上図は、先後逆で先手陽動振り飛車からの進展で▲6五銀と歩を取った局面。ソフトの評価値-67で互角。
5六の銀が▲6五銀と歩を取った形です。
先手の陣形がややバラバラで後手が1歩得ですが互角のようです。
後手は2四の歩と4四の角の形はいつでも△2五歩▲同歩△2六歩が狙い筋ですが、現状はまだ駒不足です。
後手は△4一玉型で飛車を渡すと▲2一飛があるので、まだ強い戦いはしづらいようです。
そのような意味で対局中は飛車が逃げる1手かと思っていました。
実戦は△7五飛で以下変化手順で▲4四角△同歩▲7六歩△7一飛▲8二角で、ソフトの評価値+196で互角。

この手順は△7五飛と逃げたのですが、▲4四角~▲7六歩として後手の飛車の働きを抑えるのが自然だったようです。
▲7六歩に対して後手は飛車の逃げ場所がいろいろありますが、△7一飛と下段に引きます。
以下▲8二角ともたれるような角を打ってどうかという展開です。
▲8二角に△7三桂なら▲7四銀△6五歩▲7一角成△同金▲2一飛△3一金▲1一飛成で、ソフトの評価値+757で先手有利。
これは後手の失敗手順で、△7三桂は取られそうな香車を守りつつ銀取りになるので味がいい手のようですが、平凡に▲7四銀と出られると後手が苦しいです。
次は▲6二飛成△同金▲7一角成がありますので△6五歩と受けたのですが、▲7一角成~▲2一飛が激痛です。
▲7四銀に対して△8一飛のような手もありますが、▲7三銀成△9五角▲6二成銀△6八角成▲同金△6二金▲5五角成で、ソフトの評価値+461で先手有利。
この手順は駒割りが角桂と飛車の交換で後手が少し駒損なので先手有利です。
▲8二角に△3一玉▲9一角成△7三桂▲8二馬△6五桂▲同飛△6三歩で、ソフトの評価値+173で互角。
この手順は△3一玉に▲9一角成が自然なようですが、△7三桂~△6五桂で銀を取る手があり、先手の桂香と銀の交換の2枚替えですが互角のようです。
△3一玉には▲5六銀と引いて以下△7三角▲7一角成△同金で、ソフトの評価値+234で互角。
この手順は▲5六銀と引いて飛車を通すのが味のいい手のようで、以下△7三角には▲7一角成と飛車と角の交換をしてやや先手が指しやすいようです。
これらの手順を見ると後手の飛車が抑え込まれる形は先手に選択権があるようで、後手としてはやや面白くない形のようです。
△7五飛では△7七飛成がありました。
△7七飛成▲同桂△6四歩で、ソフトの評価値-5で互角。

この手順は△7七飛成とする手で▲同桂で手が続かないと思っていたのですが、△6四歩という手がありました。
△6四歩は先手の6五の銀を移動させてから△7六歩~△7七歩成を狙う形です。
桂頭を歩で狙うというのはよくある筋ですが、後手の攻めが継続できるかが気になります。
△6四歩に▲2一飛なら△3一金▲1一飛成△6五歩▲6三歩△同銀▲4六香△7六角▲3八金△5五角▲6五桂△5二金で、ソフトの評価値-331で後手有利。
この手順は先手は銀を見捨てて▲2一飛から攻める手でこれは実戦的にはありそうですが、後手は銀を持ち駒にして粘ることができるので後手が指せそうです。
△6四歩に▲7六銀なら△5四角▲6五歩△3一玉▲8三飛△7三桂▲8二飛成△2五歩▲9一龍△7一歩▲3八銀△2六歩▲6九飛△6五桂▲同桂△同歩で、ソフトの評価値-
この手順は▲7六銀に△5四角と生角を打つ形で、敵陣と自陣の攻防の角です。
▲6五歩と銀取りを防いだ手に△3一玉として、▲8三飛に△7三桂~△2五歩とします。
後手は角2枚を盤面広く使って、先手の玉頭を直接狙う△2五歩~△2六歩が実戦的です。
このあたりの後手の指し方は懐が深いというか、微妙なところでバランスを取る指し方がうまいです。
角を攻防に広く使うのが参考になった1局でした。