上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲8六同歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-287で互角。
後手としては相手の飛車と角と銀に捌かれたくないですが、6五の銀が前進しているのでどのように対応するかという局面です。
後手は先手の攻めを重たい形にしたままで△8六飛とするのが理想的だと思っていましたが、そのような展開があるかが気になっていました。
実戦は△3五銀▲8八飛△7七角成▲同桂△8七歩で、ソフトの評価値-454で後手有利。
この手順の△3五銀はソフトの候補手の1つでしたが推奨手ではありませんでした。
△3五銀に▲8八飛だったのですが、▲8八飛で▲3三角成△同桂▲5四銀△8六飛▲8八歩で、ソフトの評価値+49で互角。
この展開は▲3三角成に△同桂とするのがあまりいい形でなく、できたら△3三同銀としたいのですが将来△8六飛とすれば▲7五角があります。
そのような意味で△3五銀はあまりよくなかったようです。
△3五銀では△5三銀がありました。
△5三銀に▲3三角成と▲6四歩の2つの手が気になります。
△5三銀▲3三角成△同銀▲6四歩△8六飛で、ソフトの評価値-199で互角。

この手順は△5三銀と引いて6四の地点を補強して角交換を狙う形です。
ただし、▲3三角成に△同銀として穴熊の形が少し崩れます。
その後▲6四歩の攻めに△8六飛とすれば▲7五角の飛車金の両取りの筋はなくなります。
△8六飛以下▲6三歩成△同金▲8七歩△同飛成▲9六角△8九飛成▲6三角成△4二銀右で、ソフトの評価値-189で互角。
この手順は▲6三歩成△同金として守りの金の形が崩れた後に▲8七歩△同飛成に▲9六角が狙いの手ですが、△8九飛成▲6三角成△4二銀右でいい勝負のようです。
もう一つの△5三銀に▲6四歩を調べます。
△5三銀▲6四歩△7七角成▲同桂△6四歩▲同銀△4二銀で、ソフトの評価値-259で互角。

この手順の▲6四歩ですが、相手に△7七角成▲同桂とすることで将来△8六飛とした形が桂取りになっていません。
先手はうまくすれば桂馬が攻めに活用する形ですが、後手からすると穴熊の形が崩れることなく角交換できました。
△6四歩に▲同銀に△4二銀と引いて銀を受けに活用する手で、自分はこのような手がなかなか浮かびません。
相手の飛車が6四の銀がいることで少し重たいという受け方です。
△4二銀に▲6五桂なら△7七角▲6九飛△8六角成で、ソフトの評価値-427で互角。
この手順は▲6五桂と桂馬を攻めに活用する手ですが、△7七角~△8六角成で受けに回って後手が少し指せているようです。
△4二銀に▲6三銀不成なら△6七歩▲同飛△6六歩▲同飛△4四角▲6七飛△6三金▲同飛成△7七角成で、ソフトの評価値-241で互角。
この手順は▲6三銀不成と攻めを継続する手に△6七歩~△6六歩~△4四角と角で受けながら反撃する手で、以下後手が桂得ですが先手も龍を作る展開でいい勝負のようです。
最後の局面図の△4二銀では△6四同銀もあったようで、以下▲同飛△6三歩▲5四飛△6七角▲8三銀△6二飛で、ソフトの評価値-234で互角。
これらの手順を見るとやはり手が広く色々な展開が考えられ、結局は相手の手に短い時間で対応できるかが大事になってくるようです。
振り飛車の捌きに対抗する受け方が参考になった1局でした。