります。

1つは角が使いにくいのと4三の地点に空間があいているので、できるだけ6一の金は4二とか3二まで移動したいです。

振り飛車側はすでに囲いが完成しているのに対して、穴熊は完成するまでに手数がかかるのでその間に振り飛車側から動かれるかもしれません。

形勢は互角のようですが居飛車側が200くらい評価値を下げているのが気になります。

△1二香では△5二金右がありました。

△5二金右▲5九角△3二銀で、ソフトの評価値-137で互角。

この手順は△5二金右とする手で、後手は対抗形であればこれが自然な手です。

△5二金右とすることで4筋の補強になっています。

最近の将棋を見ていると後手なら△4二玉~△3二玉とすれば△5二金右という手順が多い印象です。

早めに金を上げることで相手の手に対応しようということだと思います。

△5二金右に▲5九角と引いて次に▲7五歩としますという手ですが、△3二銀とするのが興味深いです。

後手は穴熊をやめて左美濃の組む形で、玉の囲いを最小限にして振り飛車に対抗するという作戦です。

振り飛車が囲いが完成しているので、後手も早めに囲いを完成させます。

ネットで評価値が300であれば予想勝率が62%とありました。

この指し方で評価値が121であれば予想勝率は55%くらいになりますので、後手番でこれくらいなら悪くはないと思います。

もちろん自分がここから指せば全然うまくいきませんが、気持ちとしてはそのように構えていたいです。

△3二銀以下▲7五歩△6四銀▲7四歩△同歩▲同飛△7三歩▲7九飛△4二角▲6五歩△7五銀▲4六歩△8六歩▲同歩△同銀で、ソフトの評価値-246で互角。

この手順は後手は△6四銀~△4二角と引いて指しますが、後手は7筋を逆用する指し方でよくあります。

△6四銀~△7五銀として圧力をかけて、△8六歩から銀を活用する筋です。

後手はこの銀が活用できるかがポイントですが、方針は分かりやすい指し方です。

対三間飛車には早い動きに注意するのが参考になった1局でした。