角換わり腰掛銀の仕掛け方


上図は、先後逆で角換わりからの進展で△6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-198で互角。

先手が早い段階で▲2二角成としたため、実質的には先手と後手が変わったような展開です。

基本的に自分から角換わりの将棋にすることはないのですが、相手が角交換をすると自ずとそのような展開になります。

そのため角換わりの将棋も見ておかないと感覚がなじまないことがあるので、このあたりは気をつけています。

対局中は後手番だったのが実質先手番になり、角換わり腰掛銀から先に仕掛ける形になったのでまずまずかと思っていましたが、ここからが毎度のこと難しいところです。

△6五歩に先手も手が広いところですが、受けに回るなら▲6五同歩や▲6八飛が浮かびます。

対局中は相手の方は▲4五歩は多分指さないように思っていました。

先手は角交換腰掛銀の▲5八金~▲4七金とやや旧型のような指し方で、相手の手にのって指すような感じがしたので、ここで攻め合いは何となくなじまないかと思っていました。

ただし、局後のソフトの検討では△6五歩には▲4五歩を推奨していました。

△6五歩に▲4五歩なら△6六歩▲同銀△8六歩▲同歩△4五歩▲同桂△4四銀▲4六歩△8五歩▲同歩△6五歩▲7七銀△8五桂で、ソフトの評価値-210で互角。

この手順は△6五歩に▲4五歩と攻め合いに出た手で、以下△6六歩~△4五歩と自陣に手を戻す形で、後手は△8五歩と継ぎ歩をしてから△6五歩~△8五桂の攻め方が鋭いです。

形勢はそれでも互角のようです。

△6五歩に▲6八飛なら△2二玉▲6五歩△同桂▲同銀△6七歩▲同飛△5八角で、ソフトの評価値-642で後手有利。

この手順はうまくいきすぎですが、▲6八飛に△2二玉は対局中は多分指せなかったと思います。

▲6五歩と歩を取れば△同桂が盲点で、▲同銀には△6七歩~△5八角が狙い筋で先手の▲4七金型の欠点をついています。

実戦は△6五歩以下▲同歩△7五歩▲6六銀で、ソフトの評価値-270で互角。

この手順は昭和や平成の頃の角換わり腰掛銀によく出る指し方で、▲6五歩と歩を取れば△7五歩が攻めの形です。

△7五歩のような手に▲同歩と応ずることはほとんどなく、△6五桂で後手の攻め駒に勢いがついてきます。

△7五歩に▲6六銀が受けの形で、相手の方はじっくりとした受け将棋のような印象をうけました。

実戦は▲6六銀以下△9五歩▲同歩△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛で、ソフトの評価値-167で互角。

この手順は後手は△9五歩の突き捨てから8筋の歩を交換する形で、攻め合いの形でなく後手が先に動く形になったのでまずまずかと思っていました。

ただし、△9五歩はソフトの候補手にありましたが推奨手ではありませんでした。

ソフトは△9五歩では△4九角を推奨していました。

△4九角▲6七角△同角成▲同銀△9五歩▲同歩△7六歩で、ソフトの評価値-217で互角。

この手順は△4九角と敵陣に打つ手で、先手は▲4七金型なのでこのような手が生じます。

先手は▲6七角と合わせて以下△同角成~△9五歩~△7六歩とする手です。

先手の5六の銀が▲6七銀と引く形になったので、先手玉の守りは少し堅くなった印象がありますが、先手からの攻め合いにはなりません。

先手はもたれるような指し方で相手の手をけん制するような感じになりそうです。

後手としては攻めの手を継続できるかがポイントになりそうです。

△7六歩以下▲同銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七金△8一飛▲8六歩△7五歩▲同銀右△6五銀で、ソフトの評価値-377で後手有利。

この手順は▲7六同銀に後手は8筋の歩を交換する手で、以下▲8七金~▲8六歩と先手は辛抱します。

後手はどこに争点を求めるかですが、△7五歩▲同銀右に△6五銀として銀が捌けそうな形になったので後手が少し指せているようです。

やはり攻めるときはどのようにして攻めの争点を作るかが大事なようです。

角換わり腰掛銀の仕掛け方が参考になった1局でした。