最短コースで寄せを目指す

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1五歩と突いた局面。ソフトの評価値-2648で後手勝勢。

駒割りは飛車と角の交換でほとんど駒の損得はありませんが、後手は4枚穴熊で2四の桂馬と3六の歩が攻めの拠点で大きく後手勝勢のようです。

対局中は後手がいいと思っていましたが、ここまで形勢に差が開いているとは分かっていませんでした。

最初は▲1五歩に△4九龍~△3七金の筋が浮かんだのですが、少し無理っぽくと攻めが途切れたら大変と思い△9九飛成を選択しました。

実戦は△9九飛成▲1四歩△4九龍で、ソフトの評価値-2154で後手勝勢。

この手順の△9九飛成は香車を補充する手で、これで攻め駒が増えるので確実性が増すと思っていました。

▲1四歩に△4九龍として以下▲同銀なら△3七金のような感じです。

このような△4九龍と切る展開になると寄せが見えてきますが、△9九飛成には▲2九桂と打たれるともう少し手数が伸びそうです。

後手は4枚穴熊で堅いので確実に攻めてもいいのですが、△9九飛成はソフトの候補手にも上がってなかったのでこのような局面でも指し手の精度を上げたいです。

△9九飛成では△4九飛成がありました。

△4九飛成▲同銀△3七金で、ソフトの評価値-2381で後手勝勢。

この手順は△4九飛成~△3七金で最短の寄せを目指します。

後手は持ち駒に歩が2枚しかないので結構ぎりぎりの攻めのようにも見えます。

これで寄せきれるという自信があればこの指し方でもいいのですが、自玉が安全での最短コースの寄せなので勇気がいります。

△3七金以下▲3九玉△2五龍▲同歩△2七桂▲2九玉△1九桂成▲同玉△2六香で、ソフトの評価値-2422で後手勝勢。

この手順は▲3九玉に△2五龍と桂馬を取る手ですが、▲同歩で後手は大駒はなくなりました。

以下△2七桂~△1九桂成で香車を取るのですが、攻めとしてはぎりぎりに見えます。

△1九桂成に▲3九玉なら△2九成桂▲同玉△2七香▲1八玉△2八香成▲1七玉△2七成香で詰みです。

よって▲1九同玉ですが△2六香で先手玉が寄るかどうかという展開です。

後手は持ち駒に歩が2枚しかなく、1筋と2筋は歩を打てませんのでかなり条件が悪いです。

△2六香以下▲1八飛△1六桂▲3九角△2八桂成▲同角△同金▲同飛△3七角▲1八飛打△2八香成▲同飛△1七飛▲1八金△2八角成▲同玉△3七飛成▲1九玉△3九飛▲2九桂△4九飛成で、ソフトの評価値-2775で後手勝勢。

この手順は後手は金と桂馬と香車の攻めに対して先手は飛車と角で受ける形ですが3六の歩が攻めの拠点として大きく、飛車2枚を取って龍を作って駒を補充する形になれば後手勝勢のようです。

攻め駒が少なくても相手玉が薄く的確に攻める形になれば攻め切れるようです。

本局の変化手順の寄せはやや特殊ですが、寄せは厳しく攻めるのが基本なので自玉の状態に関係なく少しでも鋭い寄せを意識したいです。

最短コースで寄せを目指すのが参考になった1局でした。

歩を交換した筋に銀が上がる

上図は、後手右玉に先手雁木から進展で△2四歩と突いた局面。ソフトの評価値+24で互角。

相居飛車の力戦型ですが、後手は以前より右玉が増えた感じです。

バランス型の将棋が多くなると、後手も右玉にしてバランスをとるのは違和感が少なくなりました。

先手が3筋から歩を交換して▲2六角型に構えたのに対して後手が飛車を2筋に回してから△2四歩と突いてきました。

対局中は後手からは△2五歩と伸ばして、▲1七角とすれば△1五歩とプレッシャーをかけてくるのが気になりました。

自分は居飛車側で▲2六角型で指す機会がほとんどないので本当はこのような局面でじっくり考えたいのですが、早指しの将棋だとそうも言っていられません。

それでつい指し慣れていないせいか短気を起こしやすくなります。

実戦は△2四歩以下▲4五歩△同歩▲5三角成△同金で、ソフトの評価値+16で互角。

この手順は先手が歩損になるのですが、▲4五歩から角交換をする展開です。

仕方なく選択したという感じで、狙われそうな角を捌いて持ち駒にしたのは少しほっとする部分はありましたが、後手の4五の位も大きいので少し損をしたと思っていました。

ここから▲1五歩~▲3五歩で1筋と3筋をからめて△3四銀型にして、後手の1一の香車を浮かせた形から▲1二角と飛車銀取りに打つ狙いで指し手を進めましたが全くうまくいきませんでした。

