▲5六銀型には△5五歩と突いてみる


上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6四同飛と歩を取った局面。ソフトの評価値-563で後手有利。

6四の地点で歩の交換があって▲6四同飛とした展開です。

対局中は先手の駒の方が軽くさばけているようで少し後手が指しにくいかと思っていましたが、この局面は後手有利だったのは気がつきませんでした。

今見れば後手が1歩得ですが、局面を具体的によくする手順が見えていませんでした。

実戦は△6三歩▲6八飛△4三歩で、ソフトの評価値-213で互角。

この手順は△6三歩と飛車成りを受けた後の手がよくわからず、△4三歩と銀にひもをつけましたがこの手はあまりよくなかったようです。

4筋に歩を打つと攻めに使えないですが、4四の銀が将来浮いた形になってもまずいと思って△4三歩と打ちました。

△4三歩では△5五歩がありました。ソフトの評価値-296で互角。

この△5五歩というのは対局中に全く見えてかったのである意味仕方ありませんが、▲5六銀型の歩越し銀なので△5五歩と突くのは筋のいい人なら見えそうです。

おそらく強い人は△4三歩は指さずに△5五歩のような勢いのある手を指しそうです。

こういうちょっとしたところで形勢に差がでそうです。

△5五歩は相手の攻めを呼び込む危険もありますので、そのあたりの対応も慎重になります。

△5五歩に▲4五歩なら△5六歩▲4四歩△5七歩成▲同金△2四角で、ソフトの評価値-437で後手有利。

この手順はお互いに銀を取り合う手で読み抜けなどがあったらまずいのですが、最後の△2四角に対する先手の受け方が少し難しいので後手が少し指せているようです。

△5五歩に▲6五銀なら△5三銀▲6四歩△同歩▲同銀△5四銀で、ソフトの評価値-484で後手有利。

この手順は▲6五銀に△5三銀がちょっと自分の感覚では見えにくく、以下▲6四歩△同歩▲同銀に△5四銀がうっかりしやすい受け方です。

銀交換をせずに△5四銀と体をかわして受け流すのが興味深いです。

なお最初の局面図のからの△6四歩は飛車成りを受ける普通の手で、ソフトの候補手の1つでしたが推奨手ではありませんでした。

最初の局面図のソフトの推奨手は△5五歩でした。ソフトの評価値-474で後手有利。

この△5五歩は銀取りですが、6四の飛車が最大限に働いている状態なので勇気がいります。

△5五歩以下▲4五歩△5三銀▲6一飛成△5六歩▲3三角成△同桂▲1五歩△同歩▲3二角△5一銀▲6五角成△5七歩成▲同金△6二飛▲同龍△同銀上で、ソフトの評価値-952で後手優勢。

この手順は△5五歩に▲4五歩と斬り合いにでる手ですが、△5三銀と引く手が飛車取りになります。

▲6一飛成△5六歩で飛車成りがいいか銀得がいいかの勝負になります。

以下▲3三角成に△同桂となって穴熊の横があいてきたのですが、▲3二角の詰めろに△5一銀と打ってしのいでいるようです。

このような展開になればたしかに受けきった感じですが、このような展開を実戦で考えてその場で指せるかが重要になってきます。

おそらく飛車成りをさせるのは受け損なうと逆に危ないので、銀得でも飛車成りは避けるような気がします。

そのあたりの形勢判断が棋力になるのですが、ただ先入観で何となく危ないというより少しでも読みを入れて指せるようになりたいです。

▲5六銀型には△5五歩と突いてみるのが参考になった1局でした。