手拍子に指さずに少し考える

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲2四歩と打った局面。ソフトの評価値-1259で後手優勢。

後手の飛車が8六にいるときに先手が持ち駒の歩を▲2四歩と打ってきました。

この局面が後手優勢だったのは全く気づいていませんでした。

早指しの対局でつい何気に指すことがあるのですが、本局もそんな感じでここから平凡に指してチャンスを逃しました。

実戦は▲2四歩以下△同歩でしたがそこで▲8七歩なら、ソフトの評価値-132で互角。

この手順の△2四同歩は相当甘い手で、以下▲8七歩と進めば何事もなかったような局面になり互角に戻っていました。

こういうところが早指しで指すときの悪い面で、読みを入れずにと金ができるのはよくないと思って△2四同歩とするとチャンスを逃してしまいます。

△2四同歩では△8八角成がありました。

△8八角成▲同銀△5五角で、ソフトの評価値-1133で後手優勢。

この手順は△2四歩と取らずに、この瞬間に△8八角成~△5五角とする手です。

後手の飛車が敵陣に直通している形なので△5五角は有効な手になります。

△8八角成と△2八角成の両方の狙いがありますので、先手は受ける手が限られてきます。

△5五角に▲7七角なら△2八角成▲8六角△1九馬▲2三歩成△2八飛▲7九玉△2三金で、ソフトの評価値-1474で後手優勢。

この手順は▲7七角と合わせてきたのですが、△2八角成が平凡な手のようですがこれで後手優勢です。

△2八角成~△1九馬と確実に駒得して後手優勢です。

△2八角成では△8八飛成がよくある筋で▲同金なら△2八角成で後手がよさそうですが、△8八飛成には▲5五角があり以下△8九龍▲7九金△8五龍▲4六銀で、ソフトの評価値-142で互角。

この手順は△8八飛成には▲5五角とできるのが盲点で、後手は2枚替えで龍を作っても互角なので後手失敗です。

△5五角に▲8七歩なら△2八角成▲8六歩△2四歩で、ソフトの評価値-1080で後手優勢。

この手順は▲8七歩には△2八角成は自然ですが、▲8六歩に△2四歩と手を戻すのが興味深いです。

後手は△2八角成と馬を作ったので△1九馬とか△2九馬として早く駒得をしたいのですが、△2四歩としても先手に有効な手がないとソフトは判断しているようです。

なお△2四歩では△1九馬は△2九馬でも後手優勢だったのですが、ソフトは△2四歩を推奨していました。

△2四歩以下▲8二角△2九馬▲1九角成△4七馬▲7七玉△3六馬▲9二飛△4一玉で、ソフトの評価値-1101で後手優勢。

この手順は先手は▲8二角と後手の△7二銀型を咎める手で、▲9一角成とすれば香車を補充できます。

後手も△2九馬~△4七馬が味がいい手で、▲7七玉に△3六馬として先手の銀を狙うと同時に後手の守りに利かせます。

先手の▲9二飛も狙い筋で次に▲7三馬がくれば後手がまずいのですが、△4一玉と早逃げして後手が指せているようです。

ただしこの指し方は自分にとって結構難しくで、自分の感覚では△2四歩では△1九馬と駒得を急ぎたいです。

▲8六歩以下△1九馬▲2三歩成△同金▲4六角△1八馬で、ソフトの評価値-1285で後手優勢。

この手順は△1九馬と駒得する手で、▲2三歩成として△同金で後手の形が崩れますが、これで先手に有効な手がなければ後手優勢のようです。

やはり最初の局面では角交換をして△5五角で後手優勢だったようです。

手拍子に指さずに少し考えるのが参考になった1局でした。