先手は4七の銀がいなくなると△4六角のような筋がありますので、△5三同金には▲8八玉と一旦辛抱すべきだったようです。

こういうところが指し慣れていない戦型だとともろにでる悪い部分で、攻めばかりに意識がいくと▲8八玉とするような手が見えません。

後手の飛車が8一にいても▲8八玉という手があるので、2一の飛車だと堂々と▲8八玉と上がるべきでした。

なお最初の局面図では▲4五歩では▲3六銀がありました。ソフトの評価値+59で互角。

この手順の▲3六銀は数手前に3筋の歩の交換をしていたので可能だった手です。

2五の地点は先手は銀と桂馬の2枚に対して、後手は飛車と桂馬と歩の3枚ありますので、数の上では後手が勝っています。

なので△2五歩と突くのが浮かびますが▲同桂△同桂▲4八角で、ソフトの評価値+128で互角。

この手順は先手が先に桂損になりますが、▲4八角とした形が次に▲2五銀とか▲2六歩とか▲2五飛で桂馬を取り返せますのでいい勝負のようです。

後手は△2五歩でなく△7二玉とします。

▲3六銀以下△7二玉▲8八玉△6二玉▲4五歩△同歩▲5三角成△同金▲9五歩△同歩▲9二歩△同香▲9三歩△同香▲8四角△8二角▲8五桂で、ソフトの評価値+876で先手優勢。

この手順はうまくいきすぎですが、先手は▲3六銀~▲8八玉と玉を固めます。

後手は△7二玉~△6二玉と手待ちですが、△6二玉のときに▲4五歩と仕掛けるのが興味深いです。

先手からどのように攻めるのかが興味がありましたが、角交換をしてから▲9五歩と9筋の歩を突くのが気がつきません。

△9五同歩に▲9二歩~▲9三歩と叩いて△同香に▲8四角と打ちます。

△8二角と受ければ▲8五桂が継続手で、後手玉が6二にいるのでこれで技がかかったようです。

右玉はバランス型なのですが、玉の守りの薄いところから手をつけると意外な攻め方があるようです。

これが△7二玉型だったらまた別の攻め方になると思いますが、ちょっとした形の違いを見極めて攻め方を考えるようになれば相当強いと思います。

歩を交換した筋に銀が上がるのが参考になった1局でした。

持ち駒を盤上に埋めて手厚く指す

上図は、先後逆で横歩取り△3三角型からの進展で▲3一角と打った局面。ソフトの評価値-915で後手優勢。

▲3一角は後手にとっても嫌な手で、▲5三桂成や▲2二角成や▲5五銀のような狙いがあります。

後手は5四に飛車がいるので5筋は上にも下にも守っている形ですが、玉頭がやや薄いので△6二金が浮かびました。

実戦は△6二金だったのですが以下変化手順で▲5五銀△同銀▲6六桂なら、ソフトの評価値+1475で先手優勢。

この手順は自然な手の流れに見えますが、後手優勢から先手優勢に変わったので後手としては失敗です。

最初は意味が分からなかったのですが、▲6六桂に△同銀なら▲5四飛△同歩▲4二飛△5一玉▲6二飛成△同玉▲5三角成△6一玉▲6二金まで詰みです。

この手順は飛車交換から▲4二飛と玉の近くから飛車を打つのが盲点で、△5一玉には▲6二飛成から金を取って後手玉が詰みです。

▲4二飛では▲2二飛と王手角取りの筋で飛車を打ちたくなりますが、△3二桂と受けられるとこれでも先手勝勢ですが、後手玉の即詰みはなくなります。

なお△3二桂で△3二銀は▲同飛成△同角▲5三銀△5一玉▲6二銀成△同玉▲5三角成△6一玉▲6二金まで詰みです。

そのような意味で後手は5三の地点を守るより5五の地点を守る方が優先だったようです。

△6二金では△5六角がありました。

△5六角▲同飛△6四銀で、ソフトの評価値-827で後手優勢。

この手順の△5六角は角と銀の交換になりますので、後手が少し駒損になります。

しかも取った銀を△6四銀と打って受けるのが盲点です。

取った銀をすぐ攻めに使うというのは考えやすいのですが、受けに使うと普通は少し後手が損をしたとイメージしやすいです。

△6四銀に先手の指し手が気になります。

△6四銀▲6六歩△3七歩成▲3三角△4五金で、ソフトの評価値-2302で後手勝勢。

この手順は▲6六歩と6五の桂馬を守って辛抱したのですが、△3七歩成が間に合ってきます。

以下▲3三角には△4五金と飛車を催促して後手が指せているようで、これは後手の受けつぶしのような手順です。

△6四銀▲5三桂成△同銀▲6五角△8四飛▲5四歩△同銀▲7五角成△6五銀▲同馬△8五飛▲7五馬△同飛▲同歩△3四角▲3二飛△5三玉で、ソフトの評価値-2324で後手勝勢。

