上図は、先手雁木に後手矢倉からの進展で△7四銀と上がった局面。ソフトの評価値+438で先手有利。
実戦はここで▲4五歩と突いて、後手が△7五歩とか△8五銀より先手が先に仕掛ける形になったのでここはまずまずかと思っていました。
おそらく△4五同歩と取れば先手が少し無理気味にでも攻め込む展開で、7四の銀が遊んだままになる可能性があるので△4五同歩とは取りづらいと思っていました。
▲4五歩に対するソフトの推奨手は△7五歩でした。
また△4五同歩は候補手にも上がっていませんでした。
実戦は▲4五歩に△7五歩で、ソフトの評価値+416で先手有利の展開になりましたが、対局中は△4五同歩だとどのように攻めようかと少し迷っていました。
変化手順で▲4五歩△同歩で、ソフトの評価値+418で先手有利。

この手順は▲4五歩に△同歩とする手で、ソフトは△4五同歩はあまりよくと思っているようですが、ここから先手はどのように手を繋げていくかです。
持ち駒に歩がないのと1筋の端攻めもできないので、攻めの手が少ないです。
また先手玉は▲7九玉型なので、後手の持ち駒に角があると△4六角のような筋も気になります。
3七の桂馬がいなければ△4六角は王手飛車になるので攻めの手が限られていきます。
△4五同歩に▲同桂は△2二角で、次の△4四歩の桂取りが忙しくなります。
また△4五同歩に▲同銀もあり△4四歩なら▲5四銀△7五歩▲6八角で、ソフトの評価値+500で先手有利というのもありますが、△4四歩で△8五銀のような手もありこれも難しいです。
先手は歩の数が少ないのと歩を使える場所が少ないので、うまく攻めないと攻めが切れてしまいます。
このあたりが自分の感覚とソフトの評価値の差でまだソフトの感覚についていけてないので、できるだけソフトの評価値が理解できるような棋力になりたいです。
ソフトの読み筋は△4五同歩以下▲3五歩△同歩▲8八玉で、ソフトの評価値+517で先手有利。

この手順は▲3五歩と3筋の歩を突き捨てます。
△3五同歩では△4四角とか△8五銀が有力でこれでも先手有利のようですが、△3五同歩と堂々と歩を取られるのも結構嫌な手です。
△3五同歩に▲8八玉がソフトの読み筋でした。
4筋と3筋の歩を突き捨てて、いつでも戦いが起こせる形にしてから▲8八玉と入城するのが興味深いです。
▲8八玉は相手の攻め駒に近づくという意味もありますが、▲7九玉型だと相手に飛車とか角を渡しづらいので▲8八玉の方が少し安全のようです。
普通は▲8八玉型だと後手は△8六歩のような玉頭攻めが気になるのですが、本局は8三に歩がいるので歩を攻めに使うのは現状できません。
先手は4筋と3筋の歩を突き捨てて▲8八玉とすれば、いつでも▲4五桂と跳べる形になるのが大きいです。
ただし、本来は玉をしっかり囲って攻めにでるのが自然ですので、この指し方は難しくややレアケースのように思っています。
4筋と3筋の歩を突き捨てる前に先に▲8八玉とすると後手は△8五銀とか△7五歩とか先に攻めにきますので、全く将棋の内容が変わってきます。
このあたりが将棋の面白いところで、ちょっとした手順の違いで全く展開が変わってきます。
攻めの形を作って玉を入城するのが参考になった1局でした。