上図は、角換わりからの進展で△7四角と打った局面。ソフトの評価値+896で先手優勢。
後手が△7四角と打って間接的に2九の飛車を責める形です。
また後手は次に△6二飛と回って▲4三角成△同金という狙いもあり、7四の角が8三の地点も補強しています。
そのような意味で対局中は△7四角は味のいい手を指されたと思っていたのですが、この手はソフトの候補手に上がっていませんでした。
ここで先手の手番ですが、7五の銀が浮いているのである狙い筋があります。
その狙い筋を実現するのに、先手は直接的にするか間接的にするかで局面が違ってくるようです。
本局は直接的な指し方をしました。
実戦は▲2五飛△6四銀で、ソフトの評価値+509で先手有利。
この手順は▲2五飛と浮いて次に▲5三桂成△同金▲7五飛を狙った手ですが、やや指し手が単調で△6四銀と引いて受けられました。
△6四銀の局面も先手有利のようですが、7五の銀を取る筋がなくなったのは少し痛いです。
▲2五飛では▲2四歩がありました。
▲2四歩△同歩▲2五歩で、ソフトの評価値+937で先手優勢。

この手順は▲2四歩~▲2五歩の継ぎ歩で、△同歩と取らせると将来▲同飛が王手になります。
歩を使って飛車を2五の位置に移動する指し方で、▲2四歩に△6四銀は▲2三歩成△同金▲4三角成があります。
また▲2五歩に△3一玉と引く手はありますが、▲2四歩△2二歩▲2三歩成△同歩▲4三角成△同金▲2三飛成△3三桂▲2二歩で、ソフトの評価値+1073で先手優勢。
この手順は後手は△3一玉~△2二歩と辛抱したのですが、▲2三歩成~▲4三角成~▲2三飛成が平凡ながら厳しく、角と金の交換ですが飛車を成りこんで先手優勢のようです。
よって後手は分かっていても▲2五歩には△同歩とします。
▲2五歩以下△同歩▲5三桂成△同金▲2五飛△2四歩▲7五飛△7三歩▲3四角成で、ソフトの評価値+880で先手優勢。

この手順は△2五同歩に▲5三桂成と先に桂馬を捨てるのがうまいです。
▲5三桂成△同金に▲2五飛が王手銀取りになるという手の流れです。
ここで注意するのが▲5三桂成と先に桂馬を捨てるのが急所で、これを▲2五同飛とすると△2四歩と打たれて▲同飛△2三歩▲2五飛△6四銀となり、後手の銀が逃げられてしまいます。
▲5三桂成△同金▲7五飛△7三歩で、駒割りは銀と桂馬の交換で先手が駒得です。
▲5三桂成に△同銀は▲7五飛△7三歩に▲7四飛△同歩▲5五角の王手飛車があります。
よって▲5三桂成には△同金としています。
攻めの桂馬と守りの銀を交換するので先手としては理想的な展開です。
以下▲3四角成と馬を作って先手優勢ですが、ここからの指し手も調べてみます。
▲3四角成△3三銀▲6一馬△6四金▲7四飛△同歩▲2三歩△同玉▲2五歩△同歩▲2四歩△同銀▲7一角△9二飛▲4四角成△3三歩▲4三銀で、ソフトの評価値+879で先手優勢。
この手順は△3三銀に▲6一馬と潜り込んで次に▲7一馬を狙ったのですが、△6四金が勝負手で先手は▲7四飛と飛車と角の交換をします。
以下▲2三歩から後手玉の玉頭を狙う形で、歩の使い方が参考になります。
ただし、後手から△2九飛と打たれた時に後手玉を寄せにいくのか、自玉の受けに回るのかを考えておかないと反動がきついので要注意です。
▲3四角成△3三銀▲3五馬△4四歩▲6六銀△3四歩▲2六馬△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛▲3五歩△同歩▲5五飛△5四歩▲3五飛△3四歩▲3九飛で、ソフトの評価値+1065で先手優勢。
この手順は後手は△3三銀~△4四歩と辛抱する手で、先手も直ぐに決めにいくのは大変なので▲6六銀と盤上の駒を使っていきます。
後手は8筋の歩を交換するくらいですが、先手は▲3五歩と3筋に手をつけて以下飛車を右側の方で使う形です。
これらの展開を見ると、やはり実戦よりはるかによかったようです。
継ぎ歩で十字飛車を狙うのが参考になった1局でした。

















