玉の逃げ道を塞ぐ手で寄せる

上図は、後手1手損角換わりからの進展で△4五銀と出た局面。ソフトの評価値+1332で先手優勢。

3四の銀が△4五銀と出た形で、このように駒を捨てるような手を指されるとぱっと対応できないところがあり、うっかししやすいところです。

実戦は▲4五同馬△7五飛▲8八玉△4五飛で、ソフトの評価値-585で後手有利。

この手順はお粗末すぎたのですが、▲4五同馬に△7五飛と打たれて初めて王手馬取りに気がつく感じです。

相手の持ち駒をよく見ずに駒を取る手は今後も気をつけたいです。

うまく指せば後手玉が寄りそうな形をしているので、このような局面の指し手の精度はかなり大事です。

▲4五同馬では▲8一馬がありました。

▲8一馬△5五飛で、ソフトの評価値+2844で先手勝勢。

この手順は▲8一馬と敵陣深くに馬を潜り込む手で、これが▲5二金からの詰めろになっています。

後手は受けるとすれば△5五飛と打ちますが、これで先手がどのように勝勢から勝ちにもっていくかという形です。

△5五飛は将来△7五飛のような手ありますが詰めろを受けた手なので、これで先手はだいぶ安心します。

ただし、ここから後手玉を寄せるのが意外と難しいという感じです。

この局面から一気に後手玉を決めにいこうとするとあやしくなりそうです。

後手は9四に角がいますので、▲7二金は△同角で無効です。

△5五飛に▲5二金なら△同歩▲同と△同飛▲同桂成△同玉▲4五馬△3八成銀▲同金で、ソフトの評価値+880で先手優勢。

この手順は先手は▲5二金から決めにいって▲4五馬と銀を取る形ですが、その局面は後手玉に詰めろはかかっていません。

後手は△3八成銀として▲同金に局面は先手優勢ですが、だいぶ評価値を下げたようです。

△5五飛に▲9一馬なら△3八成銀▲同金△5七飛成で、ソフトの評価値+174で互角。

この手順は▲9一馬と香車を補充して考えられる手ですが、△3八成銀~△5七飛成と進むと受けに使った飛車が逆に攻める形になっているので先手大変です。

そのような意味で△5五飛の局面の次の先手の指し手はかなり大事です。

△5五飛以下▲8二金で、ソフトの評価値+2861で先手勝勢。

この手順の▲8二金ですが、この手は詰めろではありません。

次の狙いが分かりにくい手ですが、▲8二金に△3八成銀なら▲4五馬△同飛▲5二銀△同歩▲同とで詰みです。

▲8二金は後手が7筋に逃げるのを防いだ手のようです。

▲8二金に△3三金なら▲4五馬△同飛▲5二銀△同歩▲同とで詰みです。

この手順は△3三金として次に△4四金と攻めの桂馬を取りにいった手ですが、▲4五馬~▲5二銀の寄せがあります。

▲8二金に△3四銀なら▲8八玉△3八成銀▲同金△7二銀▲9一馬△5四飛▲5六香で、ソフトの評価値+99975で先手勝勢。

この手順は△3四銀と質駒の銀を逃げて局面を複雑にする手ですが、▲8八玉の早逃げがうまいです。

後手は△3八成銀と銀を補充しますが▲同金で△5七飛成が王手になりません。

△5七飛成なら▲7二銀△同角▲同馬まで詰みです。

よって△7二銀と受けたのですが▲9一馬と香車を取る手が何気に厳しいようで、△5四飛として次に△4四飛で桂馬を取りにいきますが、▲5六香が取ったばかりの香車を飛車取りに打つ手で、後手は5一に歩があるため受けがありません。

▲5六香に△4四飛は▲5二銀△同歩▲同とで詰みです。

▲8二金に△3四銀なら▲8八玉△3八成銀▲同金△6三銀打なら▲9一馬△5七飛成▲8一馬△5三龍▲8三香で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△3八成銀~△6三銀打と粘る形ですが、先手は▲9一馬と香車を補充します。

後手は△5七飛成~△5三龍と粘りにでますが、▲8三香と後手の角の利きを止めた手が▲7二銀以下の詰めろなので先手勝勢です。

玉の逃げ道を塞ぐ手で寄せるのが参考になった1局でした。