早繰銀に早繰銀で対抗する

上図は、角換わりから後手△3三金型からの進展で△7三銀と上がった局面。ソフトの評価値+48で互角。

後手が△3三金型に組むのは少ないので、△3三銀型との違いが自分自身あまり分かっていないという感じです。

△3三金型には▲3七桂~▲4五桂と跳ねやすいというのは分かりますが、後手も△2二銀~△4二玉の構えであれば簡単ではありません。

△3三金型は見た目はありがたいようでも、実際は咎めるのが大変という感じです。

実戦は▲4六歩△6四銀▲4七銀△4二玉▲6六歩△7五歩で、ソフトの評価値-42で互角。

この手順は先手は▲4六歩~▲4七銀と構えたのですが、後手は△6四銀~△7五銀と動いてきました。

後手の早繰銀に対して、先手は継ぎ歩で対抗するというのがよくあります。

△7五歩に▲同歩△同銀▲2四歩△同歩▲2五歩という指し方です。

これは部分的にはよくある指し方ですが、本局に関して言うと先手の駒組みに2つ課題があったようです。

1つは▲6六歩と突いているので、後手が△7五銀と進出すると△7六歩という手が生じます。

先手の銀が逃げると△6六銀と進出して6六の歩が取られます。

後手に△6六銀と取らせるような指し方も見たことがありますが、先手はそれに対抗する手段を用意しているかどうかです。

自分としてはどこかで飛車が▲2五飛~▲6五飛として後手の銀を取ることができないかなどと思い浮かべていましたが、▲6五飛には△7四角のような筋もあり、ちょっとした形の違いで成立するかどうかを調べていませんでした。

もう1つは先手は居玉のままで継ぎ歩をするときに、王手飛車の筋があるかどうかです。

先手の飛車が2四に出たときに△1五角の王手飛車があるかということですが、先手は▲1六歩と突いていれば問題ありません。

また▲3七歩型であれば△1五角が王手にならないのでこれも問題ありません。

先手が▲5九玉で▲3六歩で▲1七歩の形だと、▲2四飛と出たときに△1五角の王手飛車があるので、対局時にこの形が瞬時に成立するかどうかを見極める必要がありました。

▲2四飛と出たときというのは、先手が継ぎ歩で▲2四歩と取り込んだときに△同銀や△同金が成立する可能性があるということです。

ここら辺を後手が仕掛けるときに先手がどのような駒組みで対応するかをあらかじめイメージしておかないと、相手の手に少し遅れたということになります。

また継ぎ歩で分かったのは後手が△3三金型だと先手が▲2四歩と歩を取り込んでも△2二歩と打って受けることができ、これが△3三銀型との違いでもあるようです。

評価値を見る限り△7五歩の局面が決して先手が悪いということはありませんが、本局の先手の指し方はやや方針をまとめるのが難しく、ある程度理解して指さないといけない形だったようです。

▲4六歩では▲3六歩がありました。

▲3六歩△6四銀▲3七銀で、ソフトの評価値+31で互角。

この手順は早繰銀には早繰銀で対抗する形で、相早繰銀になります。

本局の実戦の進行と違い先手は方針が分かりやすくなるので、王手飛車のラインを気をつけるというのと、相手が動いてきたら継ぎ歩で対抗するというのが分かりやすいです。

また先手は▲6七歩型なので後手から△6六銀と出られる心配がありません。

そのような意味で先手は▲1六歩と突いて王手飛車のラインを消して▲4六銀と出るイメージです。

これはこの戦型のイロハになるようですが、あまり自分は理解しておらずに指していたようなので今後はこの戦型にも意識して棋譜を見る必要があるようです。

早繰銀に早繰銀で対抗するのが参考になった1局でした。