上図は、先後逆で相居飛車からの進展で▲2五桂と打った局面。ソフトの評価値-328で後手有利。
▲2五桂と安い駒で金駒を攻めるのはよくあり、▲2五桂に△4三金と逃げても▲3三歩のおかわりの攻めがうるさいです。
▲2五桂のような手にはどこかで手抜いて反撃するのがよくある筋で、ここで後手がどのように攻めるかという場面です。
実戦は▲2五桂以下△8七金▲7八銀で、ソフトの評価値-247で互角。

この手順は△8七金と打って相手の角を取りにいく手です。
対局中はこれが自然かと思っていましたが、▲7八銀と受けられると先手玉の守りもまだしっかりしています。
以下△7七金に変化手順で▲同金で、ソフトの評価値+84で互角。
この手順は角と金の交換で後手が少し駒得ですが、▲7七同金とした局面は先手玉も金駒3枚の守りでかえってしっかりしてきた感じです。
後手が攻めたことで逆に先手玉の守りが堅くなったようで、このやりとりは後手は面白くなかったようです。
△8七金に▲7八銀とした局面では2通りの指し方がありました。
1つは▲7八銀に△8六金とする手です。
▲7八銀△8六金▲同角△同飛▲8七歩△8五飛▲3三桂成△同角▲4五歩△同歩▲7七桂△8二飛で、ソフトの評価値-178で互角。
この手順は△8六金と引いて使う手で、これでも角と金の交換になってました。
後手は1歩でも欲しいところなので、この手順もあったようで▲8七歩に△8五飛と引いて飛車を横に使う可能性を残します。
先手は▲3三桂成~▲4五歩として△同歩に▲7七桂と進みますが、△8二飛と引いていい勝負のようです。
もう1つは▲7八銀に△同金もありました。
▲7八銀△同金▲同玉△5五桂▲3三桂成△同銀▲5八金△6七桂成▲同銀△8八歩▲同玉△8五桂打で、ソフトの評価値+71で互角。
この手順は▲7八銀に角の方と取らずに△同金と銀の方を取るのが盲点です。
玉の近くに角を残しておいた歩が守りが薄く攻めやすいという感覚のようで、以下△5五桂と安い駒で金駒を攻める形です。
以下▲5八金には△6七桂成として、以下△8八歩~△8五桂打が実戦的な手順のようです。
これらの手順はそれぞれ内容が違いますが、攻めるタイミングなどが参考になります。
また最初の局面図では△8七金では△8五歩がありました。ソフトの評価値-132で互角。

この手順の△8五歩は安い歩を使って攻める手で、継ぎ歩のため7三の桂馬の活用を見込んでいます。
慌てて攻めるのでなく含みをもたせる攻め方で、先手も対応に少し悩みます。
△8五歩以下▲3三桂成△同銀▲4三金△8六歩▲8八歩△4二金▲3二歩△同金▲5二銀△4二金打で、ソフトの評価値-743で後手優勢。
この手順は先手は▲3三桂成~▲4三金の攻めに対して、後手は△8五歩~△8六歩の攻め合いです。
▲8八歩と打たれる形はここから後手も攻めるのは大変ですが、△4二金と盤上の駒を使って受けに回るのが少し見えづらいです。
▲3二歩~▲5二銀は盤上の拠点を残す攻めですが、△4二金打と手堅く受けて後手が指せているようです。
このような展開は▲8八歩とさせたことで、将来反動がきつく後からじわっと効いてきそうです。
△8五歩に▲同歩なら△5五桂▲5六金△8七金▲3三桂成△同銀▲5五金△8五桂で、ソフトの評価値-1288で後手優勢。
この手順の▲8五同歩はいつでも△8五桂とすれば角取りになりますので、△5五桂~△8七金を攻め駒を増やすのが興味深いです。
△5五の桂馬は取れれることになりますが、先手の守りが薄くなったので△8五桂と跳ねた局面は後手が指せているようです。
本局に関しては慌てて攻めずに含みをもたせて攻めるのが大事だったようです。
含みをもたせて安い駒で攻めるのが参考になった1局でした。