上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1三歩と打った局面。ソフトの評価値-99987で後手勝勢。
▲1三歩は詰めろですが評価値が999・・とでると即詰みがあることが多いので、先手玉が寄りそうです。
どのような手で詰ましにいくかですが、実戦は詰まない手を指してしまいました。
実戦は△1九銀だったのですが▲1八玉なら、ソフトの評価値+959で先手優勢。
この手順は典型的な失敗例ですが、△1九銀には▲1八玉で先手玉は詰みません。
△1九銀▲1八玉△1七歩▲同玉△1六歩▲1八玉△1七香▲2七玉△2九飛成▲1六玉△2五角▲同歩△同銀▲同桂△同龍▲1七玉で先手玉は詰みません。
この手順の△1九銀に▲1八玉と逃げるのが形で、△1七歩~△1六歩と攻めを繋げますが▲1八玉がしぶとく△1七香に▲2七玉とかわすと△2九飛成に▲1六玉で少し足りません。
なお△1九銀に▲2七玉と逃げるのは△2九飛成▲2八桂△同銀成▲同金△1五桂▲1七玉△1六歩▲同玉△2七角▲1七玉△1六香で詰みです。
やはり相手玉を寄せる場合は、できるだけ金駒は後に残すのがいいようです。
△1九銀では△1九角がありました。ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

この手順の△1九角ですが、持ち駒の銀を残すことで最終盤で銀を頭から使うことができます。
△1九角に▲1八玉なら△1七歩▲同玉△1六歩があります。
△1六歩に▲同玉なら△1五香▲2七玉△1八銀まで詰みです。
また△1六歩に▲1八玉なら△1七銀▲2七玉△2九飛成▲1六玉△1五香まで詰みです。
この手順をみると、▲1八玉に△1七銀と打てるのが角と銀の違いです。
△1六歩に▲2七玉と逃げるのも、△2九飛成▲2八桂△同角成▲同金△1八銀▲1六玉△1五香まで詰みです。
この手順は△1八銀と銀を下から使う手で、銀の特性をよくいかしています。
これらを見ると△1九角からの寄せは意外と分かりやすかったのですが、全く別の手順でも詰みがありました。
△1九銀では△1七銀もありました。ソフトの評価値-99980で後手勝勢。

この手順の△1七銀は先手玉を上部に出して龍の力で詰ましにいく手です。
普通、金駒は最終盤まで残しておくのが多いのですが、この手は▲同玉に△1九飛成の形にするための手です。
△1七銀に▲2七玉なら△2九飛成▲2八香△1八龍▲1六玉△2八銀不成で詰みです。
▲2八香では▲2八金打でも△1八角▲1七玉△1六歩▲同玉△1五香まで詰みです。
よって△1七銀には▲同玉とします。
△1七銀▲同玉△1九飛成に▲1八香なら△1六香▲同玉△1八龍▲1七香△1五香まで詰みです。
△1七銀▲同玉△1九飛成に▲1八桂なら△1五香▲1六角△同香▲同玉△1八龍▲1七香△1五銀▲同玉△1七龍▲1六香△2三桂▲2四玉△3三金▲1四玉△1六龍まで詰みです。
これらの手順をみると先手は1三に歩があるため、歩を受けに使えません。
よっていい駒を合駒することになり後手の戦力が増えるようです。
合駒を読むのが少し手間ですがそんなに難しくはなさそうなので、やはり初手はかなり大事のようです。
このあたりの指し手の精度を少しでも上げて、詰みがある場合は詰ますようにしたいです。
持ち駒の角と銀をうまく使って寄せるのが参考になった1局でした。