この手順は▲5三桂成~▲6五角と暴れてくる手ですが、先手の攻め駒が残らないように駒を取っていって△3四角と埋めるのが興味深いです。

飛車を渡しても玉の周辺を手厚くしておけば先手は攻め切れないようで後手勝勢です。

なお△5六角と銀を取った時に先に▲5三桂成から清算する筋も気になります。

△5六角に▲5三桂成なら△同飛▲同角成△同玉▲5六飛△8三角で、ソフトの評価値-1160で後手優勢。

この手順は▲5三桂成と5三の地点で清算してから▲5六飛と角を取りますが、△8三角と遠みの角を打って後手が指せているようです。

これらの手順を見ると後手は手厚く指すのが大事なようで、△6四銀とか△3四角とか△8三角など持ち駒を盤上の自陣側に埋めています。

玉を堅くするというと玉の回りに金駒を埋めるイメージがありますが、盤上の自陣側を広く埋めるというのも自陣を手厚くする有効な手段のようです。

持ち駒を盤上に埋めて手厚く指すのが参考になった1局でした。

桂馬と角を使って寄せる

上図は、角換わりからの進展で△4五同玉と銀を取った局面。ソフトの評価値+4779で先手勝勢。

ここまで寄せのチャンスが何度かあったのにそれを逃してここまでもつれました。

気持ち的にはここで逃したらだめと思っていましたが、最後の寄せが見えませんでした。

後から見ると先手勝勢だったようですが、後手玉が寄るか寄らないかという局面だったので、そのような気持ちはありませんでした。

実戦は▲5六銀で、ソフトの評価値+1036で先手優勢。

厳密に言えばこれでも長手数で後手玉は寄っていたようですが、いまひとつ明快でなかったようです。

▲5六銀では▲3七桂がありました。

▲3七桂に△5五玉なら▲5六金まで詰みです。

▲3七桂に△3五玉なら▲4四角△3四玉▲3三金まで詰みです。

この手順の△3四玉で△3六玉なら▲2六金まで詰みです。

▲3七桂に△3六玉なら▲4五角△2六玉▲2七金△1五玉▲1六歩△1四玉▲3三成香で、ソフトの評価値+6898で先手勝勢。

この▲3七桂は対局中に最初に見えてこの変化まで読めたのですが、▲3三成香に△1三金と受けられたときが分かっていませんでした。

今見ると△1三金には▲2二銀不成とする手があり、△1二銀と受けても▲1三銀成で以下詰みでした。

頭のなかで▲2二銀不成が詰めろというのが見えてなくて、こういうところがいまひとつのように感じます。

数手先の盤上の駒が頭の中で並んでおらず、もう1つ踏み込んで読めればいいところで読みを断念しているようです。

先手も持ち駒を使ってのぎりぎりの攻めだったですが、△3六玉なら寄っていたようです。

▲3七桂に△3四玉なら▲3五歩で、ソフトの評価値+99993で先手勝勢。

この手順は△3四玉とした手に▲3五歩ですが、このような手もなかなか見えません。

貴重な持ち駒の歩を使い切るということで一番いいときに使いたいという気持ちがありましたが、このタイミングで使うのがありました。

▲3五歩に△同桂なら▲3三金まで詰みです。

この手順は△3五同桂とすると、後手は3五の地点に逃げることができません。

▲3五歩に△同玉なら▲4四角でどこに玉が逃げても金を打って詰みです。

この手順は△3五同玉として玉の位置を変えると▲4四角が王手になるという仕組みです。

▲3五歩に△4三玉なら▲5二角△4四玉▲3四角成△5五玉▲5六金まで詰みです。

この手順は▲3五歩に△4三玉とすると▲5二角があり、以下▲3四角成ができるのが▲3五歩と打った効果です。

これらより▲3七桂と打っていれば後手玉は寄り筋だったようです。

やはり寄せというのは実戦でしか鍛えようがなさそうなので、少しでも数を重ねて終盤力をつけたいです。

桂馬と角を使って寄せるのが参考になった1局でした。

玉を安全な形にして寄せにいく

上図は、角換わりからの進展で△5六歩と突いた局面。ソフトの評価値+877で先手優勢。

対局中は後手玉の近くにと金ができて指しやすいと思っていましたが、△5六歩と突かれて次に△4六角とか△5五角のような筋が気になりました。

