上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1五歩と突いた局面。ソフトの評価値-2648で後手勝勢。
駒割りは飛車と角の交換でほとんど駒の損得はありませんが、後手は4枚穴熊で2四の桂馬と3六の歩が攻めの拠点で大きく後手勝勢のようです。
対局中は後手がいいと思っていましたが、ここまで形勢に差が開いているとは分かっていませんでした。
最初は▲1五歩に△4九龍~△3七金の筋が浮かんだのですが、少し無理っぽくと攻めが途切れたら大変と思い△9九飛成を選択しました。
実戦は△9九飛成▲1四歩△4九龍で、ソフトの評価値-2154で後手勝勢。
この手順の△9九飛成は香車を補充する手で、これで攻め駒が増えるので確実性が増すと思っていました。
▲1四歩に△4九龍として以下▲同銀なら△3七金のような感じです。
このような△4九龍と切る展開になると寄せが見えてきますが、△9九飛成には▲2九桂と打たれるともう少し手数が伸びそうです。
後手は4枚穴熊で堅いので確実に攻めてもいいのですが、△9九飛成はソフトの候補手にも上がってなかったのでこのような局面でも指し手の精度を上げたいです。
△9九飛成では△4九飛成がありました。
△4九飛成▲同銀△3七金で、ソフトの評価値-2381で後手勝勢。

この手順は△4九飛成~△3七金で最短の寄せを目指します。
後手は持ち駒に歩が2枚しかないので結構ぎりぎりの攻めのようにも見えます。
これで寄せきれるという自信があればこの指し方でもいいのですが、自玉が安全での最短コースの寄せなので勇気がいります。
△3七金以下▲3九玉△2五龍▲同歩△2七桂▲2九玉△1九桂成▲同玉△2六香で、ソフトの評価値-2422で後手勝勢。

この手順は▲3九玉に△2五龍と桂馬を取る手ですが、▲同歩で後手は大駒はなくなりました。
以下△2七桂~△1九桂成で香車を取るのですが、攻めとしてはぎりぎりに見えます。
△1九桂成に▲3九玉なら△2九成桂▲同玉△2七香▲1八玉△2八香成▲1七玉△2七成香で詰みです。
よって▲1九同玉ですが△2六香で先手玉が寄るかどうかという展開です。
後手は持ち駒に歩が2枚しかなく、1筋と2筋は歩を打てませんのでかなり条件が悪いです。
△2六香以下▲1八飛△1六桂▲3九角△2八桂成▲同角△同金▲同飛△3七角▲1八飛打△2八香成▲同飛△1七飛▲1八金△2八角成▲同玉△3七飛成▲1九玉△3九飛▲2九桂△4九飛成で、ソフトの評価値-2775で後手勝勢。
この手順は後手は金と桂馬と香車の攻めに対して先手は飛車と角で受ける形ですが3六の歩が攻めの拠点として大きく、飛車2枚を取って龍を作って駒を補充する形になれば後手勝勢のようです。
攻め駒が少なくても相手玉が薄く的確に攻める形になれば攻め切れるようです。
本局の変化手順の寄せはやや特殊ですが、寄せは厳しく攻めるのが基本なので自玉の状態に関係なく少しでも鋭い寄せを意識したいです。
最短コースで寄せを目指すのが参考になった1局でした。

















