上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△8二飛と打った局面。ソフトの評価値+1572で先手優勢。
後手は△8二飛と打って詰めろを消して同時に△6二飛を狙ってきました。
対穴熊で△8二飛のような手を指されるとドキッとします。
対局時はとっさにその手に反応できずに▲4二飛と打ったのですが、これは悪手でした。
実戦は△8二飛▲4二飛に変化手順で△6二飛で、ソフトの評価値-2263で後手勝勢。

この手順は完全に先手の失敗例で▲4二飛には△6二飛がありました。
△6二飛に▲同飛成なら△8八銀▲8六玉△7七銀不成▲同玉△6八馬で詰みです。
この手順は△8八銀と下から銀を打つのが当然ながらうまく、▲8六玉に△7七銀不成で以下取っても逃げても即詰みです。、
△6二飛に▲4六飛成なら△8八銀▲8六玉△7四桂▲8五玉△7七銀不成で、ソフトの評価値-99977で後手勝勢。
この手順は▲4六飛成と馬を取って粘りますが、△8八銀~△7四桂があると先手玉は受けなしになります。
また△6二飛に▲8二金と打っても△同飛▲同飛成△同玉で後手玉は詰みません。
これらより▲4二飛と打つ手はだめだったので別の手を考えることになります。
▲4二飛では▲6三成銀がありました。
▲6三成銀△8五桂▲8六玉△6八馬▲7三成銀で、ソフトの評価値+1820で先手優勢。

この手順は▲6三成銀とする手で、後手の銀が取れますが詰めろでなく少し緩い手に見えます。
後手は△8五桂~△6八馬と詰めろをかけてきます。
△6八馬で△7七桂成と金を取る手もありますが、先手玉が詰めろでないので▲7一銀△7四歩▲8二銀成△同馬▲4二飛で、ソフトの評価値+3737で先手勝勢。
この手順は▲7一銀に△7四歩と馬の利きをいかして粘る手ですが、平凡に▲8二銀成~▲4二飛とされると後手玉は詰めろに対して先手玉は詰まないので、後手は自陣に駒を打つことになり後手は少し足りないようです。
よって後手は△8五桂~△6八馬と詰めろをかけてきますが、そこで▲7三成銀と銀を捨てるのが鋭いです。
▲7三成銀は▲8二成銀△同玉▲7四桂の詰めろですが、△同桂とさせることで7三の歩がなくなります。
7三の歩がなくなると7四から金駒を打ってもただになります。
また△7三同桂と進むと桂馬の頭は丸いので7四から金駒を打ってもただになります。
そのような意味で▲7三成銀は攻めというより自玉の受けの手のようです。
後手は△7三同桂と取るか△7七馬と王手をするかのどちらかです。
▲7三成銀に△7三同桂なら▲4一飛△8一銀▲7一銀△7七馬▲7五玉△6六馬▲6四玉で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。
この手順は△7三同桂には▲4一飛と合駒請求をするのがよく、相手に金駒を1枚使わせることで自玉が安全になります。
先手は4段目に玉が入ればなかなかつかまりません。
▲7三成銀に△7七馬なら▲7五玉△7三桂▲6四玉△6二銀▲6三歩△6六馬▲6一飛△7一金▲4一飛成で、ソフトの評価値+4325で先手勝勢。
この手順は△7七馬~△7三桂で駒を補充しますが、次に▲6四玉が少し指しにくいです。
後手は△6二銀と打って次に△6三金と打たれるとあぶないので▲6三歩と打ちますが、△6六馬に▲6一飛が合駒請求で自玉を安全にする手です。
なお▲6一飛で▲6二歩成は△同飛▲6三銀△5四金▲7三玉△8四馬で先手玉が詰んでしまうので要注意です。
こういうのがあるので終盤は油断できません。
地味な手と派手な手で終盤を乗り切るのが参考になった1局でした。