それらの狙いを消すために▲5六同歩としましたが、ここで思わぬところから手が飛んできました。

実戦は▲5六同歩△6六歩▲同銀△3九角で、ソフトの評価値+479で先手有利。

この手順は△6六歩を完全に見落としていて、▲同銀に△3九角がありました。

このような筋は居飛車をもっていれば気をつけなければいけない筋ですが、上から角を打たれることばかりに意識があって、下から角を打たれるのは予定外でした。

本来だったら飛車を渡すような展開にはなりにくい局面だったのですが、ちょっとのうっかりで飛車を渡すような展開になるのはもったいないです。

6五に歩があってその裏側に歩を打たれるのはいい手が多くうっかりしやすいです。

▲5六同歩では▲4六歩がありました。

▲4六歩△5七歩成▲同金△3九角で、ソフトの評価値+665で先手有利。

この手順の▲4六歩は敵の打ちたいところに打ての格言のような手ですが、△4六同銀なら▲7三角があります。

後手は△5七歩成~△3九角とこれもありそうな展開で、先手としても少し迷うところです。

将来後手から△5六歩や△6六歩などのうるさい攻めがあるので、先手も考えどころです。

△3九角以下▲4五歩△5七角成▲4四歩△6六歩▲8八玉で、ソフトの評価値+998で先手優勢。

この手順は結構難しいと思います。

△3九角に飛車を逃げずに▲4五歩とすれば次に▲4四歩で銀2枚が取れるので大きいのですが、後手からも△5七角成があります。

△5七角成は次に△6六歩が厳しいのですが、ここで▲4四歩と銀を取るのが興味深いです。

普通は▲6六銀打とか▲6八銀を馬にあてて自玉を固めるのが自然でこれでも先手が指せそうですが、銀を受けに使うと後手玉を寄せるときに金駒が1枚足りなくなる可能性もでてきます。

自玉を固めてから攻めて相手玉を寄せきれそうなら問題ないですが、本局の変化手順では受けずに▲4四歩と取り込む手もあったようです。

以下△6六歩に▲8八玉の早逃げも興味深いです。

指したい手を先に指して△6七歩成と王手をされてから▲8八玉とするのと、▲8八玉を先にして△6七歩成に先手が指したい手を指す違いが少し分かりにくいです。

▲8八玉以下△6七歩成▲5三角△3三玉▲4五桂△2二玉▲4一銀で、ソフトの評価値+3332で先手勝勢。

この手順は△6七歩成に▲5三角と打ちます。

▲5三角に△4一玉なら▲3三桂△同桂▲4二銀以下詰みです。

よって△3三玉としますが、▲4五桂から▲4一銀が詰めろで先手勝勢のようです。

▲4一銀に△3一金打としても、▲3二銀成△同金▲3一銀△同金▲同角成△同玉▲4二銀△2二玉▲3三金打△同桂▲同桂成△1二玉▲2二金まで詰みです。

▲4一銀の瞬間に後手が先手玉に迫ろうとしても、8七の金と2八の飛が受けに利いているので先手玉は詰みません。

なお▲8八玉の早逃げの意味は△6七歩成に先手が寄せにいくという手で、7八玉のままだと△6七歩成や△6七馬が王手になり、それ以後後手から王手が連続でくる可能性があり少し複雑になると理解していますが、本局に関してはあまり関係なかったようです。

玉を安全な形にして寄せにいくのが参考になった1局でした。

△2五桂と打って力をためる

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3三桂と打った局面。ソフトの評価値-1476で後手優勢。

ソフトの評価値は後手優勢になっていますが、対局中はまだ難しいと思っていました。

後手からは△3七銀とか△3七桂とか△4七銀とか攻める手はありますが、あまり駒を渡すと後手玉にも反動がきます。

先手からはいつでも▲3一角成と金を取って▲2一桂成のような筋があるので、後手としても油断できません。

実戦は△3七桂▲2八玉△3三桂▲同銀成△2五桂で、ソフトの評価値-908で後手優勢。

この手順は△3七桂と打ちましたが、あまりいい感触ではありませんでした。

▲2八玉に△3三桂▲同銀成△2五桂として△2九金~△1七銀までの詰めろをかけたつもりでしたが、▲3三同成銀とした形が5三の角が1七まで受けに利いてきたのでtちょっと複雑になったようです。

