上図は、角換わり腰掛銀からの進展で▲8八玉と上がった局面。ソフトの評価値-105で互角。
角換わり腰掛銀の先手番だったのですが、先に仕掛けられた展開です。
△6五歩の前の指し手は▲8八玉だったので、▲8八玉で先に仕掛ければ全く違う展開だったのですが、その日の気分は▲8八玉と指す感じでした。
後から振り返ると▲8八玉では別の手を指していればよかったかと思いましたが、ソフトは▲8八玉を推奨していました。
人間同士の対局だと先に仕掛けられた形は少し面白くないという感じがしますが、この局面はまだ互角だったようです。
実戦は▲8八玉以下△6五歩▲同歩△7五歩▲6六銀△8六歩▲同歩△4四角▲5五角△7六歩で、ソフトの評価値-392で後手有利。

この手順は先手としては失敗だったようで、▲6五同歩に△7五歩と突いてきました。
以下▲6六銀までは部分的にはありそうな手ですが、後手は△4三歩型で△4四歩と突いていません。
よって▲6六銀と上がった形は将来△4四角と打たれる可能性があります。
また先手玉は▲8八玉型で、△4四角と打たれたら間接的に角のラインに入っています。
△4四角に▲5五角もやや苦し紛れのような手で、ここでじっと△7六歩と歩を取って後手が指しやすいようです。
先手の手の組み合わせが悪く、後手が指したい手を指しているという感じです。
受けに回って丁寧に指そうと思っても、受けすぎて気がついたら形勢が悪くなっていたというパターンです。
角換わり腰掛銀で受けすぎはあまりよくないようで、どこかで攻め合いに出るか争点のでないような受け方を考えるべきでした。
最初の局面図で△6五歩には▲3五歩がありました。ソフトの評価値-74で互角。

この手順は▲3五歩と攻め合いに出る手で、後手は△4三歩型で△4四歩と突いていないのでどこかで▲4五桂と銀取りに跳ねる手があります。
そのときに3四の地点に空間があいていたりとか、▲3三歩と叩く手があることで攻める幅が広がってきます。
▲3五歩に△同歩なら▲4五桂△4二銀▲6五歩△4四角で、ソフトの評価値-29で互角。
この手順は興味深いのですが、3筋を突き捨てて▲4五桂と跳ねる手はよくありここで後手がどのように受けるかでだいぶ変わってきます。
△4二銀はどこかで△4四歩と突いて桂馬を取りにいく狙いがあります。
ただし▲6五歩と歩を取った時に△4四角と打つのが少し見えづらいです。
△4四角と打っても桂馬を取りにいくことはできないのですが、△4四歩は▲6六角と逆に先手に角を打たれて後手玉が角のラインに入るので危険です。
先に△4四角と先着することで▲6六角は打ちにくくしています。
△4四角以下▲5八金△7五歩▲6七金右で、ソフトの評価値+117で互角。
この手順の△4四角に▲5八金も興味深く、本当は▲2四歩△同歩▲同飛と2筋の歩を交換したいのですが、△2三金と金冠に構えられ以下▲2九飛△2四歩とすると金の圧力がしっかりして先手が攻めづらいようです。
よって▲5八金として以下△7五歩に▲6七金右と金を守りに活用していい勝負のようです。
争点のでないような受け方であれば、最初の局面図からは▲6九飛がありました。
△6五歩▲6九飛△6六歩▲同飛△6五歩▲6九飛△6四角▲4七金△4四歩▲1八香で、ソフトの評価値-87で互角。
この手順は▲6九飛と受けに回る手で、以下△6六歩に▲同飛とすればそれ以上の戦いの争点はできません。
後手は△6五歩~△6四角と打つのはよくある筋で、6筋の位を安定させています。
先手もどこかで▲2九飛を狙いたいのですが、△5五銀とぶつけてくるような筋や△6六歩と歩を伸ばされるのがあるのでタイミングが難しいです。
これらの展開は先手としてはあまり面白くない指し方で、どちらかというと後手が△4一飛など指すような駒組みです。
いずれにしても角換わり腰掛銀は手が広くて、色々調べても新たな発見がある戦型です。
角換わり腰掛銀は受けすぎに注意が参考になった1局でした。

















