上図は、先後逆で▲2六飛とした局面。ソフトの評価値-118で互角。
2八の飛車が▲2六飛とした形で次に▲3五歩と狙っています。
先手の▲4六銀▲3七桂▲2六飛の組み合わせは最近の角換わりではあまり見ませんが、先手の桂頭を守る意味ではこの組み合わせもありそうです。
ここで後手の手番ですが、手の広いところで指し手に悩みました。
部分的な形では△5四銀が浮かんだのですが、後手の7三の桂頭が弱いのと7三の桂馬がいなくなると▲7三角~▲6四角成のような筋が気になります。
また△3一玉はありそうですが、自ら玉が先手の攻め駒の近くにいきますので攻めのあたりが強くなります。
また△4三金右も浮かびましたが、駒が偏りすぎるのと6三の銀が浮いているので断念しました。
結局考えがまとまらず△3一玉と指しました。
実戦は△3一玉▲3五歩△5四銀▲3四歩△同銀で、ソフトの評価値+39で互角。

この手順は△3一玉に▲3五歩と攻めてきましたが、そこで△5四銀としました。
▲3五歩に△同歩は▲同銀で先手の銀が5段目にでて働きが増しそうなので、△5四銀と辛抱しました。
以下▲3四歩△同銀の局面がどうかです。
後手の3四の銀が浮いていますが後手の次の狙いは△4五歩で、先手はこれをまともにくらうと形が崩れてきます。
実戦は△3四同銀に▲3六歩△3三歩で、ソフトの評価値+25で互角。
この手順の▲3六歩と△3三歩はともにソフトの候補手になかったようで、やや疑問だったようです。
▲3六歩では▲2四歩△同歩▲同飛△2三金▲2六飛△2四歩で、ソフトの評価値-17で互角。
この手順は先手は2筋の歩の交換に△2三金~△2四歩と受ける形で、△3四銀と△2三金と△2四歩の組み合わせはたまにでてきます。
また△3三歩では△4五歩があったようで、以下▲3五銀△同銀▲同歩△3六歩▲2四歩△同歩▲3六飛△2七角▲2六飛△3八角成▲4五桂△3七馬で、ソフトの評価値-232で互角。
この手順は△4五歩として▲3五銀とさせる形ですが、銀交換をして△3六歩が歩の裏側に歩を打つ筋です。
先手は▲2四歩の突き捨てを入れてから▲3六飛としましたが、△2七角~△3八角成ともたれる指し方です。
馬を作って相手の飛車にプレッシャーをかけて後手がやや面白かったようです。
なお最初の局面図で△3一玉はソフトの候補手にありませんでした。
ソフトは△3一玉では△5四銀を推奨していました。ソフトの評価値-93で互角。

この△5四銀は、後手が△6二金△8一飛型であれば浮かぶのですが、△5二金△8二飛型だと自分の感覚では少し躊躇する形でした。
△5四銀に▲3五歩なら△4三銀で、ソフトの評価値-106で互角。
この手順の△4三銀は1手損角換わりの後手番でよくでる受け方で、対局中はこのような駒組みが全く浮かびませんでした。
△5四銀~△4三銀と柔らかい受け方です。
△4三銀以下▲3四歩△同銀右▲3六歩の指し方か、▲7五歩△同歩▲3四歩△同銀右▲7四歩△6五桂の指し方に分かれるようでどちらもいい勝負のようです。
△5四銀に▲6六歩なら△6五歩▲同歩△同桂▲6六銀△8六歩▲同歩△8八歩で、ソフトの評価値-234で互角。
この手順は▲6六歩として△6五桂の筋を消したのですが、後手から△6五歩と動いてきます。
以下▲同歩△同桂▲6六銀ですが、△8六歩~△8八歩が鋭いです。
△8八歩に▲同金なら△8六飛▲8七歩△7六飛で、ソフトの評価値-603で後手有利。
△5四銀に▲7九玉なら△4三銀か△6五桂で、どちらもソフトの評価値-110で互角。
この手順は▲7九玉の辛抱には後手も△4三銀と辛抱するか△6五桂と動く手もあり、後手としてはまずまずのようです。
これらを見ると、ちょっとした手の組み合わせで将棋の内容は全く違うものになるようです。
角換わりの手の広いところの指し方が参考になった1局でした。