実戦の△3七桂~△3三桂は▲3一角成~▲2一桂成と避けたつもりでしたが、後手は別の指し方があったようです。」

△3七桂では△2五桂がありました。

△2五桂▲3一角成△同銀▲2一桂成△同玉▲4九桂で、ソフトの評価値-1590で後手優勢。

この手順の△2五桂はぱっと見で狙いが分かりにくいのですが、もう一枚持ち駒に桂馬が入れば△3七桂打▲2八玉△2九金▲1八玉△1七銀までの詰みを狙っています。

桂馬は3三に落ちており、後手の持ち駒になる可能性が高いので△2五桂は力をためた手のようです。

先手の▲3一角成~▲2一桂成で後手陣はさっぱりした形になりますが、まだ耐えているようです。

▲4九桂は△3七桂打からの詰めろを消した手で冴えないかもしれませんが、後手も駒を渡しづらい形なのでここからの指し手は大事です。

先手に銀を渡すと▲3二銀と打って、以下後手玉が詰みますので要注意です。

▲4九桂以下△1七桂打で、ソフトの評価値-4136で後手勝勢。

この手の△1七桂打は寄せにいった手ですが、金駒を渡さずに先手玉を寄せきることができるかが気になります。

ソフトは後手勝勢になっていますが、ぱっと見はそんなに簡単には見えません。

△1七桂に▲同香なら△同桂成▲2八金打△4七香で、ソフトの評価値-3967で後手勝勢。

この手順は△1七同桂成が詰めろになっており、後手玉に即詰みはないので先手は受けることになります。

▲2八金打で詰めろを受けたのですが、先手は持ち駒の金を受けに使ってくれたので後手玉はだいぶ安全になります。

それがかなり後手にとっては楽な形になり、先手玉に詰めろをかける必要がなくなったのでゆっくりした手が間に合ってきます。

▲2八金打に△4七香と打つのが興味深く、▲1七金と桂馬を取られても先手は金の形が崩れますし、桂馬を渡してもそこまで後手玉は危険ではないです。

△1七桂に▲1八玉なら△2九角▲2八玉△1八金▲同香△3八角成▲同銀△2九金▲同銀△同馬まで詰みです。

この手順は△2九角と打つか△2九銀と打つかが少し迷いますが、どちらでも問題ないようで△1八金から△3八角成として以下△2九金とすれば詰みです。

△1七桂に▲2八玉なら△2九金▲1八玉△1九金▲同玉△1八香で、ソフトの評価値-99990で後手勝勢。

この手順は△2九金~△1九金として以下△1八香とする形で、駒がごちゃごちゃしていますので少し分かりづらいです。

△1八香に▲同玉なら△2九角▲2八玉△3八馬▲同銀△1八金▲3九玉△2八銀まで詰みです。

△1八香に▲2八玉なら△3八馬▲同飛△2九桂成▲同玉△1九金▲2八玉△1七銀まで詰みです。

これらの寄せを見ればなるほどですが、これが実戦で指せるかどうかが大事なところで今の棋力では難しいので少しでも棋力を向上させたいです。

△2五桂と打って力をためるのが参考になった1局でした。

2枚飛車の攻め方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4五歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-2092で後手勝勢。

