上図は、先手角換わり▲4五桂からの急戦の展開で、△3三角と打った局面。ソフトの評価値+444で先手有利。
駒割りは銀と桂馬の交換で先手が少し駒得ですが、8九の桂馬が取られそうなのと3六の桂馬が先手玉に利いているのでまだこれからの将棋です。
△3三角は▲同馬なら△同桂で次に△4五桂のような手がうるさいです。
また▲2一馬なら、△7七角成とダイレクトに銀を取られてしかも王手になるのでこの筋も少し気になります。
先手はどちらかの選択になりそうです。
△3三角に▲同馬なら△同桂▲2一角△3一金▲4三角成△4五桂▲3三馬△4二歩▲4六銀で、ソフトの評価値+103で互角。
△3三角▲同馬の場合は、△同桂に▲2一角と打ってどうかという展開で、△3一金に▲4三角成と玉頭に馬を作るのは大きいのですが、△4五桂の活用も後手の理想でこれはいい勝負のようです。
なお実戦は▲2一馬△7七角成で、ソフトの評価値+557で先手有利。

この手順は▲2一馬で次に▲3二馬とすれば▲4二金までの詰めろになります。
後手は△7七角成としますが、ここでの先手の受け方がまずかったようです。
△7七角成以下▲6八銀△5五馬で、ソフトの評価値-276で互角。
この手順は先手の失敗例で、▲6八銀は金駒で馬取りのあたりにして▲3二馬を狙うつもりだったのですが△5五馬がありました。
次に△3七馬と銀を取った手が王手になるので受けることになりそうですが、以下変化手順で▲4六桂△7三銀で、ソフトの評価値-225で互角。
▲6八銀は自陣に駒を埋める手なので手厚いようですが、△5五馬に先手で受けることができないので失敗したようです。
△5五馬をうっかりしたので仕方ありませんが、△5五馬のような手を見落とすのは盤上があまり見えていない感じです。
▲6八銀では▲6八金がありました。ソフトの評価値+513で先手有利。

この手順の▲6八金ですが馬取りの受けで、後手がぬるい手を指せば▲3二馬があります。
対局中は▲6八金も見えたのですが、自陣は手厚い方がいいと思ってそれ以上考えるのをやめたのがまずかったです。
▲6八金に△5五馬なら▲4六銀打△3三馬▲3四歩△4二馬▲8五香△8四桂▲3五銀で、ソフトの評価値+783で先手有利。
この手順は△5五馬に▲4六銀打と金駒で馬をはじく手があるのが大きいです。
△3三馬として3二の金を守りましたが、▲3四歩~▲8五香~▲3五銀が味がよく先手が指せているようです。
▲6八金に△同馬なら▲同玉△3一金打▲同馬△同金▲8五香△8四桂▲2三飛成△3二銀▲3四龍△7三桂▲2四桂で、ソフトの評価値+1482で先手優勢。
この手順は後手は馬を切ってから△3一金打と粘りますが、▲同馬~▲8五香で後手の飛車を抑えるのが大きいようです。
△8四桂には▲2三飛成が待望の手で、先手から▲3三角のような狙いがあるので△3二銀としましたが▲3四龍~▲2四桂がはいると先手優勢のようです。
▲6八金に△8六馬なら▲3二馬△6八馬▲同玉△8八飛成▲7八香△7七銀▲5八玉△7八龍▲4七玉△6三銀▲5五桂△4八桂成▲4六玉で、ソフトの評価値+2077で先手勝勢。
この手順は△8六馬は▲3二馬で後手は△6八馬~△8八飛成として攻めますが、先手玉は詰みません。
▲6八金のような手は、守りの薄い手なので相手の攻めに注意が必要ですが、大駒が働かない展開だと意外と広い玉でこれで戦えていたようです。
金駒を打たずに移動合で受けるのが参考になった1局でした。