相手の守りの金に銀で攻める

上図は、角換わりからの進展で△6五角と打った局面。ソフトの評価値+878で先手優勢。

先手は龍を作って▲1一角成の筋もあるので先手が指せているようです。

後手から△4七角成と8七角成の両方の狙いがあるので、先手はどのように対応するのかという局面ですが、自分の場合はこういうところから変な手を指して形勢をおかしくするのが多いです。

実戦は△6五角以下▲5六銀△8七角成で、ソフトの評価値+122で互角。

今見てもこの手順はお粗末だったのですが、対局中は△8七角成の筋より△4七角成の方が危険かと思っていました。

そのため▲5六銀と打ったのですが、△8七角成とされてかえって忙しくなったようです。

△8七角成の▲同金は△同歩成▲8八歩△7六龍で、ソフトの評価値+351で先手有利。

先手は粘るならこのような手順だったようですが、後手がダイレクトに飛車が成ってくる展開は面倒だと思ったのでこの手も選びませんでした。

悪い手を指した後のこのような粘りがあればそれなりに形勢を保てるのですが、手が見えないと自分の場合はずるずるという悪いパターンです。

▲5六銀では▲2二銀がありました。ソフトの評価値+905で先手優勢。

この手順は4筋も8筋も受けない手で△6五角の瞬間に受けに回るのでなく、攻める手を考えるの全く浮かびませんでした。

特に▲2二銀というのは重たい手で、本来は▲2二銀では▲1一角成と香車を取りたいくらいです。

▲2二銀と打つのは先手の角と龍の利きに駒を打つので駒がダブって見えますが、どの程度の効果が分かりにくいです。

▲2二銀に△4七角成なら▲3一銀成△同玉▲2二金△4二玉▲3二金△5二玉▲2一龍△6九銀▲5八銀で、ソフトの評価値+3731で先手勝勢。

この手順は△4七角成には▲3一銀成が平凡ですが厳しいようで、△同玉には▲2二金が少し重たいのですが、▲3二金から銀を取る筋があります

▲3二金に△同玉なら▲2二龍△4一玉▲4二銀△5二玉▲3三銀成△5一玉▲4二龍まで詰みです。

▲2二銀に△8七角成なら▲3一銀成△2七歩▲同龍△7八馬▲3二成銀△5二玉▲2一龍△6七馬▲4二成銀△6二玉▲7三銀△同玉▲7四金△7二玉▲8四金で、ソフトの評価値+4260で先手勝勢。

この手順は△8七角成として一見遅いようで間に合わないような攻めですが、後手は馬と飛車が成る展開になると先手玉も危ないです。

先手は▲3一銀成~▲3二成銀でやや遅い攻めで、△5二玉の後の手が気になったのですが▲2一龍が決断の手です。

△6七馬で次の△8九飛成が厳しく見えますが、▲4二成銀~▲7三銀が難しい手で相手の飛車を取りに行く手です。

この▲7三銀が見えないとこの手順は踏み込みにくいです。

▲2二銀に△同金なら▲同角成△4七角成▲3七金で、ソフトの評価値+782で先手有利。

この手順は△2二同金に▲同角成とします。

▲同角成では▲同龍もありそうですが、△4四歩とされると先手の角の利きが止まるのと同時に6五の角が3二の地点までの受けに利いてきます。

よって▲同角成としてこれで金と銀の交換になりますが、どの程度の効果があるかが少し分かりづらいです。

以下△4七角成に手厚く▲3七金と打ちます。

4六の銀を守るので▲3七金と打ったのですが、これで先手優勢のようです。

△6五馬と逃げれば▲1一馬と香車を補充して駒得になります。

駒得で自陣が少し手厚くなって、馬と龍を作っているので先手が指せているという感覚です。

▲2二銀は金と銀の交換でそれを3七に打って自陣を固めるような展開ですが、金と銀を交換するところに案外価値があるのかと思っています。

安い駒で相手の守りの金を狙うことはありますが、銀でも狙うという筋です。

相手の守りの金に銀で攻めるのが参考になった1局でした。