駒割りは飛桂と角の交換で後手が駒得で、4枚穴熊で囲いは堅く龍を作って攻めている形なので後手がいいです。

後手としては焦って寄せにいく必要がなく、攻めが切れないように繋げていけばいい形です。

対局中は飛車2枚と桂馬の戦力に歩を加えたいと思って△3五歩としました。ソフトの評価値-1468で後手優勢。

この手順の△3五歩は▲同歩なら△3六歩▲同銀△4六桂のような狙いで指したのですが、ソフトはこの瞬間が少し甘いと見ているようです。

勝勢から優勢になって、評価値が600くらい下がったのでいまひとつだったようです。

将来△3六歩と取り込むのは大きいのですが、▲2五桂など逃げると3八に銀がいるのでまだ寄せるまでもう少し手数がかかりそうです。

勝勢な局面では分かりやすく手を繋げていきたいです。

ここでは有力な手がいくつかありましたが、1つは△3五歩では△7九飛がありました。

△7九飛▲4四歩△4二金引▲5六角△6九龍▲4八金寄△9九飛成▲8一馬△5五香で、ソフトの評価値-2274で後手勝勢。

この手順は△7九飛と打って△6九龍からの1段目の2枚飛車の形で、同じ列に飛車が並ぶと攻めとしては強烈です。

以下△9九飛成と香車を補充して、取った香車を△5五香と角打ちに打って後手勝勢のようです。

もう1つは△3五歩では△5五桂がありました。ソフトの評価値-1999で後手優勢。

この手は△5五桂と駒得している桂馬で相手の金駒を攻める手で。これもあったようです。

後手としては4筋に歩を使って攻めることが可能なので、△5五桂も攻めとしては厳しいです。

△5五桂に▲5六銀なら△8八飛▲4四歩△同金▲5三角△5八飛成▲同金△同飛成▲4四角成△3九金で▲4九金△同金で、ソフトの評価値-5071で後手勝勢。

この手順は▲5六銀には△8八飛として2段目の2枚飛車の形です。

先手は6二に歩がいるので歩を使って飛車の利きを止めることができません。

先手は▲4四歩から暴れてきますが、△同金▲5三角に△5八龍から決めにいって後手勝勢のようです。

△5五桂に▲5六角なら△7九龍▲4四歩△同金▲5三馬△4七桂成▲同金△4三金引で、ソフトの評価値-2469で後手勝勢。

この展開は後手はさらに銀と桂馬の交換での駒得になっており、後手玉であまり怖いところがありませんので後手勝勢のようです。

△5五桂に▲9六馬なら△7九龍▲4四歩△4二金引▲6一歩成△4七桂成▲同金△4六歩で、ソフトの評価値-2341で後手勝勢。

この手順は▲9六馬と馬を引いて粘る手ですが、△7九龍のあと先手は手が続きません。

▲4四歩に△4二金引として▲6一歩成はどこかで▲6九歩と馬の利きに歩を打って粘る筋ですが、△4七桂成~△4六歩が厳しいです。

△4六歩に▲同金なら△4八歩▲3九金△同龍▲同玉△5九飛▲2八玉△4九歩成で、ソフトの評価値-3752で後手勝勢。

この手順は△4八歩に▲同金なら△3九銀がありますので▲3九金としましたが、△同龍~△5九飛~△4九歩成で後手勝勢のようです。

△4六歩に▲4八金引なら△9九龍▲4三歩成△同金直▲3九桂△4七香▲6九歩△4八香成▲同金△9八龍▲4九歩△5九銀▲6八香△4八銀成▲同歩△5八金で、ソフトの評価値-3134で後手勝勢。

この手順は▲4八金引には△9九龍と香車を補充するのがよく、以下△4七香と打ち込んで先手玉の守り駒を薄くすれば後手勝勢のようです。

2枚飛車の攻め方が参考になった1局でした。

盤上の桂馬を使って寄せにいく

上図は、相居飛車からの進展で▲7六桂に△7五玉とした変化局面。ソフトの評価値+99981で先手勝勢。

▲7六桂と王手をした手に8四の玉が△7五玉とした変化手順ですが、このように指されたら次の指し手が迷っていました。

うまくいけば後手玉が詰みのような気もしましたが、詰ましにいって詰まなければまずいのでこのあたりの指し手は興味があります。

後手は5七に角がおり受けに利いているので要注意です。

今見れば無理に詰ましにいかなくても▲7九金で。△同角成なら▲6六銀直△7四玉▲7五銀打△7三玉▲7四金△8二玉▲8三金△8一玉▲8二金打まで詰みです。

この手順の▲7九金に△同飛成でも▲8六銀△7四玉▲8五銀打△7三玉▲7四金△8二玉▲8三金△8一玉▲8二金打まで詰みです。

これらの手順を見ると、▲7九金と銀と取って駒を補充してから後手玉を詰ましにいくのが実戦的だったようです。

これはよくある安全勝ちでこれでも相手玉を詰ませれば全く問題ないのですが、即詰みがある場合はやはり最善手は違ってきます。

自分は△7五玉に▲6六銀直の予定でしたが、△同角成と△7四玉の2通りがあります。

▲6六銀直に△同角成なら▲同銀△同玉▲6七金打△7五玉▲6六角△7四玉▲7五金△7三玉▲5五角△6四銀▲同角△同歩▲6二銀打△8二玉▲7一銀不成△同玉▲6二銀成△同玉▲5二桂成△7一玉▲7三飛△8二玉▲8三飛成△7一玉▲7二龍まで詰みです。

おそらく自分の棋力では、▲6七金打からでも実戦だと詰ませられない可能性が高いです。

▲6六銀直に△7四玉▲7五金△7三玉▲8四金△同歩▲8三金△7四玉▲8四金まで詰みです。

この手順は▲6六銀直△7四玉を入れたことで、5七の角が受けに利かなくなりましたので▲8四金とするのがうまい手で、おそらくこれも実戦では指せないと思います。

なお最初の局面図のソフトの推奨手は▲8六銀でした。

▲8六銀△7四玉▲8五銀で、ソフトの評価値+99984で先手勝勢。

この手順は▲8六銀としますが△7四玉に▲8五銀がまず指せません。

▲8五銀では▲7五金もありそうですが、△7三玉で後手玉に即詰みはなさそうです。

▲7五金△7三玉にどこかで▲7九金と銀を補充しても先手が勝てそうですが、即詰みを狙って詰まなくて駒を補充するというのはやや非常手段的な感じなのでできれば避けたいです。

