上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲8五馬とした局面。
先手の馬が7四にいるときに△6三金に▲8五馬と逃げた展開です。
対局中は攻めることばかり考えて自陣の受けを全く考えていませんでした。
実戦は△9七歩成だったのですが、▲3四銀△同歩▲5二銀ならソフトの評価値+192で互角。

この手順は△9七歩成として、一応端から手を作ったのでなんとかその手をいかす手です。
と金を作るのはそれなりに大きいのですが、先手から▲3四銀~▲5二銀がありました。
この手順は銀が入れば▲5二銀というのは自然なのですが、攻めに意識が向いていたので全くの見落としです。
意外にも形勢は互角のようですが、金駒が1枚多く取られる形なのでできればこのような展開は避けたいです。
特に金駒の駒損は後から攻めにも受けにも苦しくなることが多く報われない感じです。
うっかりしていたので仕方ありませんが、自玉の周辺にも目を向けるべきでした。
△9七歩成では△4二飛がありました。ソフトの評価値-66で互角。

この手は銀交換からの▲5二銀を消したのと、8五の馬のラインを事前にかわして△7二飛の飛車の活用を狙っています。
飛車を1つ浮いて受けと攻めを狙うのは、盤面を注意深く見ていないとうっかりしやすいです。
特に大駒の活用というのは局面を大きく左右することがあるので、自陣飛車でもなんとか活用させるという意識が大事でした。
△4二飛に▲6五銀なら△同歩▲4四桂△5五角▲3二桂成△同玉▲3四銀△同歩▲4五桂△7七銀で、ソフトの評価値-238で互角。
この手順は▲6五銀~▲4四桂として安い桂馬で守りの金を攻めるという手で、後手は受けてもきりがないので△5五角と反撃含みの手を指します。
△5五角は攻防の手で、天王山に角を据えることで大駒の働きが倍増します。
先手は▲3二桂成~▲3四銀で後手の金駒を取りますが、意外と後手玉は耐久力があるようです。
▲4五桂には△7七銀と打ち込んで形勢は互角のようです。
△4二飛が見えなったのは、後手の飛車が攻めに活用できずやや抑え込まれたことによる焦りだったと思っています。
先手に馬とと金を作られて形勢を悲観していたのですが、最初の局面図は思ったほどは悪くなかったようでこのあたりは形勢を冷静に見れてなかったようです。
たしかに馬とと金を作られるのはプレッシャーになりますが、後手は6五の桂と7六の歩があるので先手も簡単に入玉はできません。
また持ち駒に角があって銀交換して銀も持ち駒になりそうなので、相手もそれなりにプレッシャーがあるのと、△4二飛とすることで▲5二銀を消して相手の狙いを外すというのも大きかったようです。
そのように直接的な指し手だけでなく心理面も考えて指せるようになると、心に余裕ができて冷静に盤面全体を見ることができるかもしれません。
飛車を浮いて相手の狙いを消すのが参考になった1局でした。