角換わりの▲4五桂の急戦の受け方


上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲4五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-163で互角。

先手が3筋の歩を突き捨ててから▲4五桂と跳ねた展開です。

角換わりではたまに出る筋で、3筋の歩を突き捨てて跳ねると後手は△2二銀と引くか△4四銀と上がるか△3四銀と上がるかのどれかになることが多いです。

どの手もメリットとデメリットがあるのですが、これが局面によって全く違ってくるので受ける方としては神経を使います。

自分の印象としては局面にもよりますが、△2二銀と△4四銀はそんなに評価値に大きな違いがないことが多く、結局その時の気分で指し手を決めることが多いです。

このあたりは自分の基準をもって受け方を決めるようにできればいいのですが、そんなに簡単ではありません。

実戦は▲4五桂以下△2二銀▲2四歩△3七角▲2九飛△2四歩だったのですが、そこで▲1六歩ならソフトの評価値-126で互角。

この手順は▲4五桂に△2二銀と引いて受ける形で、▲2四歩の瞬間に△3七角と打ち込む形です。

先手は▲5八金型なので3七の地点に空間があいているため△3七角があるのですが、▲2九飛△2四歩に▲1六歩がうっかりしやすいです。

後手はいつでも△1五角成と△4六角成がありこれで十分かと思っていたのですが、▲1六歩と突いた後に▲4七金とされると後手の角が取られる形です。

また▲1六歩に△4六角成も▲4七金で馬が取られる形です。

敵陣に打った角が取られるのは、形勢が互角でも実戦的には指しにくいです。

△3七角と打てることに満足して、それ以後の読みが入っていませんでした。

△2二銀では△4四銀がありました。

△4四銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2七飛△3六歩▲4八金△8一飛で、ソフトの評価値-267で互角。

この手順は△4四銀とする手ですが、上部は手厚くなります。

ただし、△4四歩として歩で桂馬を取りにいく形にならないので、攻める方としては安心する面があります。

先手は2筋の歩を交換して▲2七飛と引きましたが、△3六歩と伸ばして△3七歩成▲同飛△2八角のような手を狙います。

先手は▲4八金と受けましたが、そこで△8一飛が少し浮かびにくいです。

二段飛車もそれなりに守りには利いているのですが、一段飛車にすることで相手からの攻めに対応しやすくなります。

8一の飛車が2一の桂馬を守っていますし、また将来△6五桂と跳ねたときに▲7三角が飛車取りにならないという意味もあります。

先手が少し動いてきたので後手も動きたくなるところを、じっと飛車を引いて自陣を固めるというのが興味深いです。

後手は1歩得をして△3六歩を伸ばしており、いつでも△3七歩成のように相手の陣形を乱すような手もあります。

△8一飛以下▲1六歩△1四歩▲1五歩△同歩▲1三歩△同香▲1二角△2四角で、ソフトの評価値-878で後手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、1筋の突き合いから▲1五歩~▲1三歩~▲1二角と手を作ってきたのですが、△2四角と受けるとそれ以上の攻めがありません。

これも8一の飛車が2一の桂馬を守っているのが大きいです。

△8一飛以下▲1六歩△1四歩▲1五歩△同歩▲同香△同香▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲1四飛△1三香▲3四飛△2五角で、ソフトの評価値-1129で後手優勢。

この手順も先手が少し無理気味に1筋から動きてきたのですが、後手は自然に対応して△2五角で後手優勢です。

△8一飛以下▲1六歩△1四歩▲1五歩△同歩▲3四角△4一角▲2四歩△同歩▲1五香△同香▲1二角成で、ソフトの評価値+61で互角。

この手順は先手が1筋から動いて▲3四角に△4一角で受けきったかに思えたのですが、▲2四歩~▲1五香~▲1二角成の攻めはうるさく互角のようです。

△8一飛以下▲1六歩△1四歩▲1五歩△同歩▲3四角△3五銀▲2二歩△3三桂▲2三角成△2六歩▲3二馬△同玉で、ソフトの評価値-494で後手有利。

この手順は▲3四角に△3五銀の受けがうまく、数手後の▲2三角成に△2六歩が飛車取りになるのが大きくこれで後手が指せているようです。

角換わりの▲4五桂の急戦の受け方が参考になった1局でした。