▲8五銀以下△同玉▲7七桂△7四玉▲8五金△7三玉▲7二金で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順は▲8五銀と銀を捨ててから▲7七桂と桂馬を活用するのがうまい手ですが、これでも後手玉が詰むかどうかが分かりにくいです。

△7四玉に▲8五金~▲7二金が鋭いです。

▲7二金では▲8四金も目につき、△同歩なら▲8三金△7四玉▲8四金で詰みのようでも△同角成があるので要注意です。

よって▲7二金とします。

▲7二金△同飛▲6五桂△8二玉▲7二角成△同玉▲5二飛△8一玉▲7三桂不成△7一玉▲6二飛成まで詰みです。

この手順は飛車を取る前に▲6五桂と桂馬で王手をするのがうまく、△8二玉に▲7二角成と飛車を取って▲5二飛と飛車を離して王手をして、▲7三桂不成が決め手になります。

8九の桂馬が▲7三桂不成と活用できて詰ますのは気持ちがいいですが、これも将棋の棋力が追いついておらず実戦ではまず指せないです。

棋力不足でも終盤で即詰みがある場合は詰ませるようにしたいです。

盤上の桂馬を使って寄せにいくのが参考になった1局でした。

△3三角△8四飛型の横歩取りの狙い筋

上図は、先後逆で横歩取り△3三角△8四飛型からの進展で▲3六歩と突いた局面。ソフトの評価値+83で互角。

先手が▲3六歩と突いた瞬間は先手の飛車の利きが止まるので、このときに後手は動くことが多いです。

動いたから後手が優勢になるということはないですが、ここは作戦の岐路みたいなところでした。

実戦は▲3六歩以下△2四飛▲2五歩で、ソフトの評価値+130で互角。

この手順の△2四飛は△2三銀と上がったときに見られる手で、先手は▲4八銀型で2八の地点が手薄なので後手は飛車交換が狙いです。

この手順の▲2五歩で▲2四同飛なら△同銀▲2二歩△同金▲3七桂△8八角成▲同銀△3三銀▲4五桂△4四銀▲2三歩△3二金▲2二角△2九飛▲3九金△2三飛成▲1一角成△4五銀で、ソフトの評価値-494で後手有利。

この手順は先手が少し無理気味に動いてきた手で、2九の桂馬を活用して▲2二歩~▲2三歩のような手はたまに見られます。

後手も受け損なうと危険なので慎重になりますが、△2九飛~△2三飛成が地味ながらの受けの手で▲1一角成に△4五銀として後手が少し指せているようです。

ただし、この筋は相手に飛車と角がある場合は出る筋なので、後手としてはイメージはしておく必要がありそうです。

よって△2四飛に▲2五歩と飛車交換を避ける形で、以下実戦は△8四飛として将来の▲8二角を消しましたが、△7四飛や△3四飛もあったようです。

△7四飛や△3四飛はどこかで▲8二角のような手がありそうですが、後手はこれを受けなくて攻める手などもあるのが横歩取り△3三角型の1つの狙いです。

▲2五歩に△7四飛▲3三角成△同桂▲8八銀△3四銀▲8二角△2五銀▲2八飛△2七歩▲同飛△2六歩▲2八飛△2四飛▲9一角成△3六銀で、ソフトの評価値-674で後手有利。

