上図は、先後逆で角換わりからの進展で5九の玉が▲4八玉とした局面。ソフトの評価値-2934で後手勝勢。
駒割りは金桂と銀の交換で後手が駒得です。
対局中は少し苦しい将棋をなんとかここまで持ち直してきたと思っていたのですが、すでにこの局面が勝勢だったのは気がつきませんでした。
実戦は△6八金▲同金△同と▲2四歩で、ソフトの評価値-3056で後手勝勢。
この手順の△6八金でなんとか指せるようになったと思っていたのですが、このあたりの形勢判断と指し手がよくありません。
▲同金△同とに▲2四歩でこれでも後手勝勢のようですが、ここでも相手玉への寄せが見えていなかったので、この将棋の最終盤は全く手が見えていないという感じです。
△6八金では△3六桂がありました。
△3六桂▲3八玉△2八金▲同飛△4九角で、ソフトの評価値-2438で後手勝勢。

この将棋のポイントは△3六桂が見えるかどうかで、この手が見えれば寄せに1歩近づきます。
△3六桂に▲同飛なら△2七角が△4九金の詰めろで飛車取りになります。ソフトの評価値-3146で後手勝勢。
△2七角以下▲3八銀△3六角成▲4四桂△6九飛▲5九銀△3五馬で、ソフトの評価値-4854で後手勝勢。
この手順は△6九飛と打つのがうまい寄せで、次は△8五飛▲同歩△3九角が狙いです。
△6九飛に▲5九金には△5七桂成~△5九飛成の筋があります。
よって▲5九銀と埋めて受けますが△3五馬が相手に駒を渡さない寄せで、以下▲5二馬なら△5九飛成▲同玉△6八金▲4九玉△5八金▲3九玉△4八金▲2九玉△3九金打▲1八玉△1七銀▲2七玉△2六馬まで詰みです。
この寄せは△5九飛成とするのが鋭く、このような手が実戦で指せるようにならないといけないようです。
よって△3六桂に▲3八玉と逃げましたが、▲3八玉で▲3九玉なら△6八と▲同金△5九角のような攻め方です。
よって△3六桂に▲3八玉と逃げてそこで△2八金と打ちます。
△2八金に▲4九玉なら△3八角▲5九玉△3九金で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
よって△2八金には▲同飛としますが、そこで△4九角が厳しいです。
△4九角では△2八桂成としたくなりますが、▲同玉でこれでも後手がいいですが手数が伸びてきます。
△3六桂~△4九角が指せると相手玉が見えてきます。
△4九角以下▲同玉△2八桂成▲3九銀△7九飛▲5九銀△6八とで、ソフトの評価値-3161で後手勝勢。

この手順の△4九角に▲2九玉と逃げるのは、△2八桂成▲同玉△3八飛が王手金取りで以下寄り筋です。
よって▲4九同玉に△2八桂成と進みますが、この手は次に△2九飛からの詰めろです。
△2八桂成に▲3九銀と受けますが、そこで△7九飛と打つのが何気ないようで鋭い寄せです。
△7九飛では△2九飛も目にうつりますが▲3八金打で、ソフトの評価値-1851で後手優勢。
△2九飛はあまりいい手ではないようで、△7九飛と打って▲5九銀に△6八とが妙着です。
と金のただ捨てですが、▲同金には△3九成桂▲同玉△5九飛成の寄せがあります。
また△6八とに▲2八銀なら△5八と▲同玉△5七桂成▲4九玉△5九飛成▲3八玉△2六銀で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
これらの寄せを見ると、△3六桂~△2八金~△4九角~△7九飛~△6八となど何気ないところですが参考になる手が多かったです。
勝勢から素早く寄せの形を作るのが参考になった1局でした。