上図は、後手1手損角換わりからの進展で△4六歩と突いた局面。ソフトの評価値+432で先手有利。
後手が△3六歩と1歩を使って▲同銀に△4六歩と動いてきました。
後手が1歩損ですが飛車を活用できそうな形で先手は油断できません。
受け損なうと先手不利になりそうな形なので、ここが勝負所だと思っていました。
実戦は▲5八金△5四角▲1八角で、ソフトの評価値-40で互角。

この手順は△4六歩に▲5八金と受ける手で、以下△5四角▲1八角という展開で対局中は何か重たいような受け方をしていると思っていました。
先手がぎりぎりのところで耐えているといった感じで、後手に歩があれば△3五歩で決まりなのですがないので何とかなっています。
ただし指し方としてはあまりスマートでなく、後手にうまい手があれば先手がまずいような局面です。
△4六歩と突いたときにソフトの指し方が気になります。
▲5八金では▲4六同歩がありました。
▲4六同歩△同飛▲4八飛で、ソフトの評価値+463で先手有利。

この手順は▲4六歩と歩を取る手ですが、対局中は全く浮かびませんでした。
△同飛に△3六飛と△4九飛成の両方を受けるのが難しいと思っていたのですが、そこで▲4八飛とぶつける手があったようです。
自分はこのような手が昔から全く見えなくて、その影響で何か重苦しい受け方をすることが多かった気がします。
▲4八飛に△3六飛なら▲2七角△5四角▲3六角△同角▲3一飛△6二玉▲4二飛成△5二銀打▲2一飛成△4一歩▲3一龍上で、ソフトの評価値+399で先手有利。
この手順は興味深いのですが、△3六飛で先手は先に銀損するのですが▲2七角があります。
後手は△5四角としますが、以下先手は2枚飛車から攻める展開になります。
2枚飛車で敵陣に龍を2枚作る形で、攻めとしては理想的で相当形勢がよくなったかと思ったのですが、意外にも有利の段階でまだこれからのようなところがあります。
▲4八飛に△4七歩なら▲同銀△4二飛▲3八銀で、ソフトの評価値+1327で先手優勢。
この手順は後手は△4七歩と打って飛車交換を拒否した手ですが、先手は▲同銀~▲3八銀と自然に指して先手優勢です。
▲4八飛に△同飛成なら▲同金△3九飛▲3一飛△4一歩▲4九歩△3六飛成▲2一飛成△6五角▲1一龍△2九角成▲3七香△4六龍▲3四香△同金▲3一龍で、ソフトの評価値+634で先手有利。
この手順は飛車交換をしてから△3九飛と打つ手で、先手はどこかで受ける形になりますが受ける前に▲3一飛と打つのが鋭いです。
▲3一飛に△4二玉とするのは▲6一飛成がありますので、後手は飛車にアタックする受け方がありません。
よって△4一歩と打ったのですが、このタイミングで▲4九歩と受けに回ります。
△3六飛成と銀を取られますが、先手は▲2一飛成~▲1一龍で桂馬を香車を取り後手は△6五角~△2九角成を桂馬を取ります。
この瞬間は駒割りは銀と香車の交換で後手が少し駒得ですが、▲3七香が継続手で4八の金が守りだけでなく攻めにも役立っているようです。
以下▲3四香で銀を取り返し駒の損得はなくなりましたが、敵陣に龍を作っている先手が指せているようです。
このような展開だと実戦の重たい手順と全く違う形で、はるかにこちらの方がいいです。
後手玉が薄いので飛車の交換を目指すというのが大事なようで、ここに目がいくかどうかで全く展開がちがうようです。
本局の変化手順は▲4八飛に△3六飛は▲2七角がうまい切り返しがあった例ですが、ちょっとした形の違いで成立するかどうか全く変わってくるので、このあたりの指し手は本局限定という感じです。
受けながら飛車交換を目指すのが参考になった1局でした。