これは一例ですが、先手が早い段階で▲8二角とすると2六にいる飛車を後手の銀が圧力をかけて、以下後手の飛車も攻めに参加すると後手が指せているようです。

普通は香損になるのですが、それと同様に厳しい攻めがあれば勝負になりやすいようです。

なお最初の局面図の△2四飛では別の手もありました。

1つは△2四飛では△7四飛です。

△7四飛▲3五歩△2五歩▲同飛△7六飛▲3七銀△8八角成▲同銀△1四角▲2八飛△4七角成▲4四歩△同歩▲7七銀で、ソフトの評価値+188で互角。

この手順の△7四飛に▲3五歩は7六の歩を飛車の横利きで守る手ですが、△2五歩と歩を打つのがよくある筋です。

▲同飛とさせることで、△7六飛と歩が取れてこの変化のような△1四角~△4七角成や△3三桂が飛車取りになるなどがあります。

もちろんいいことばかりではないのも将棋の特徴で、▲4四歩のような後手玉のコビンをあけるような手もありますので、お互いに神経を使います。

もう1つは△2四飛では△8六歩です。

△8六歩▲同歩△同飛▲3五歩△8五飛で、ソフトの評価値+hhh

この手順は7六の歩を△8六歩から縦に飛車を使って取りに行く手で、よくある▲3五歩に△8五飛と飛車を1段引きます。

今度は3五の歩を取りにいく狙いですが、△7二銀型で先手は8筋の歩が切れていると▲8二歩の桂取りがあります。

△8五飛以下▲3七銀△7四歩▲4六銀△2五歩▲2八飛△7五歩で、ソフトの評価値+138で互角。

この手順は▲3七銀に△3五飛は▲8二歩がありますので△7四歩と突きます。

▲4六銀に△2五歩がよくある筋で、▲同飛なら△8八飛成▲同銀△3六角~△4七角成のような狙いがあります。

よって▲2八飛としますが△7五歩でいい勝負のようです。

この戦型は色々な手筋があり、まだ知らないことや忘れていたことなどがたくさんありそうです。

△3三角△8四飛型の横歩取りの狙い筋が参考になった1局でした。

苦しい局面の粘り方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6五歩と打った局面。ソフトの評価値-421で後手有利。

後から調べるとこの局面が駒の損得がないのが意外でした。

途中からずっと苦しい形勢だったのですが、この瞬間にチャンスがきたかと思っていました。

先手は8筋の歩が切れていれば▲8三歩以下後手玉が詰みなのですが、8筋に歩は打てません。

また角がいなくなると△4四角のような王手龍取りがあるので、何かいい手がほしいです、

後手からは△7八銀成や△8六歩や△7六桂など攻める手がたくさんあるので、先手は受けてもきりがないようです。

そのような意味であまり手が浮かばなかったです。

実戦は▲4四角△7八銀成▲同銀と進みましたが、以下変化手順で△7六桂▲9八玉△7九飛成▲6九金△8八角で、ソフトの評価値-1196で後手優勢。

この手順は▲4四角と逃げたのですが、先手の角が後手玉の頭から狙う筋がなくなったのと、持ち駒に斜めの駒がないので▲7一銀のような手もなく冴えないなと思って指しました。

▲4四角には△7八銀成~△7六桂の攻めがあったようで、▲9八玉に△7九飛成が詰めろになります。

▲6九金とすれば龍が取れる形ですが△8八角が継続手で、△6九龍~△4四角成が狙いですが▲7九金には△同角成が詰めろになり先手が苦しいようです。

△6五歩には何か勝負手がほしいところです。

▲4四角では▲8四金がありました。

▲8四金に△6六歩なら▲8三金打△7一玉▲6九銀で、ソフトの評価値-737で後手有利。

この展開は△6六歩には▲8三金打として、△7一玉に▲6九銀と銀を取った手が次に▲8二銀までの詰めろになります。

一瞬逆転したようでも▲6九銀に△5二歩と詰めろを消せばやはり後手がいいようです。

△5二歩以下▲7三銀△同金▲同金上△同銀▲同金△7九角で、ソフトの評価値-99987で後手勝勢。

この手順は△5二歩以下▲7三銀として玉頭から攻める形ですが、あまり駒を渡すと△7九角があり▲同玉なら△6八銀から即詰みになるようです。

よって△5二歩には▲7二金△同玉▲2三龍△5三角▲5四歩で、ソフトの評価値+110で互角。

最後の▲5四歩はぬるいようでも、後手玉を6二の形にすれば▲5三歩成とする手が角を取っての王手にになるので油断できません。

▲8四金に△5二歩なら▲2三龍で、ソフトの評価値-804で後手優勢。

この手順は△5二歩と龍の利きを止める手で、▲8三金打とさせなければ後手玉はしっかりしているようです。

△5二歩には▲2三龍が地味な手ですが、次に▲6三龍△同銀▲7三銀からの詰みを狙っています。

後手から攻める手はありそうですが、持ち駒に金が入る形にならないとなかなか先手玉はつかまらないようです。

▲2三龍以下△5三歩▲3二龍△6二角▲9三金打△同香▲同金△7三玉▲6九銀△5四金で、ソフトの評価値-696で後手有利。

この手順は△5三歩と再度龍の利きを止めると▲3二龍とまた龍をもぐって次に▲8三金打を狙います。

後手は△6二角と打って龍の利きを止めつつ次に△6六歩で角を取る狙いですが▲9三金打とすごい手があったようです。

△同香▲同金△7三玉で手がないようでも、ここで▲6九銀と質駒の銀を取る手が▲8二銀の詰めろになります。

以下△5四金で後手が指せているようですが、一応勝負形になっているようです。

これらの手順ではいつでも▲6九銀と銀を補充する筋があるので、これを含みに先手は粘るのが大事なようです。

苦しい局面の粘り方が参考になった1局でした。