踏み込んで指して優勢を拡大する

上図は、後手横歩取り△3三角型からの進展で△4三角と打った局面。ソフトの評価値+1015で先手優勢。

▲8三角と打った手に△4三角と打って受けてきました。

対局中は▲8三角でうまくいったと思っていましたが、△4三角は見えていませんでした。

△4三角は角の攻めには角の受けということで、攻める側からすれば少し見えづらいです。

ただし、形勢は先手がいいようでここからどのように優勢を拡大するかという局面です。

先手とすれば、後手からの△2八飛や△2八歩のような攻めに前に攻め込みたいです。

実戦は▲8一飛△7一歩だったのですが変化手順で△7一飛なら、ソフトの評価値+454で先手有利。

この手順の▲8一飛で対局中はまずまずと思っていましたが、▲8一飛は4つあるソフトの候補手に上がっていませんでした。

▲8一飛に△7一歩と受けてくれるなら▲6一角成△同角▲7一飛成で、ソフトの評価値+1281で先手優勢。

この展開になれば次の▲6一龍と▲7三龍の狙いが受けにくく、△7二角打とすれば受かりますが▲9一龍で、ソフトの評価値+1552で先手優勢。

ただし、▲8一飛には△7一飛と受ける手があり、以下▲同飛成△同金でソフトの評価値+325で先手有利。

この展開になると先手は飛車打ちの場所を探すのが少し大変で、先手は持ち駒の歩が多いので1筋か2筋で手を作ることになりそうですが、やや明快さにかけるようです。

△7一飛という受け方も先手からすると見えにくいです。

▲8一飛では▲6一角成がありました。

▲6一角成△同角▲7一飛で、ソフトの評価値+922で先手優勢。

この手順は▲6一角成の角と金の交換から▲7一飛と打ち込む手で、さっぱりと指すのが見えにくいです。

次の▲6一飛成と▲7三飛成の両方を受けるなら△7二角打ですが▲9一飛成で、ソフトの評価値+931で先手優勢。

この展開は後手は2枚の角の働きが悪く、▲9一飛成以下△2八飛と打っても▲7一金△8一歩▲6一金△8二銀▲5一角△3一玉▲9二龍△6一角▲6二角成△9四角▲8一龍△2二玉▲1七桂で、ソフトの評価値+1872で先手優勢。

この手順は△2八飛には▲3九金と手堅く打つ手もありますが、攻め駒不足になる可能性もあるので▲7一金と打ちます。

以下△8一歩と粘りますが、▲6一金と角を取って△8二銀に▲5一角とします。

後手も△3一玉~△6一角と金を取って粘りますが、▲6二角成が継続手で以下▲8一龍と歩を取るとやはり先手優勢です。

後手から△2九飛成と桂馬を取られずに▲1七桂と逃げて、後手玉の逃げ道を封ずる駒になったのも大きいです。

これらの手順を見ると、▲6一角成と▲7一金が見えるかかが大きなポイントで、踏み込んで指せるかで全く進展が違ってきます。

踏み込むのと無理筋とは紙一重だと思っていますが、そこら辺の判断の精度が上がれば今より良くなるかと思われます。

踏み込んで指して優勢を拡大するのが参考になった1局でした。