▲4六銀~▲3七桂型で玉を固める

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4三銀と上がった局面。ソフトの評価値+139で互角。

4二の銀が△4三銀と上がった形ですが、先手は4六の銀をどのように活用するかが1つのポイントです。

4六の銀の歩越銀は、普通はどこかで3五や5五の地点に争点を求めて戦うことになります。

ただし、△4三銀に▲3五歩は△4五歩▲3四歩△同銀▲3七銀△5三角で、ソフトの評価値-184で互角。

この手順は▲3五歩と動いてきたのですが△4五歩の切り返しがあり、以下▲3四歩△同銀のように進みますが、先手玉はまだ整備されてない形なのでここで戦いを起こすのは後から反動がきそうです。

また後手の桂馬の頭を4三の銀で守っているので簡単ではありません。

戦いを起こすならもう少し前の段階でどうかという感じです。

実戦は△4三銀以下▲6八金寄△4五歩▲3七銀で、ソフトの評価値+57で互角。

この手順は▲6八金寄に△4五歩▲3七銀で、歩越銀が相手の歩で追い返される形です。

相居飛車の早繰銀などは歩で追い返される前に▲3五歩と突くイメージですが、本局は▲3五歩が少し無理っぽいので▲6八金寄としました。

4段目に出た銀を追い返されるのは先手とすれば面白くありませんが、やはり評価値も少し先手が下がったようです。

▲3七銀と引けばどこかで▲4六歩のように争点を求めることになりそうですが、先手は手損しているので普通に考えると少し損をしている感じです。

ソフトがないときは先手はどの程度の損をしているのかあまり分かっていませんでしたが、評価値があると具体的にどの位というのが数値として分かるのがありがたいです。

▲6八金寄では▲3七桂がありました。

▲3七桂△2一飛▲8八玉△7四歩▲7八金△4二金▲5六歩で、ソフトの評価値+154で互角。

この手順は▲3七桂と跳ねて△4五歩に▲同桂を用意する手です。

▲3七桂と跳ねた形は4五の地点に駒が1枚利きますが、▲3五歩と攻める形は将来後手から△3六歩のように桂頭を攻められることになるので、▲2六飛と浮いてからでないと▲3五歩は指せません。

▲3七桂は自分から動くというより相手の△4五歩をさせにくくすることで、その間に自玉を固めるような意味です。

先手は銀冠から▲8八玉~▲7八金と固めて以下▲5六歩とします。

先手はこの後▲6八金右~▲9八香~▲9九玉として、さらに▲8八金~▲7八金右と穴熊で固めて▲5五歩で争点を求める感じです。

これは穴熊にできれば先手の理想的ですので後手もそれまでに動くとなると△4五歩のような筋ですが、先手も4六の銀と3七の桂馬が利いているので条件がよくないと突きにくいです。

結局▲4六銀~▲3七桂は相手の仕掛けを封じて、その間に先手は玉を固めて一番いいタイミングで戦いを起こすという高等戦術のようです。

▲4六銀~▲3七桂型で玉を固めるのが参考になった1局でした。