上図は、角換わりからの進展で△5四角と打った局面。ソフトの評価値+177で互角。
角換わりで先手が棒銀の場合に△5四角と打って受けるのは昭和の時代にあったですが、相早繰銀で△5四角と打つのはあまり見たことがありません。
後手の△5四角は攻防の手で△3六角や△7五歩と突く含みです。
対局中は△3六角と歩を取られるのがあまり面白くないと思い▲4五角と打ちました。
実戦は△5四角以下▲4五角△同角▲同銀△4二玉で、ソフトの評価値-24で互角。
この手順は▲4五角もあまり見たことがない手ですが、対局中に浮かんでこれで悪くはないと思っていました。
先手は▲4五同銀としたことで早繰銀から将来腰掛銀のような駒組みになるのですが、棋譜を見た記憶がありました。
その将棋は角交換からでなく4六の銀が自分から▲4五銀としたと記憶しているのですが、最近の棋譜には解説がないのでこのあたりはあまり分かっていません。
実戦の進行を後でソフトで検討すると、この手はソフトの候補手にも上がっておらずソフトの感覚ではあまりいい手ではなかったようです。
評価値も200くらい落ちていますので、かなりもったいないです。
序盤で300だったら期待勝率が12%ほど違う感覚なので、200だったら8%ほど違ってきます。
将棋は終盤の力がものすごく大事とは分かっていますが、序盤に関しては少しでもいい駒組みをしたいと思っているのでこのあたりも意識したいです。
△3六角と歩を取らせないのであれば△5四角に▲3五歩という手はありました。
△5四角に▲3五歩なら△同歩▲同銀△8六歩で、ソフトの評価値+56で互角。

この手順は▲3五歩として以下△同歩▲同銀で銀を5段目に進出する展開です。
早繰銀が5段目にくると、受ける側は飛車先の歩を突いて継ぎ歩というのがよくあります。
変化手順は▲3五同銀に△8六歩と突いて先手は▲同歩か▲同銀のどちらかになりますが▲同歩に絞ります。
△8六歩に▲同歩なら△8五歩▲4六銀△8六歩▲同銀△4一玉▲8七歩で、ソフトの評価値+19で互角。
この手順は自分も驚いたほどの手の流れで、まず△8五歩の継ぎ歩に▲4六銀とするのは全く意外でした。
本来は銀が5段目に出ると▲2四歩△同歩▲同銀としたいのですが、△2七歩とされ飛車が逃げると△2四銀で先手が銀損になります。
よって▲2四歩と突けないので銀を安定させるために▲4六銀としたのですが、次の△8六歩に▲同銀もうっかりしやすい手です。
普通は△同飛ですがこの場合は▲9五角の王手飛車があります。
後手は通常△9四歩と突いていることが多く、その場合は▲9五角と打てません。
ちょっとした形の違いで全く見慣れないような展開になる典型的な例です。
なおソフトは▲4五角では▲5六歩を推奨していました。
△5四角以下▲5六歩△3六角▲5八金で、ソフトの評価値+171で互角。

この手順は▲5六歩と突いて△3六角と歩を取らせる手です。
先手は1歩損になりますが、ソフトはこれはあまり大したことがないと見ているようです。
△3六角に▲5八金と受けた形で、後手は角が狭いです。
後手は6三の歩がいなければ角は広く使えるのですが、いかにも狙われやすいような場所に角がいます。
▲5八金に△5四角なら▲5五歩△6五角▲6六歩△5六角▲6七金左△同角成▲同金で、ソフトの評価値+423で先手有利。
この手順は△5四角と引いて次に△4四歩~△4三角のような狙いですが、▲5五歩から角を責めると取られる形になるので先手有利です。
▲5八金に△4四銀なら▲6八玉△4一玉▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△5四角で、ソフトの評価値+140で互角。
この手順は△4四銀として5五の地点に1枚駒を多く利かせた形で、先手は▲6八玉~▲2四歩と2筋の歩を交換していい勝負のようです。
1歩を取らせてその角を狙うのが参考になった1局でした。















