△6五桂から攻め合いに出る


上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値-92で互角。

先手があまり見ない形から▲3五歩と仕掛けてきました。

以前この局面から△4四銀の受けを調べました。https://shogiamateur.com/?p=56883&preview=true

△4四銀とする展開は意外にもいい勝負だった印象があるので、今回は▲3五歩に後手が攻め合いに出る手を調べてみます。

▲3五歩に△6五桂と跳ねるのが銀取りで攻めとしては自然ですが、先手は受け方が3通りあります。

1つ目は▲8八銀です。

△6五桂に▲8八銀は次に△6六歩から桂馬を取りにいく手で、後手としても少しプレッシャーがかかりますが△4六角と打つ手があります。

△4六角で△3九角もありそうですが、▲3八飛△5七角成▲6五銀△5八馬▲同飛△6五歩▲3四歩で、ソフトの評価値+398で先手有利。

この手順は最初に浮かびそうですが、△3九角~△5七角成の瞬間に▲6五銀と根元の桂馬を取られて意外と後手はうまくいきません。

△6五桂▲8八銀△4六角に▲4七金なら△5七桂成▲4六金△同歩で、ソフトの評価値-504で後手有利。

▲8八銀には△4六角と上から打つのがうまい手で、▲4七金には△5七桂成として▲4六金には△同歩で角と金の交換で桂馬が成りこめたので後手が少し指しやすいです。

なお△4六角に▲4八角と打てば3七と5七の両方の地点が受かりますが、△8六歩▲同歩△同飛▲8七銀△8一飛▲8六歩△3五角▲6六歩△4四角で、ソフトの評価値-378で後手有利。

この手順の▲4八角はあまり働きのいい角とはいえないので、後手は8筋の歩を交換してから△3五角~△4四角とするのがうまいです。

先手は▲6六歩~▲6五歩で桂馬を取りたいのですが、後手からも△9九角成の筋があるので桂馬が取りにくいです。

2つ目は▲6六銀です。

▲3五歩に△6五桂で、以下▲6六銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△7六飛で、ソフトの評価値-99で互角。

この手順は▲6六銀に後手は8筋の歩を突いてから△8六同飛~△7六飛と横歩を取る形です。

△7六飛に先手は歩があれば▲7七歩と打ちますが、歩切れなので打てません。

ただし、後手の飛車は狭いので次に▲8五角のような手で取られる形です。

△7六飛に▲7七桂なら△3五歩▲6八金上△3六歩▲4五桂△同銀▲同銀△3七歩成▲2六飛△4八と▲同金△5九角で、ソフトの評価値-575で後手有利。

この手順は▲7七桂には△3五歩と手を戻すのが力をためた手で、先手は▲6八金上から▲4五桂としますが、清算してから△3七歩成が意外と厳しいです。

以下△4八と~△5九角で後手が少し指せているようです。

△7六飛に▲7七桂なら△3五歩▲8五角△7七桂成▲同銀△同飛成▲同玉△6五桂で、ソフトの評価値-1165で後手優勢。

この手順は▲8五角で飛車が取れる形ですが、7七の地点で清算して△6五桂と打つ形は後手優勢です。

3つ目は▲7三角です。

▲3五歩以下△6五桂▲7三角△8一飛▲6五銀△同歩▲2四歩△同歩▲3四歩△4四銀で、ソフトの評価値-216で互角。

この手順は△6五桂に▲7三角ともたれる手で、△8一飛と引いた手に▲6五銀と銀と桂馬の交換をします。

普通は銀と桂馬の交換は銀の方が得ですが、先手の守りか堅くすっきりした形なのが大きいです。

以下▲3四歩に△同銀は▲4四桂があるので△4四銀とかわしましたが、この局面は互角のようです。

なお、△8一飛で△7七桂成▲同桂△8一飛▲6四角成△6三銀打▲7三馬△7五歩▲4五桂▲4四銀で、ソフトの評価値-92で互角。

この手順は△8一飛で△7七桂成とする手で、▲同桂の形がやや桂頭を狙われやすいです。

ただし、7七の桂馬は▲6五桂~▲5三桂成のような攻め味もあるのでこれも一長一短です。

こうやって見ると将棋は手が複雑で難しいです。

△6五桂から攻め合いに出るのが参考になった1局でした。