上図は、角換わりからの進展で△6六桂と歩を取った局面。ソフトの評価値+85で互角。
5四の桂馬が△6六桂と歩を取った展開です。
対局中はなぜか△6六桂を全く考えておらず、△4六桂の筋ばかり気にしていたので意表をつかれました。
そのため△6六桂はありがたいと思っていたのですが、ここからうっかりして全くだめな将棋になってしまいました。
実戦は△6六桂▲4九玉△4七角成▲同金△4六銀で、ソフトの評価値-2037で後手勝勢。

この展開はひどかったのですが、▲4九玉で後手に有効な手がないかと思っていました。
▲4九玉に△7八桂成なら▲7四と△8七飛成▲4一銀△8九龍▲7九歩で、ソフトの評価値+1741で先手優勢。
この手順の△7八桂成には▲7四とが大きく、以下後手は飛車が成っても▲7九歩の受けがあるので先手優勢です。
しかし、▲4九玉には△4七角成がありました。
このタイミングで△4七角成が見えてなかったのですが、▲同金しかありません。
その局面になって初めて△4六銀があると気がついたのですが、時すでに遅しで△4六銀と指されました。
△4六銀に▲同金なら△2五飛が△2九飛成からの詰めろで、ソフトの評価値-2276で後手勝勢。
△4六銀に▲8五飛なら△4七銀成▲1八飛△2七銀が△3八金からの詰めろで、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。
これらの手順より、△4七角成~△4六銀を食らってはどうしょうもありません。
最初の局面図で▲4九玉では▲6七玉がありました。
▲6七玉△4七角成▲同金△7八桂成▲同玉で、ソフトの評価値+309で先手有利。

この手順は▲6七桂と一見危険なような方に逃げるようですが、△4七角成~△7八桂成に▲同玉とした形がどの程度の耐久性があるかという形です。
駒割りは角桂と銀の交換の2枚替えで先手が少し駒得しています。
ただし、先手玉はやや薄いのに対して後手玉は結構しっかりしています。
先手からはいつでも▲4一銀とか▲4三角成とする切り札がありますが、相手に駒を渡すのでそのあたりのタイミングなども気になります。
後手からは5五の銀がいなければ△2五飛とする筋はあり、後手としてはその展開にもっていけることができるかも気になります。
▲7八同玉以下△7七銀▲同桂△同歩成▲同玉△6六銀▲同玉△2五飛▲3五桂で、ソフトの評価値+432で先手有利。
この手順は興味深いのですが、△7七銀に▲同桂~▲同玉として玉で対応しています。
普通は▲7七同玉では▲7七同銀が形なのですが△6六桂の王手が意外と厳しく、▲同銀は△同銀が△7七銀打からの詰めろと△2五飛と飛車を取る手の両方があり先手が悪いです。
△6六桂には▲6七玉と逃げ以下△8七飛成▲5五飛△7六歩で、ソフトの評価値-782で後手有利。
この手順は先手は粘りに出ていますが、△7六歩の局面は後手がいいです。
そのような意味で△7七同歩成には▲同玉として、以下△6六銀~△2五飛を飛車をす抜く形になります。
これだけ見ると後手がうまくいったのですが、次の▲3五桂と後手の飛車の利きを止める手があり、これが意外と粘り強い手です。
▲3五桂に△同歩なら▲4一銀が次に▲3二銀成△同玉▲4三角成△同玉▲5五桂以下詰みというイメージです。
なかなかこのような手がぱっとは見えませんが、終盤が鋭い人はこのような感覚なのかと思います。
やはり将棋は先入観よりも読みが大事ということも結構あるようで、実戦の▲6七玉や変化手順の▲7七同玉のような手です。
先入観だけでなく読みを入れるのが参考になった1局でした。